今回はとがかぶです
シリアスぽっいです
それではどうぞ
俺はおかしくなっていたかもしれない
俺は心に穴が空いたみたいだった
“普通”ではない日常
そんなものはとっくに慣れていた
だが、俺はなぜか辛くかんじてしまう日々が増えた
“楽しい”と思える日々なのに
原因は分からなかった
ただ、辛くなる日々だった
特に”独り”が辛かった
静かすぎる空間が嫌いだった
それはなぜか分からない
だから、できるたけ音のある空間にいるようにした
それでも”辛さ”からは離れられなかった
そんなある日事務所から帰っていると雨が降ってきた
(雨だ…早く帰らないと…)
(………)
俺は不思議と歩くスピードがゆっくりだった
なんともいえない感情があった
もうすこし歩いているとベンチがあり、そこに腰をかけた
(なんだろう……安心する…)
俺はただずっと上を見ていた
「なにしてるん?こんな雨ん中で」
「戸狩か……」
「別に。落ち着くだけだ」
「そうなんやな」
「早く、去れよ…」
「………」
「おい、聞いてんの……「”華太”」
スッ…チュ…
「ハァ……”辛い”ことあったのやろ?」
「な、なんで、それ……が…」
「見たら分かるわ」
「辛いことあったら俺に言ってもえぇんやで」
「お前に言って……なんの意味があるんだよ……」
「”華太”。他人に話したない気持ちは分かるで。でも、”一人”で抱えてたら疲れるで」
「そう…だけど……」
「めい…わく…だろ……それに、話したって……」ポロポロ
「俺はお前の話を聞くで、”華太”が全部言うまでずっと…」
ギュッ…
「と…がり……」
「ずっと…俺…ヒグ…”独り”が怖かった…ヒグ…誰かにいてほしかった……ヒグ…」
「だから…お前は……いて、ほしい……」
「えぇで…”ずっと”おったるからな…」
優しい口調でそう言ってくれた
雨が降る中俺は強く抱きしめ返した
コメント
2件
やっぱ戸狩の兄貴は誰にでも優しい‼️そんな兄貴が好き😊