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こんにちは〜
どぞ!
地下に戻ってきた真澄と月歌は
皆がいる場所へ向かう
なにやら話している声が聞こえてきた
「〜〜〜〜…!」
「〜〜〜…動くべきですね」
「戦闘部隊に応援要請しましょう」
「戦闘部隊は動かねぇぞ」
そう言う真澄の声に反応し皆こちらを見る
「お疲れ様です!」
「真澄隊長、夜咲さん」
「大体書き置きしてんだ」
「どうなろうと自己責任だろ」
「……」
(そんな事言ってしっかり調査済みなくせに…)
「おい!じゃあ見捨てんのかよ?」
「勝手な行動する奴は勝手に死ね」
「だから戦闘部隊動かさねぇのかよ!?」
「ありえねぇぞ!」
「お前も周りに迷惑かけそうなタイプだな」
「はいはい、落ち着いて」
「夜咲先輩!!」
「…チッ」
ヒートアップしそうなので流石に止める
時間もあまり無いのだから困る
「久しぶりだな無陀野」
「……」
「今はこんな糞ガキどもの子守りか?」
「人は変わるな」
「…」
(なんでこの人は嫌味ばっかり…)
「戦闘部隊が動かない理由は?」
「チッ!」
「余計な会話はしねぇなお前は」
「まぁ順を追って話すとすでに調査して」
「わかったことが3つある」
そう言い説明をする
「1、生徒は拉致られた
2、一般人の関与
3、練馬の桃の仕業じゃねぇ」
「あいつ一般人に拉致られたのかよ」
「まぁ、聞いて?」
「生徒拉致ったのは関東ナッツ連合っつう半グレどもだ」
「さらうまでの手口は素人だが」
「姿の隠し方は多分桃が関与してる」
「やっぱり桃が絡んでるんじゃ…」
「半グレといえど一般人を巻き込むことは」
「練馬の桃はやらねぇ」
「となると別の桃が動いてる可能性がある」
「しかもそいつは一般人を余裕で巻き込むカスだ」
「確かにそうなるとこの地区の戦闘部隊は」
「迂闊に動かせないな」
無人は納得したようにそう言う
ただ四季は分かっていないようだった
「え?なんでなんで?全然わからんて」
「練馬の桃以外がさらったとなると」
「もし助けに行ったら練馬を守れる鬼が」
「減っちゃうでしょ?」
「その間に練馬の桃、まぁ22部隊が」
「仕掛けてきたらこっちは当然手薄」
「大勢の鬼が死ぬことになる」
「教えるのうまいな〜」
「はは」
馨が分かりやすく説明して
ようやく四季は分かったようで拍手しながら褒める
そんな事をしていると生徒が質問をする
「じゃあこっちも別の所から」
「戦闘部隊を呼べばいいのでは?」
「それは……」
「その呼んだ部隊の本来の管轄は誰が守るんだ?」
「鬼は桃と違って常時人手不足んなことできねぇ」
「けど今回は無陀野がいる」
「東京都の戦闘部隊でもエリートだった」
「無陀野無人君が」
「今でも思い出す時があるぜ?」
「桃太郎100人の血の雨を振らせたあの時のお前を」
「先生って凄かったんだ」
「そうだよ〜」
「好きだぜそういう話は」
「……」
(男の子だなぁ…)
「まぁ元エリートか」
「教員なんかなりやがって」
「まぁまぁ…」
「その半グレについても調査済みだろ」
「そいつらの溜まり場なら特定済み」
「あとは踏み込むだけだ」
「なんだよ…ちゃんとやってんじゃん…」
「怒っちゃったよ…」
「ごめん」
「仕事してるだけだ馬鹿が」
「はぁ…」
(素直じゃないなぁ…)
「戦闘部隊は動けないが無陀野に動いてもらう」
「馨、夜咲一緒につけ」
「わかりました」
「了解」
「待てよ!俺らも行かせてくれよ!」
「ここで留守番なんかする気ねぇぞ?」
「それじゃマジで何しに来たかわかんねぇだろ」
「……」
「は?何言ってんだ?」
「現状留守番もできてねぇじゃねえか」
「引っ込んでろ」
「……」
(言い方悪いけど…)
そんな事を考えていると
無人の口から驚く一言が出てきた
「いや、やらせよう」
「え?」
「お前も冗談言うようになったのか?」
「うちは普通の学校じゃない」
「実践を積ませた方が効率的だ」
「効率?知るかよ」
そんな事を話していると生徒の1人が手を挙げた
「あの!」
「自分は索敵ができます!」
「役に立てるかと思います!」
「……」
(偵察部隊に入りたいのかな……?)
「偵察部隊志願か?」
「はい!自分の能力に合うと思って!」
「戦闘能力がないので」
「それくらいしか役に立てないと思いまして」
「………」
(これは真澄が怒るな……)
思った通り
真澄は生徒の胸ぐらを掴んだ
「それくらい?」
「戦わないならやれると思ってんのか?」
「そんな覚悟でやってねぇんだよこっちは」
「………」
「最前線で戦ってるのは偵察部隊だ」
「戦闘が始まりゃ確かに俺らはサポートだ」
「けど、最初に敵に接近して」
「時には接触して情報を得るのも俺らの仕事」
「1歩ミスればよくてその場で殺されるか」
「最悪情報絞り取られて殺されるかだ」
「そして俺たちは絶対に情報を吐いちゃいけねぇ」
「吐くくらいなら死を選ぶ」
「その覚悟がある奴が偵察部隊に入る」
「なのになんだ?お前は」
「医療部隊も戦闘部隊も全ての隊員がそうだ」
「俺ら鬼に安全地帯なんかねぇ」
「鬼機関は全員命がけだ」
「その覚悟テメェらにあんのか?」
「………」
いつもなら止めるが
今回のはしっかり教えとかないといけない
聞いておかないといけない
それくらい大事な事だ
「す…すみません…」
「でも…」
「役に立ちたくて羅刹学園に入りました…!」
「死ぬ覚悟は…ずっと前からできてます!」
「……」
その言葉に続いて他の生徒達も喋りだす
「つーか、覚悟がなきゃしねぇだろ」
「俺は戦って死ぬなら本望だ」
「カッコ悪い死に方はしたくない…」
「愛する人と死ねりゃいいわ」
「え…?えっと…」
「私は死ぬのは怖いです…」
「ただやれることをやりたいです…」
「んー」
「俺は…」
「死ぬ覚悟はできてるけど」
「死なないために成長したい」
「だからやらせてくれ!」
「断られても勝手にやるぞ!?」
「いいのか!?」
「勝手にされたら危険ですよ」
「……」
「育成は大事な仕事の1つだ」
「鬼はいつも人手不足なんだろう?」
「…チッ!」
「わかったよ」
「そんかわりガキだからって言い訳はさせねぇぞ」
「「押忍!/よっしゃ!/ハイ!」」