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「………どーしました…?」
腕の下で、若井が困惑したように此方を見上げる。
あーもう。その顔も可愛いの何。
「若井を可愛がろうと思って」
平然と言い放つ俺に、若井は怪訝そうに眉を顰めた。
「…いや、全然分かんないんだけど……」
状況は読めてなさそうだけど、距離の近さに落ち着けない様子で。
定まらない視線がとにかく愛おしい。
少しだけ熱を帯びた頬に手を添え、指を首元へと滑らせる。
「…つまりね、若井は今から抱かれるって事」
悪戯っぽく笑って低く囁くと、若井が小さく息を飲んだ。
「…っ、何変な事言ってんの……」
そう呟いて恥ずかしそうに目を逸らす姿が、理性を霞ませていく。
「流石に押し倒してまで冗談言わないって。」
指を絡め取ってきゅっと握ると、伝わる熱に心臓の音が騒がしくなる。
「本気だよ。嘘ついてる様に見える?」
若井は視線を泳がせたまま、何か言葉を探しているようで。
乱れて目にかかったその前髪を優しくよけて、そっと言葉を落とす。
「……それとも」
「俺とすんの、嫌?」
微かに潤んだ瞳が小さく揺れ、絡めた指をほんの少しだけ握り返された。
「…………嫌じゃない、けど」
背けたままの視線も、赤く染まった頬も
全部に胸が締め付けられる。
「…んふ、かわいい。」
小さく笑うと、彼の肩の力が少し抜けたような気がして。
「…やめてって言われても止まれないかも。」
なんて、冗談めかして言えば 若井が呆れたように笑う。
「……好きにして」
「ふふ。じゃ、遠慮なく」
指先で首筋をなぞって、そっとキスを落とした。
焦らされた分、沢山可愛がってあげる。
コメント
2件
好きにしてってナニ!?!?あざとすぎる…