テラーノベル
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いつもつるんでる奴らと歩く廊下。
ふと視線を感じる。
ジュース片手に舐め回すような目でコチラを見ている。
「きもっ、」
僕は空の紙パックを少し握りしめながら視線を逸らした。
「あいつよくお前のこと見てるよな」
なんて、一人が言うから気になってもう一度見る。
へぇあいつが?見たことねぇ奴。
少しの気掛かりはすぐ消滅し、そんな会話は日常の一コマと処理された。
ある日靴箱に手紙が入っていた。
一瞬で理解した。
「ラブレターか、笑」
ありきたりなハートのシールで封をした紙を持って教室へと向かった。
「おまえら、これなんだと思う?」
教室に入るや早々にそう聞く。
「おい、元貴がラブレターもらってる!!」
「今時手紙なんて随分と古風なもんだな笑」
次々と言葉を連ねていく。
「今日の放課後行ってくるわ」
「okするの?笑」
「顔次第〜」
「クズだなー笑」
放課後になり体育館裏へと向かう。
こんなありきたりな展開、どーせしょうもない奴。
だと思っていたが、着いて驚いた。
「あれ、男?」
「こんにちは、元貴 .. ♡」
誰だ、?と高速で頭を回転させる。
……あ、あの時のキモイ奴だ。
「なんでここにいんの」
「だって、..♡その手紙の送り主俺だもん」
「はっ笑、おまえゲイかよ .. 」
「きもっ、…」
やっぱりキモイ奴だった。と自己完結しすぐその場を去ろうとしたとき、背後から急に掴まれる。
「まだなんかあんの?こんな遊びに付き合わされて、結構苛ついてるんだけどッ 、」
口に何かを当てられる。
((くそっ、こいつ、ッ))
ほんの数秒で僕の意識は途絶えた。
「やっとだね .. 元貴♡」
コメント
2件
はぁぁぁぁぁ最高です…!!更新ありがとうございます!!