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28 - 二次被害

♥

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2025年03月30日

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💙×💛  ※付き合ってます

💙視点


「…っう゛ぅ…。ぐす、っ…」

「…………。」

今の時刻は20時。久しぶりの涼ちゃんとのお泊まりにテンションが上がり、何か映画を見ようと提案した。そこまでは何も問題は無かった。だが、たまたまオススメに出てきた作品を選んでしまった俺のせいで、隣にいる涼ちゃんは枯れそうなくらい涙を零している。

『ジョン…、!!っ、お前が俺を守ってくれたんだな…!』

劇中の男がそう泣きながら言葉を紡ぐ。見ていたのは動物系の映画で、いわゆる死別ものだ。別にそこら辺にある映画と特に違いはなく、安易にオチを想像できた。それでもやはり悲しいものは悲しい。泣くとまでは行かないが、それなりに良い映画だった。

『…お前が託してくれたもの、忘れないからな!!!』

そう勇ましく叫んだ男の姿が映し出された後、暗くなった画面にエンドロールが流れ始める。

「終わったぁ…結構良い映画だったね。」

長時間同じ体制だったからか、何となく身体が痛い。軽く背を伸ばしつつ隣に居る涼ちゃんに目を向けると、本気でショックを受けた様子でクッションに顔を埋めていた。

「う゛ぅ゛ぅ……しんじゃっだあ゛…」

「おぉ……、クッションびちゃびちゃ…。」

ずびずびと鼻をすすりながら、何処からその水分が来るんだと思えるくらい泣き続けている。

暫く経った後、段々と治まってきた涼ちゃんが顔を上げた。

「……みずのむ……」

「う、うん……、」

泣き腫らした顔のまま、よろよろと立ち上がってキッチンに向かう背中を見守る。丁度角を曲がる時、明らかに見えているだろうという距離の壁に衝突し、「いでっ…、」と間抜けな声を上げていた。

「…涼ちゃん、ちゃんと前見て。」

「うぅ゛……分かってるよぉ……。」

すっかり鼻声になってしまった涼ちゃんが水の入ったコップを両手にこちらに帰ってきた。

「俺のも?」

「うん、」

「大丈夫?鼻水入ってない?」

冗談交じりにそう呟けば、差し出されていたコップを引かれてしまう。

「…そんなん言うならあげないから。」

「うそうそ、ごめんって。」

「謝るくらいなら…………」

何かを言いかけていた涼ちゃんの動きがピタリと止まる。

「え、?どうしたn」

「……へくしゅ!!!…あ、」

「……………。」

慌てて横を向いた涼ちゃんがくしゃみをするのと同時に、手に握られていたコップが勢いよく傾く。丁度傾いた先にいたのは俺で、綺麗に頭から水を被ってしまった。ぽたぽたと髪から滴り落ちる水滴を目に、気まずそうに目線を逸らす涼ちゃんの顔を見つめる。

「わ、若井もそんなに泣いちゃって〜…、!」

「涼ちゃん……?」

「ごめんなさいぃ!!!!!」

涼ちゃんに動物系の感動ものを見せるといいことがないと学べた。もう今後は見せないようにしよう。





前回コメント下さった方々ありがとうございます🤤💞

❤️💛、💙💛どちらも意見を下さったのですが、何となく片方に決めるのも気が引けたので別作品でどっちも出します🫠

❤️💛は昔の作品のやつで、💙💛は今書こうとしている曲パロの方で出すと思います🤤

恐らくどっちの作品も雰囲気が暗いかも𐦖𐦖

あ、この💙💛は全然関係ないやつです🤤🤤




わりとただの雑談なんですけど、水槽でメダカと一緒に飼ってたちっちゃいエビが居なくなってたんです🦐まさかと思いながら冗談半分で足元見たら無残に干上がってるエビさんが居ました🥲衝撃デカすぎて結構泣きました。この悲しみを分かち合いたい🫠

これを教訓に蓋を買います😭







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