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あの娘は綾波レイが好き

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あの娘は綾波レイが好き

3 - あの娘は綾波レイが好き3

2025年01月25日

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3章「影に映る嫉妬心」

上半身が気持ち悪い。目が覚めると俺は謎の気持ちの悪さが体を纏っている事に気がついた。首元に手を当てる、すごく汗ばんでいる。

嫌な夢でも見たのだろうか。何も覚えていない。目を擦りながら時計を見る。午前6時。

そういや今日はテストの日だ。涼介は勉強を全くしていない俺を見て、勉強教えてやるよ。とは言ってくれたが、夢宮の事が頭から離れない。また会いたいな、その思いで俺の心はいっぱいだ。そんな俺は今回のテストでの成績の重要さなんか全く気にしていない。寧ろ早く終わって欲しいとまで思う。

俺はベッドの上で大きくあくびをして、シャワーを浴び、学校へ向かう準備をした。

少しずつ自分の中でルーティンが出来ているのだろうか。流れるように体が動く。

学校についた。少し早めに着いてしまい暇なのでとりあえずテスト勉強(机の上に教材を並べて)をしてみる。

数学の教材を開き、英単語帳をぺらぺら捲ってみる。上から下へ視点を動かし、綴りを見る。

うん、なんも分からん。

伊達にテスト対策から逃げてきただけある。

それにしても、教材を見てると睡魔が込み上げてくる。シャワーを浴びて目を覚ましたはずなのに。

『キーンコーンカーンコーン』

何も考えずに教科書を眺めながら睡魔と戦っていると、チャイムが鳴った。あと少しでテストが始まってしまう。そう思い教科書の問題に向き合おうとする。しばらくすると俺は玉砕の意を固めていた。それから数分後、

『キーンコーンカーンコーン』

もう一度チャイムが鳴る。心なしかさっきより音が大きい気がする。まるで今からテストが始まるんだぞと言わんばかりだ。

1時間目は英語。斜め前に座る涼介の手は止まる事を知らないようだった。勉強したかいがあったんでちゅかねー。俺はどうなのかって?勿論何にも分からん。

『キーンコーンカーンコーン』

終わりの音(俺にとっては色んな意味で)だ。次は国語のテストで最後らしい。2教科だけなんて初耳だ。てか俺数学のテストがあると思って国語の勉強なんて何もしていないんだが。

『キーンコーンカーンコーン』

始まってしまった。まず一通り全ての問題を見てみる事にする。

学力テストなだけあって大門ごとに色々な形式の問題がある。文法や書き抜き、お題に沿って自分の考えを書く作文を書く問題などの比較的簡単な問題から先に解く事にした。開けた問題は知識問題なので全く分からん。たまたま知ってたのはあったが、目につくマスにテキトーな漢字を入れておいた。

『キーンコーンカーンコーン』

終わり(テスト時間が)だ。数学より解ける問題が多かったからか、俺の心はさっきより軽くなってる気がした。

クラスの皆は家に帰る雰囲気がしていた。さっきまでの静かな空気は一瞬にして消え去っていて、気づけば気の緩みからなる喧騒。

俺も帰ろうと鞄を持ち教室を後にする。

いつもの帰り道、俺は赤色になっている歩行者用信号機が青になるのを待っていた。奥の方からカップルが歩いて来るのが見える。すごく羨ましい。手を繋ぎ身を寄せながら並列して歩いている。

俺「ははは…」

気づくと俺は笑っていた。どこも長所が無く、逃げ癖があり、中途半端な性格である自分に嫌気が差したからだ。自分の短所と向き合うというのはすごく勇気が要る。「俺はこのままじゃ良くない。」というのは昔から感じていたことなのであろう。だがその良くないという認識からも逃げた結果、自分より幸せそうな

人間を見ると心が痛くなってしまう。

カップルが歩いていく。それにしても幸せそうだ。微笑ましくもあり、妬ましい。

ん?まてよおい嘘だろ。

あのカップルの女、

「夢宮じゃん、。」


●あとがき

どうも初めまして、俯瞰構図と申します。三章では、このストーリーのヒロインである「夢宮莉奈」を最悪の形で発見してしまう佐藤凛の心情を繊細に描写してみました。NTRのような気分でしょう。ふむ悪くない、

ここで少し僕について紹介させてください。

俯瞰構図、今年16になる、中学3年生☆でございます。受験期ですね辛い辛い。

息抜きにストーリーを書いているのですがこのアプリ、人間がちゃんと読んでくれてるのかよく分かりません。コメントをくださいほんと、、。もう少し展開がしっかりすればよいのですが、これからの凛の人生をお楽しみに…



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