「私、推しと話してた?」
誰もいない部屋でポツリと言葉をこぼす。
「本当の記憶だよね、あの三ツ谷君が私と話してたの、前世で死んだ記憶もうっすらあるし。」
「つまり…現実?」
最後の言葉を言い終わった直後、ふと目まいがしてバタリと倒れた。
薄れ行く意識の中で鍵掛けたっけとか的外れなことを考えながらうっすらと聞こえる声に耳を傾ける。
「お…だい……か、き…えて…か」
その声は推しに似ていた。
数日前
「迷った…。」
この辺りに引っ越して来て2日目新しく入る中学校を探し歩いていた。
新しい制服に身を包み、学校を探し歩く。
その時、1人の不良らしき少年が話しかけてきた。
「うちの学校の制服だけどこんなとこでどうしたんだ?」
私は、不良ぽいけど顔がいい優しい人なんだろうなと思いながら彼に
「最近引っ越して来たんだけど渋谷第二中学校に行く途中で迷ってしまって…。」
と答えた。
彼はやはり優しい人らしく、
「じゃあ、俺も学校行くついでに案内するよ。」
と言ってくれた。
「ありがとうございます。」
こう答えると彼は、
「ついでだしお礼はいいよ、あと俺一年だから敬語もなくていいよ。」
「あっ、もしかして先輩でしたか?俺ため口で話してました。」
私は顔の良い少年が少し慌ててるのを見てクスリと笑い、
「私も同じ一年だし、敬語じゃなくて良いよ。」
そう答えると
「同い年か、俺は三ツ谷隆よろしくな!」
と笑顔で話してくれた。
「私はひより、高野ひよりよろしくね、三ツ谷君。」
と笑顔で答える。
その後学校までの道のりを他愛ない話をしながら歩く。
住んでる場所の話になった時私の住んでるとこが三ツ谷君のとこの隣だということが分かった。
その話から派生してなぜか、帰る時も送ってもらえる事となった。
リア友からのリクエストで書いてみました。
難しかった…。
続きは書きたいけど、時間かかるかもです。
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