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さて、桜の問題はまぁ解決した、と考えて……
問題は梅宮だよなぁ……、アイツ自己中だから正直会うのメンドイ…。
柊やことはから連絡………わーお、馬鹿みたいに来てた
マナーモードにしてたから気付かんわな、うん、スルーだ、柊だけ←
ことはからのメッセージはっと、
ことは[梅が面倒くさいから早く何とかしなさい!]
これ絶対面倒事じゃん……、でも悪いの俺だし一応返信しておこう
皐月[面倒事に巻き込んでごめん、ちゃんと話はするから…、今度詫びに買い物付き合うよ、勿論俺の奢りで]
メッセージを送ると直ぐに返信が来て
ことは[当たり前よ!行きたい所いっぱいあるから覚悟しなさいよ!]
文面に思わず笑ってしまう
皐月[はいはい、お姫様、喜んで着いて行きますよ]っと。
今日はもう遅い……、明日高校へ行って梅宮に会わなきゃな……。
俺は布団に蹲って目を閉じた…。
次の日
登校時間ギリギリに俺は街を歩いていた
サボテンのおじさん「おー?皐月遅刻ギリギリだぞ?」
皐月『知ってる〜、朝はゆっくりしたいからワザとだよ〜』
サボテンのおじさん「皐月らしいな!これ持ってってよ!」
皐月『おー!俺の好きなフランクロールじゃん!ありがとー』
そのまま街のみんなに挨拶をしながら気付いた
皐月(俺、何だかんだで街の人と仲良くなれてる?皆俺の事知ってくれてる……、桜だけじゃないんだ、俺も一緒だったのか……、気付くの遅すぎだろ、バカだな俺は…)
道中路地裏に行くと高校への近道なのだが……
皐月(……猫…)
目の前には俺の足にすり寄ってくるにゃんこが……
皐月『……ッ可愛い〜!何だお前、人間に慣れてるのか??』
野良猫「にゃーん」
鳴き声からも可愛い、存在自体がもう神様だッ!
ゴロゴロと喉を鳴らしながら擦り寄ってくる姿があまりにも可愛すぎて……
皐月『あ、学校遅刻してるわ……でもしょうがないよなぁ、こんなに可愛い天使いるんだから』
気付けば俺の周りには野良猫だらけで……
皐月『俺今死んでも悔いないわ…最高すぎる…みんな連れ帰りたいッ!!』
梅宮「へぇ、勝手に振った癖に猫と浮気とはな」
急に周りの空気が重くなった気がした…
野良猫たちも怖がったのかみんな一斉に逃げ出して……
振り向くと冷めた顔で俺を見る…梅宮が立っていた…
皐月『な、何でここに?』
梅宮「そりゃあ見回りだからな、怪しい路地裏があったから来ただけだ、そしたら俺を振った皐月が居たわけ」
皐月『振ったのは間違いねーけど…、理由があるんだよ』
俺が話してる間に気付けば梅宮の顔が目の前にあって……
皐月『ッ!ちょっ!近い!!』
腕を掴まれて両足の間に梅宮の片足が割り込んで……、逃げれなくなってしまった…
梅宮「理由、ねぇ、ならその理由聞かせてくれねぇか?」
耳元で話されて身体がゾワゾワするッ
皐月『み!耳元止めろッ!話すからッだから離せって!』
梅宮「離したら皐月逃げるだろ…もう逃がさない、1度俺のもんになったんだ、簡単に逃げれると思うな」
梅宮の目は本気だ……俺は怖くなって力が抜けてしまった…
皐月『ご、ごめんッ、ごめんなさいッ』
咄嗟に口から出た謝罪、目からは涙が止まらなくて……
梅宮はハッとした様に
梅宮「怖がらせたくなかったんだッ!本当に…、皐月が別れるって言ってから俺が何かしたのか色々考えたけど…その、分からなくて…なぁ、理由聞かせてくれるか?」
そう話した梅宮はいつもの優しい梅宮で…
皐月『…俺さ、過去のこと話しただろ…』
梅宮「あぁ、虐待されてた話だろ?」
皐月『うん、だから愛情なんて分かんねぇし、お前らと付き合っても愛とか好きとか分かんねぇ…お前らから受け取っても何も返せない…、だから、そんな俺が嫌だから……』
俺が話終えると梅宮は溜息をついた
やっぱり俺はダメな人間なんだ、好かれるような人間じゃないんだ……
梅宮「なぁ皐月、俺らがいつ皐月から愛情やら好意欲しいって言った?俺らは皐月が幸せになれるなら皐月の愛情も好意も要らない、皐月が幸せになって欲しいから俺らは好きで、お前の傍にいたいんだよ…、俺らは皐月のこと愛してるし、捨てる気は無い、皐月がどうしても嫌になっても離さない、そこまで執着してる、幸せにしたいし俺らと幸せになって欲しい、矛盾してるけど俺らは皐月を一生諦めないよ」
そう話した梅宮は真っ直ぐ俺の目を見て優しく話した……