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夜。
家の中は静かだった。
時計の音だけが、カチカチと響いている。
🌸は布団の中で目を閉じていたけれど、全然眠れなかった。
なつも同じ部屋で、天井を見つめたまま動かない。
🎮「……🌸」
🎮が小さく呼ぶ。
🌸「なに?」
🎮「……今日、こわかったね」
🌸は少しだけ笑おうとした。
🌸「うん」
でも、その声はかすれていた。
🎮は布団をぎゅっと握る。
🎮「……もし、ばれたらどうなるんだろう」
🌸はすぐに答えられなかった。
しばらくして、静かに言う。
🌸「……でも、もう戻れない」
🌸「先生に言ったから」
🎮は小さくうなずく。
🎮「……うん」
そのとき。
廊下から足音が聞こえた。
どし、どし。
重たい足音。
二人の体が固まる。
ドアノブがゆっくり回る。
ガチャ。
ドアが開いた。
父が立っていた。
👱🏻「……起きてるな」
低い声。
🎮の呼吸が浅くなる。
🌸は🎮の手を握った。
🌸「……どうしたの?」
父は部屋の中を見回す。
👱🏻「今日、学校で何してた」
🌸は言う。
🌸「……普通です」
父は近づいた。
👱🏻「……嘘をつくな」
🎮の肩が震える。
父は続けた。
👱🏻「先生から電話があった」
その言葉で、二人の顔が真っ青になった。
👱🏻「……体調の確認だと」
父の目が鋭くなる。
👱🏻「本当にそれだけか?」
沈黙。
🎮の目に涙がたまる。
🌸は必死に言う。
🌸「……それだけです」
父はしばらく二人を見ていた。
その空気は、息ができないくらい重かった。
そのとき。
廊下から声がした。
🌸「……どうしたの?」
📢だった。
すぐ後ろに、👑と🦈。
そして🍵もいる。
父は振り向く。
👱🏻「……お前たち、寝てろ」
📢は動かなかった。
📢「話なら、俺たちも聞く」
👑も言う。
👑「🌸と🎮だけじゃなくて、家族の話ですから」
🦈は二人の前に立つ。
🦈「守るって言った」
🍵は小さな声で言った。
🍵「……やめて」
父は全員を見回した。
👱🏻「……最近、ずいぶん口が多いな」
空気がさらに冷たくなる。
でも、六人は動かなかった。
📢は言った。
📢「……もう黙らない」
父は一瞬、何か言いかけて止まった。
そして低く言う。
👱🏻「……覚えておけ」
それだけ言うと、父は部屋を出ていった。
ドアが閉まる。
ばたん。
🎮の足の力が抜けた。
🎮「……こわかった」
🌸が抱きしめる。
🌸「大丈夫」
🍵は二人に抱きつく。
🍵「🍵もこわい」
👑は静かに言った。
👑「……もう限界に近い」
🦈も真剣な顔でうなずく。
🦈「先生が動いてくれるまで、耐えるしかない」
📢は窓の外を見た。
夜はまだ暗い。
🌸「……でも」
🌸「もうすぐ変わる」
🌸は小さく言う。
🌸「……そう信じたい」
六人は同じ部屋で寄り添って座った。
誰も眠れない夜。
でも――
一人じゃない夜だった。
窓の外の空は、
少しだけ、朝に近づいていた。
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