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マッシュ…🍄  セル…💎

💎「はぁーっ」

大きなため息をつくと暗い路地に座り込んだ。レンガの積まれた壁が俺を圧迫するかのようで息が詰まる。バイトからの社会復帰なんて簡単なものじゃない。するとそこへ駆けつけるような足音が響いた。(嫌な予感がする…)なんて思っているうちに俺の顔を覗き込んできた。

🍄「やっぱり」

なにが「やっぱり」なんだ。心なしか心配している様な顔で俺を見る。居心地が悪くなり帰ろうと思った矢先にそいつは口を開く。

🍄「セル君…だよね?どうしてこんな所にいるの?」

💎「関係ないだろ馴れ馴れしく僕の名前を呼ぶな」

🍄「なにか悩んでる?」

💎「別に」

悩んでない訳じゃない。バイトも順調だが、なぜか心にポッカリと穴が空いたような日が続いている。お父様に仕える必要もなくなった自分の、価値や必要性が消えていくような気分がする。その気持ち悪さを誰かに相談する余裕もない。以前まで見下していた相手に負けて散々プライドが踏みにじられた僕を誰が必要とするんだ。が、考えても意味が無い。その相手が今目の前にいるというだけで最悪の気分だ。

🍄「バイトって順調?」

💎「?…あぁ、まぁ」

🍄「実はシュークリーム作るのに牛乳が足りなくて…」

💎「余りならやるぞ」

🍄「じゃあ一緒につくろ」

💎「は?なんで僕がお前なんかと」

🍄「だって最近顔見ないから久しぶりに、と思って 」

💎「…あっそ」

🍄「じゃあ早速家行きますぞ」

💎「は、おい」

本当に話を聞かない奴だ。でも、こいつといるとくだらない会話が楽しくて堪らない。正直心の何処かでこんな他愛もない話を求めていたのかもしれない。

🍄「ついたよ一人暮らしにはまだ慣れてないけどね」

💎「へぇその割には綺麗だな」

🍄「照れますな」

💎「…作るんじゃないのか?」

🍄「あっそうだねクリームの作り方分かる?」

💎「それくらい分かる」

〜なんやかんやあって完成〜

🍄「ほう…上出来ですな」

💎「かなり作ったな」

🍄「セル君にも半分分けるよ」

💎「いや僕は…」

要らないと言いかけたその時紙袋に詰め込まれたシュークリームを渡された。照れながらも

💎「…ありがとう」

とだけ言って帰ることにした。すると、ぐんっと手を引き呼び止められた。

🍄「もう帰るの?」

💎「だってもう用済みだろ?」

🍄「泊まっていきなよ」

💎「…」

どうしよう…このままここにいたい気持ちとその後会えなくなる寂しさが怖くて帰りたい、なんて気持ちが葛藤している。

💎「…これからも、たまに会ってくれるか?」

🍄「え、もちろん」

💎「じゃあ…っ泊まる」

🍄「やったぁ」

微笑むこいつの顔を無意識にじっと見てしまった。

🍄「そういえばセル君は寂しくないの?」

💎「どういうことだ?」

🍄「誰とも会ってなさそうだし」

💎「失礼な」

🍄「僕は寂しいけどな」

💎「え…」

🍄「僕には友達がいるけどセル君と会う機会は少ないから会いたかったんだ」

💎「そ、そう…///」

こんな言葉に恥ずかしくなって目を背ける。

🍄「そういえばセル君は好きな人とかいるの?」

💎「急だな別にいない」

🍄「嘘でしょ」

💎「は?」

🍄「僕のこと好きだと思ったのに悲しいな…」

💎「ちょっちょっと待て!」

🍄「何?」

💎「お前、俺のこと好きなのか?」

🍄「好きだよ」

💎「…っ////」

🍄「でもセル君は僕のこと好きじゃないのかーショックだなぁ」

あからさまなその言葉を真に受けてしまうほど余裕がなかった俺はつい口を滑らせてしまった。

💎「そんな事言ってないだろ…好きだから!」

今自分が何を行ったのか理解するのに時間がかかった。慌てて挽回しようとするももう遅い。

🍄「へぇー好き、なんだね」

💎「あ、いや…」

🍄「可愛いね」

💎「ぅう…///」

🍄「セル君」

💎「な、なんだよ」

🍄「これからよろしくね」

💎「ぅ…うん」

🍄「同居する?」

💎「それは話が早いだろ」

俺は…マッシュと付き合う事になった。正直嬉しいしまだ実感がわかない

💎「…実感わかないな」

🍄「ちゅっ」

💎「ふぇっ」

🍄「初めてだった?」

💎「は、は、おま、」

🍄「これで実感湧いたね」

💎「っ〜〜///」

恥ずかしくなって顔を覆う。

🍄「もっとする?」

💎「いやっ…後でなら…いぃ、かも///」

🍄「あ、この後トレーニングなので」

💎「💢」

🍄「ふふっ嘘だよ」

💎「撫でるな」

いつしか心の穴が塞がった気がした。これからどんな未来が待ち伏せているのか、先が思いやられるな



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コメント

4

ユーザー

さーてと、生きてるうちに自分の墓の準備しなくっちゃ☆

ユーザー

あ、もしもし死者1名出たんで救急車お願いしまーす

ユーザー
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