「なんだ…これッ」俺は初めて体験した感覚にで怖くなりその場にしゃがんでしまった。熱くて苦しくて身体がムズムズした、太宰に助けを求めようと目をやると太宰の呼吸も粗くその眼は獲物を見つけた野獣の眼。その時これの正体がわかった。発情期の症状だと。でも俺は運命の番を見つけないと発情期が来ない体質だ、可能性は1つしか無い、太宰と俺が”運命の番”だという事しか。「だざぃ…これ、怖いッ…」感覚の無い足でフラフラとし乍動けない太宰の方へ向かうと本能のまま太宰に抱き着いた。そんな時身体が暖かくなった。発情期の熱さではなく人の温もりだ、太宰が抱き返してくれたのだ。とたん安心したのか、運命の番の力なのか、俺の身体を支配していた熱さがほんの少しだけ楽になった。でも安心したのも少しだけ、太宰は今でも俺の事を襲いそうな位余裕が無かった。「ぁ…」頭の中では怖いと思っていたのに心の中ではこのまま襲われてもいいと思っていた、「中也…これ、飲んでッッ」太宰は白い錠剤を渡してきた、見た所Ωの発情を抑える薬だ。太宰も同じような薬を飲んだので俺も渡された薬を飲んだ。途端楽になる所か急に身体の熱が出てきた。
第2話発情期の効果END
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えー、、今,東南の方角に飛ばされた私ですがまた飛ばされてもう何処にいるのかわかりません。