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「は、まじ、?俺ちょっと行ってくるわ」
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俺は全力で走った、こんなに本気で走ったのは久しぶりだった。
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ガラガラ
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「etさん!」
「ur,来てくれたんだ、うれしい」
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来てくれてうれしいなんて言われて、頭の中で舞い上がっていたがそんな場合ではなかった。
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「etさん,大丈夫なの?何があったの?」
「わたしの不注意で階段から落ちちゃってね笑」
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笑って何かを誤魔化しているように見えた。
ほんとに不注意で階段から落ちたのだろうか。
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「どこ怪我したの」
「ちょっと足挫いただけだから、大丈夫」
「家まで送ってく」
「ありがとう。ごめんね。」
「謝んなよ、別に悪いことしてないんだからよ」
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立とうとしたが、ふらつき1人では立てなさそうな様子だった。ほんとに挫いただけなのだろうか。そう思いながらetさんをおぶった。
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「ほんとありがとね。重いでしょ」
「ぜーんぜん、ちゃんと食べてんのかってくらい軽い」
「食べてるよ笑笑」
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「なんかあったら、全部俺にはなせよ。」
「うん。」
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しばらく無言の状態が続き気づいたらetさんの家に着いていた。
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「部屋まで連れて行く」
「いいの?ありがとう」
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彼女を部屋まで連れて行き、あまりにもきつそうだったため、ベットに横にならせた。
水を注いだりなんかしていると気づいたらetさんは寝ていた。
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「相当痛いんだろーな」
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なんて1人で呟きながら、etさんの足を冷やそうとした時に見えた、今までずっと気づかなかった。きっと靴下で隠れていたのだろう。そこには多数痣ができていた。
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「なんだよ、これ。」
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やはり足を挫いただけではなかったのだ。他にも怪我をしているかも、と思い腕を見てみると足にあった程ではないが少しかすり傷などがあった。
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ほんとに自分の不注意で落ちてできた怪我とは思えなかった。明日、学校ではいつも以上に様子をよく見ておこうと思いながら家に帰った。
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「urおはよ、朝も迎え来てもらっちゃってごめんね」
「だから大丈夫だって」
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学校に着くと彼女は
「学校の中じゃさすがにurに助けて貰わずに歩くよ。申し訳ないし。」
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大丈夫といくら言っても自分で歩くと言うので1人で歩かせるも後ろでサポートはした。
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ドンッ
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「あ、すみません」
「、、、」
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なんだあいつ。とは思いながらも口には出さなかった。
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せめてクラスが一緒だったらな、と思いながらetさんを教室まで送った。教室内を軽く見渡すとさっきぶつかって何も言わずに通りすぎて行った男がいた。
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「感じ悪」
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なんて独り言を言い、俺は自分のクラスに戻った。
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できる限り彼女をサポートしたかっため、休み時間になる度にetさんのいる教室に行った。
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昼休み、etさんと歩いていると、また感じの悪いやつがいた。あいつなんか嫌なんだよなーなんて思いながらすれ違う。
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違和感を感じた。なんだかetさんが怯えてるように見えた。
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もしかしたら原因はあいつなのかも、と思い放課後etさんを家に送る時に色々聞いてみた。
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「etさん、今日ぶつかったあの感じ悪いやつとなんかあった??」
「え、?別に何にもないよ??笑」
「ほら、また笑って誤魔化す。気づいてるから。」
「、、、」
「何があったのか教えて。お願いだから。」
「わかった、、」
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彼女の家に着き、部屋に入り、彼女と話し始めた。
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「etさんさ、不注意で自分で階段から落ちたって言ってたけど違うでしょ。俺足と腕の怪我見ちゃったから。」
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「バレちゃったか笑」
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「ほんとのこと話して」
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「あの子さ、1週間前くらいに、私に告白してきたの、もちろん私にはurがいるしきっぱり断った。したら急に態度変わってね、嘘の噂流されたり、階段で押されたりしたって感じ、かな」
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「何そいつ、くそだせーじゃん」
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「urに心配かけたくなくて、相談しなくてごめん。」
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「俺こそ気づけなくてごめん。明日。あいつと話していい?」
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etさんは静かに頷いた、とりあえず話を聞き、etさんとしっかり話し会い、とりあえず今日は帰った。
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次の日。etさんの教室に行き、あいつを呼び出した。
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「お前さ、もうetさんと関わんなよ。俺全部知ってるからな。振られて態度変えるとかダサすぎな。」
「、、、」
「とりあえずetさんに関わるな。次関わったら話すだけじゃすまねーからな」
「チッ」
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感じの悪いあいつは舌打ちだけして去っていった。去り方までダサいなんてあいつ終わってんな、なんて思いながらetさんの元へ行った。
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「etさんもう大丈夫だから。次なんかされたらすぐ俺に言って」
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「ur,ほんとありがとう」
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「俺の方こそ、ほんとのこと、話してくれてありがとう」
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