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※りょつぱ 創作 短い オチが変
俺は椿の花が好きだ。その写真を撮ることもだ
椿は冬に咲く華やかで美しい、生命力を感じる。縁起の良い花だ。
だが縁起が良いと言われる一方縁起が悪いと言われることもある。その理由は椿は花びらが一枚ずつ散っていくのではなく花全体がボトリと落ちるため「首が落ちる」ということを連想させるからだそうだ。
だから椿は花が散るではなく花が”落ちる”と表現されるそう。そう考えると少し怖く感じる。
だかそんなことを気にさせなくする程椿は美しい花だ。
そんな事を考えながらも俺は椿園に来ている。
どの花もとても美しく魅力的だ。
そろそろ他の椿の花を見に行こうと少し歩みを始めると後ろから声を掛けられた
「あの、」
後ろを振り向くとそのにはまるで椿のように美しい人が立っていた_
「これ、ハンカチ落としましたよ?」
「え、、ぁ、あぁ ありがとうございます、」
「気を付けてくださいね」ニコリ
俺は彼の太陽のように暖かく、椿のように美しい笑顔に魅了されてしまった
「あのっ!」
「、??」
「今度御礼がしたくて!、良かったら連絡先交換しませんか、、?」
「、、え~? 僕ハンカチ拾っただけですよ? まぁ良いですけど~」クスクス
少し驚いたようで最初は断られるかと思って少し焦ったが承諾して貰えて安堵した。
「…」
「…」
連絡先を交換してる最中急な沈黙が続き少し気まずくなっていると
「椿」
彼が口を開いた
「好きなんですね」
「え?」
「凄く真剣で優しい顔で椿を撮っていらっしゃったから」ニコ
彼はサラッと流すように相手の喜ぶことを言う
そこがさらに人を魅了するところなんだと思った
「、、えと、あ! な、名前ってなんですか! 」
何を返したらいいか分からなくなってしまい咄嗟に彼の名前を聞いてしまった
「僕? 僕は藤澤涼架だよ」
「凄く素敵な名前ですね」
「ふふ ありがとぉ あなたのお名前は?」
「俺は若井滉斗です」
「貴方も素敵な名前ですね これからよろしくお願いします」
自分から連絡先を聞いておいて「これから」という言葉に少し困惑してしまった。それと同時に少しずつ自分の顔が熱くなっていくのが分かった
そうこうしてるうちに彼が言ってきた
「時間があるんでしたら良かったら僕と一緒に椿園を回りませんか?」
そんな事を言う彼にまたしても困惑してしまったが、勿論断る理由もなく喜んで承諾した
一緒に回ってるうちに少しずつ彼の事が分かってきたような気がした
彼の容姿は、髪が肩までつくくらいの長さで背丈は俺と同じくらい。スラッとした体型をしていてとても真っ直ぐで綺麗な瞳をしている。そして華やかなのだか決して気取らない。
内面には控えめな優しさや謙虚な美徳を兼ね備えていて人に好かれやすい性格そのものだった
けど少し抜けているとこがあるのが守ってしまいたくなる
彼と一緒にいるとさらに彼を知りたいと思ってしまう。撮りたいと思ってしまう。見ていたいと思ってしまう。
「滉斗さんはどうして椿がお好きなんですか?」
「あ、えと、、」
そんな事を考えていると急に質問をされた
急な質問にすぐ対応することが出来ずにいると
「ふふ 大丈夫ですよ 好きに理由もないですもんね」
そうにこやかな美しい笑顔で言う彼を俺は黙って見ていて感じた
あぁ どうやら俺は決して理由はない訳では無いが言葉にすることが難しいこの気持ちを彼に抱いてしまったらしい
椿のように美しい彼に__”この完全な愛を_..
俺は首ではなく 恋に”落ちて”_しまったらしい
椿の花言葉
・控えめな美徳
・気取らない優美さ
・控えめな優しさ
・誇り
・完全な愛
椿 象徴
・生命力
・忍耐
・永遠の美
・厄除け
落椿(おちつばき)
・散り落ちた椿のこと