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マジフト大会も終わり、エペル先輩の体調も安定してきた
あの後定期的にヴィルさん達から感謝の手紙が送られてくる
「エペル先輩愛されてんだな〜」
私は最近部活見学をしながらゆっくり温厚な日々を送っていた
でも地獄がもうすぐやってくる…
「期末テストやっばい…」
そう期末テストである
寮長であるからには優秀な成績を残さなければならないとリドル先輩に釘打ちされているのだ
期末テストは寮ごとに平均点を出される
「実践魔法のテストとかオンボロ寮で私しか受けられないから実質公開処刑じゃん…」
しかも寮長ズには成績優秀者ばっかり!!
何より実践魔法が不安でしかない
「私魔力のコントロール効かないんだよな…」
エペル先輩を救ったあの魔法障壁は習得自体がすごく難しいらしいんだけど…
あの時は必死で出ちゃっただけで意図的に出すことは出来ない
あの後デュース先輩にユニーク魔法なのか?と聞かれたけど暗唱も出なかったし違うと思う
うーーん
「ひぃ〜今年はアズール先輩の巻き上げが無くて良かった〜〜」
「今でもイソギンチャクを見るとゾッとする」
聞き慣れた声が耳に入った
「あっエース先輩にデュース先輩」
「らるじゃんやっほー」
「お前期末大丈夫?実践魔法この寮お前だけっしょ」
「そうなんですよね…」
「先輩達は大丈夫なんですか?」
「俺去年94点取ったから」
「え!?すっご…」
「いやお前それは契約したからだろ」
「なんだよデュースお前も契約しただろ?」
「まあそうだけど…」
「契約ってなんですか?」
「アズール先輩のユニーク魔法で去年俺ら酷い目に遭わされたんだよ」
「お前が同意の上で契約したんだよ」
「うるっせぇお前もだろだから。後輩の前だからって優等生被ってんじゃねえよ」
仲良いなこの2人…
「アズール先輩ってあのオクタヴィネルの?」
「そーそオクタヴィネルには厄介な先輩達がたーくさん」
「あっそうだお前部活見学回ってるってユウから聞いたけどバスケ部まだだろ?」
「そうですけどなんで…」
「オクタヴィネルのやっべー先輩いるから紹介してやるよ」
うわエース先輩の悪い顔…
「分かりましたでは今日の放課後伺いますね」
「らる絞められないように気をつけるんだぞ…」
絞められる…?
「失礼します」
体育館なんて入るの久しぶりだなぁ〜
「おっらる来ましたよ先輩達」
「ああ来たか」
へージャミル先輩も居るんだ…
「カニちゃんコイツが見学の小魚ちゃん?」
!?背丈たっか!!190はあるでしょこれ!!
「てかコイツ雌じゃんおもろー」
えっすぐ女って分かってくれてる…
「柊木らると申します…」
「うーんちっせぇしおどおどしてるからヤドカリちゃんかな〜」
やどかり…
「それじゃらるはここら辺で見てて。あとでシュートぐらいならやらせられるし」
「分かりました」
流石男子バスケ部って感じ…
「んぇーカニちゃん俺もう飽きた〜」
「えー?フロイド先輩練習始まったばっかっすよー?」
「もういーや俺帰る」
「全く…」
気分屋すぎない!?
「フロイド先輩いないと練習もあんま燃えないしらるボール触ってていいよ」
「あっはいありがとうございます」
バスケかーミドルスクールの体育以来だなぁ
「そっとボールに手当てて足首でジャンプする。やってみな」
ボールに手当てて…足首で…
やった!入った!!
「一発目で入れるなんて中々じゃん」
「ヤドカリちゃんすごいね〜」
「ってフロイド先輩いつ戻ってきたんっすか!?」
「え〜面白そうだから来てみた〜俺もシュート練する〜」
「ちょらる離れてたほうがいいよフロイド先輩ダンクやっべえから」
だ、だんく!?
「あははっこんな雑魚達のディフェンスなんて邪魔くさくもねぇーよ」
ダンクシュートを軽々と…しかもディフェンスの人達なんて見向きもしないで…
「フロイド先輩はレギュラー選手なんですか?」
「いや、試合途中ですぐ居なくなるから顧問から一瞬で外された」
「へぇ…」
「らるどう?バスケ部」
「見る分には良いんですけど男子バスケ部に女子の体力が持つか…」
「まぁー確かに。しかもバスケは魔法禁止だしね」
「えぇーヤドカリちゃん入部しねぇーの?おもしろそーなのに」
「あはは…」
「んじゃーあ今度モストロ・ラウンジにでも来なよ」
モストロ・ラウンジってアズール先輩が運営してる…
「良いですけど何故…」
「おもしろそーだから」
面白そうって…
「分かりました。今度伺いますね」
「やった〜アズールとジェイドと待ってるね〜」
「それでは今日はありがとうございました」
「ん、またオンボロ寮行くわ。菓子用意しとけよ〜」
「じゃーねヤドカリちゃん」
「はいさようなら」
ひぃ〜緊張したぁ〜
モストロ・ラウンジか…来週あたり寄っていこうかな…
って!テスト勉強!テストがどんどん近づいてくる〜!!帰ったら勉強しなきゃ…