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おまたせシュタッ!◝( ˙ ꒳ ˙ )◜


少しセンシティブ注意です!!


続きどぞん


〜お風呂〜


鶴蝶))痛くないか?武道

武道))うん。大丈夫。

鶴蝶))そか!……よし、流すぞ(あれ、武道の腕…、)

バシャッ!))


鶴蝶))ん、先入ってていいぞ

武道))…ありがと、カクちゃん

鶴蝶))おう!


武道))*チャポッ)* ………

カクちゃんは優しい。そんでもって強くてかっこいい。

あの日も、誰より早く見つけて、慰めてくれたのはカクちゃんだったな…。

あの日……、そうだ俺あの日━━━━



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あの日はやけに暑かった。


俺の両親はまぁそれなりに仲が良かった方だと思う。

いつも仕事に行く時2人はかならずキスをし家を出るくらいには仲が良かった。


だけど、ある日父さんが暴れた日をきっかけに俺たち家族は暗い海のそこに沈んで行くように重く、静かになって行った。


それからと言うもの、父さんはお酒を飲んで暴れて、仕事にも行かず、ただ出かけるとすれば近くのスパーか、コンビニくらい。


母さんはそんな父を横に、新しい男を作っては家に帰ってくる事も少なくなった。

たまに帰ってくる日はお弁当を買って来てくれる。


そして俺は、親戚や祖母の家に行かせてもらえる訳もなく、父親とただ苦痛に暮らして行くことになっていた。

俺はこの壊れた環境の中、学校に行ってはよく暴力などのイジメを受け、

先生には嫌われよく罵声をあげられた。


そしていつの間にか、一日の食事は給食だけに落ち着いていた。

休日の食事は水や、そこら辺にある父さんのツマミ。

そしてツマミがなければ父さんの買い溜めてあるお酒を飲んで腹を膨らませた。

炭酸なだけあって、何も無いよりは全然マシだった。


小学生でお酒を飲んで無事な訳もなく、嘔吐や体の不調が当たり前に見られた。

だけど仕方が無い。

そうでもしないと生きていけないのだから。


死ぬのは怖い。




当時、学校の帰りにはよく遊びに行っていた所がある。

公園だった。

そこは同じくらいの歳の子が1人居て、少しお兄さんが1人居た。

その子たちの名前は黒川イザナ鶴蝶だと名乗った。


2人はこんな俺とよく遊んでくれて、学校や家での話も聞いてくれた。

と言っても詳しくは話さない。

話さなくても2人は察して、傷の手当や慰めの言葉をくれた。



そしてある日、それは起きた。


その日は休日で、辺りは昼間くらいだった。

食べるものなんて無く、空腹で吐き気も感じる時に目に入ったのは父親のお酒のツマミだった。

気がついたら俺は袋から出しそれを口に入れていた。

そこに運悪く━━。



父親))おいてめぇ何してる

武道))*ビクッ)*おと…さ、

父親))てめえぇ゛ぇッ!!人のツマミを何勝手に食ってんだぁ?!あぁあぁ?!

武道))ッ!!ごぇ、ごめんなさ゛いッ!お、俺お腹がす゛ぃッ、すいて、!!



それから俺は蹴られ殴られ、家を追い出された。

外の光がとても眩しくて一瞬目をつぶった。そしてその間に父親は玄関のガチャッ…と、鍵を閉める音がした。


裸足で家を追い出された俺は、1歩、足を踏み出した。

その瞬間足の裏に変な感覚を覚えた。

なんだろう…なんて考える暇もなく、それが地面の暑さから来る火傷なんだと気づいた。

急いで1歩、2歩と後ずさりし、家の屋根から出来る影に隠れた。





辺りはすっかり暗くなった頃、もう地面に暑さなんて感じなかった。

そして俺は歩き出し、無意識に歩き出した。

特にどこに行こうって訳でも無くただひたすらに歩いた。



そして気付けば何時もの公園に来ていた。

トンネルの遊具に入り、俺は座り込んだ。


暑くはない。暑くないはずなのに変な汗や震えが止まらなくなった。

そして俺はいつの間にか寝ていた。




た…ち!


…け…ち!!




武道!!


武道))…か…く……ちゃ、

鶴蝶))お前こんなところで何やってんだよ?!風邪ひくぞ??

武道))……カクちゃ…

鶴蝶))ってかお前…、顔のアザどうした、?腕にも…、ちょっとみせて見ろ!

イザナ))おい鶴蝶、うるせぇぞ後先行くなよ、お前下僕だろうが

鶴蝶))イザナ!!そんな事より武道が…!!

イザナ))は?



それからの記憶は余りない。

ただ、優しさと嬉しさから来る涙が出たことは覚えている…。


そして俺は、カクちゃんやイザナの居る施設に入る事になった。





中学にあがり俺はよくよく思った。


“何のために生まれてきたのか”

“生きる意味は?”

“死にたい”

“殺して欲しい”

そんなことばかり思うようになった。


それをきっかけに始めた自傷行為や自殺行為。

これは救いでもあったし、呪いでもあった。

りスかなんて、初めて早2日程度だったと思う。2人には即バレ。

だけど怒ったり否定なんてされなかった。

ただ、頭を優しく撫でてくれたり、涙を拭ってくれたり、ただ隣に居てくれた。

だけど俺はそんな2人の気持ちをドブに捨てルカのように続けたし、それで得られるものなんてたった一瞬の快楽と開放感だった。


ただその一瞬のために…。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



ドライヤー))ブォ〜〜


鶴蝶))熱くないか?

武道))*ウトウト)*ん…。



〜リビング〜


鶴蝶))ふ〜、夜はもう入らなくてもいいな!

武道))…うん。

イザナ))武道、こっち来い。


たけみちは言われた通りイザナの膝に挟まれるように座った。


武道))イザナ…?

イザナ))獅音達今帰ってきてる。

武道))…うん。

イザナ))…夜飯、何がいい?

武道))…ポテ

イザナ))それ飯じゃねぇだろ。

武道))……じゃぁオムライス、

イザナ))だってよ鶴蝶〜

鶴蝶))任せろ!…あ、卵もうないし買いに行かなきゃな、

蘭))じゃぁ蘭ちゃんも行こ〜!

竜胆))じゃぁ俺も行く。

武道))ポテチも、

竜胆))りょ〜かい。




そして3人は買い物に出かけまして、

獅音くん達も無事帰宅。

皆で仲良くオムライスを食べましたとさ.:*♡





おかえり〜!!!

ちょっとセンシティブな要素があったのかなと思われますが、もう何がセンシティブなのか分からん。。。



ごめん!なさ!い!!













あの日はやけに暑かった

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