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紫秋_4aki.
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『クラスの陰キャ男子は”元”不良でした。』
Episode.47
ぷちぷち→👀
ぽん太→🐤
いむ→🐾
ひなこ→🎀
のあ→🍪
るな→❄️
じゃぱぱ→🟢
-作者より-
とりあえず切腹しますね。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
side:綾咲碧 -ayasaki midori
🟢『や、やっと下ろしてくれた‥』
控えめに言って死ぬところだった。
あ、普通に暑さでもそうだけど……羞恥心で。
あののあさんに軽々と持ち上げられるって、俺そんなに軽かったかな‥?なんかショックだな……
🍪「じゃぱぱさんって背はそこそこですけど、そもそも肉付きが悪いんですよ。ほぼ骨です」
🟢『初めてそんな罵倒の仕方されたよ俺……』
🍪「あ、そうそう…忘れてませんよね?放課後。」
🟢『覚えてるよ、家行けば良いんでしょ…はぁ、のあさん家広いから嫌なんだよね 』
昔、病室で寝たきりの時にのあさんから聞いた。
「私の家のドア、某高校生探偵が小学生になったやつのアイキャッチ並みにデカいんですよ」
って言う自慢をされたことがある。
それ以外にもっとあったでしょ誇るとこ。
と言うか、ドアだけであのアイキャッチ並みにデカいならお屋敷の広さどうなるの……?
🍪「ふふ、ちゃんと覚えててくれたんですね。
あ、お母様にもお伝えしたので多分また髪いじられますよ」
🟢『え”“……やだ……』
のあさんのお母さん…
確か、この国でも有名な実業家の娘さんだったはず。
お父さんも良い人だった記憶があるけど、お仕事で外しているからあまり話す機会が無かった。
そもそも俺、生まれてからほぼずっと病室暮らしだった訳だし。
起きてのあさん家まで行くのどれだけ大変だと思ってるんだか、昔の俺…
🍪「じゃぱぱさん、まだギリギリ髪結べるくらいありますね…切らないんですか?」
🟢『切るって言ったら怒るんでしょ』
🍪「はい勿論っ!」
満面の笑みで言わないでほしい。
こわい。(語彙力)
──────────────
❄️「あ、じゃぱぱさん…まだ熱中症気味なんでしょう?寝ていても良いんですよ」
🟢『大丈夫。一回リレーの結果だけ見たいんだ』
ま、アンカーの…本田歩都くん、だったよね。
彼についてはずっといむくんから聞いてたからよく知っていた。
そのほとんどが悪口や愚痴だったけど。
🟢『…せめて、一緒に喜ぶくらいはしてみたくて』
一生で初めての体育祭。
幼稚園の運動会や音楽会のようなイベント事にさえ、ほとんど参加出来なかった。
参加出来ても途中でリタイアしたり、見学したり…それだけ。
だからこそ、
実際に自分がこうやってこの体育祭の一員として活躍できたことを本当に嬉しく思った。
だからこそ、せめて好きな子に少しでもカッコ良いところを見せたかった。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
side:百石乃愛 -momoishi noa
🟢「……よかった、ほんとに」
🍪『そうですね、私も…
……また会えて嬉しかったですよ、(ボソッ』
小さく、彼に聞こえない程度の声で呟く。
ずっと死んだと思っていた大好きで大事な幼馴染が生きていたことが本当に本当に嬉しくて、少しくすぐったい気持ちになった。
🟢「…?私も‥何?」
🍪『何でもありません。ほら、結果発表始まっちゃいますよ』
🟢「あ、やばっ‥!見なきゃ…!」
目を輝かせながら順位に喜ぶ彼を見ると、
少し前に見たことがあるなとふと思う。
……あぁ、これは…
🍪(…あの人、ですね)
まだ私が『彼女』を好きだと思っていた頃。
『彼女』 に『彼』を重ねている自分に苛立ちを覚えると同時に、
『彼』ではないと分かっているはずなのにそう思ってしまう愚かさへの罪悪感を感じていた。
……本当に心の底から”愛している”と言えるのは、『彼』だけ。
『彼女』のことは確かに好きだったし、今も大切な親友…いや、せめて友人だとは思っている。
邪な気持ちなんて持っていないし、今のこの距離感が一番心地よく感じる。
結局、私が惹かれるのは‥彼だけなんだ。
🍪『…ぁの、じゃぱぱさ‥』
🟢「見てよのあさん!本田くん‥だっけ。
……が、トロフィー貰ってるよ!良いなぁ、 羨ましいっ…!」
🍪『……そうですね、』
まだ、その時期じゃないか。
まだ急ぐべきじゃない。これからずっと自由に生きることを許された彼を、こんな早々に縛るのは少し心が痛むから。
……だからせめて、彼の一番側で…
ずっとずっと、好きで居させてほしい。
🍪(…この気持ちを伝えられるまでは、誰にも譲りませんからね)
伝えてどんな反応をされるかは分からない。
喜んでくれるかもしれない。
断ることへの罪悪感で押し潰されるのに耐えるために、やんわりと受け入れてくれるかもしれない。
それとも、ちゃんと断ってくれるかもしれない。
……もし断られたら、私は彼の側から離れるのだろうか。
ううん、違う。
私は彼の温かさが好きだ。
私だけに向けてくれる、太陽みたいな笑顔が好きだ。
私だけに吐いてくれる弱音を優しく包み込んであげられるのは、また私だけ。
そう思い込んでいないかな、私。
……もし、断られたら
そんなこと、一度も考えて来なかった。
ちゃんと諦められるのだろうか、私は
離れる?
違う。
そんな言葉でこの気持ちを言い表していいはずがない。
私は、彼から”離れられる”のだろうか
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
Episode.47
『劣等』 終了
Episode.48・・・9/13公開
次回もお楽しみに。
コメント
5件
読み終えたわ……めっちゃ沁みた。 碧が「せめて一緒に喜びたくて」って言うところ、病院暮らしでずっと参加できなかった過去があるからこそ響くんだよな。のあの「ずっと死んだと思ってた幼馴染が生きてた」っていう気持ちも重なって、もう二人の距離感が切なくて好きすぎる。そして最後の「離れられるのだろうか」——ここ、のあの不安と執着が一気に出てきて鳥肌立った。次回9/13か…首長くして待つわ🔥