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かける 「あなた…何者なんですか…。」
ミラヌ 「ほっほ〜。さぁ、誰なんじゃろうかの〜?」
しゅう 「なんなんだよこいつ…。」
僕 「あの、ミラヌさん。ここは一体、なんなのですか?」
ミラヌ 「ここは…まぁ、いろんな神を奉って(たてまつって)いるところじゃ。でも、まだ玄関とかのほうじゃよ。」
僕 「どんな神を奉っているんですか?」
ミラヌ 「わし以外の偉〜い神々じゃよ。わしには到底敵わない神々なんじゃ…。」
かける 「ミラヌはどんなことが出来るんですか?」
ミラヌ 「まあ、さっきお前らが出会った原始人みたいな奴らを従わせることとかできるな。」
しゅう 「一応、何かを従わせる力は持ってんだな。」
ミラヌ 「一応ってなんじゃよ…。まあ、ちょっと魔法が使えるぐらいじゃな。」
僕 「例えば…?」
ミラヌ 「例えば?うーん…これとかどうじゃろ…。」
ミラヌは空中からポッと魔法の杖を取り出す。
ミラヌ 「ほいっと。」
すると、ミラヌは囚人服を着た原始人を引き連れてくる。それも、首を絞めながら。
原始人 「ぐぬぬぬぁ…。」
ミラヌ 「こやつはここで、重大な罪を犯した。ではこやつを…」
締め付けている首を魔法でさらに締め付ける。
原始人「ぐぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
そのときのミラヌの顔は無表情だった。
でも、ミラヌの目の奥は怒りで満ちているように見えた。
かける 「は、はぁ…!?おい…ミラヌ…何をしてるんだよ…。」
ミラヌ 「何って…ただの処刑じゃよ。」
しゅう 「だからってこんなにする必要はないだろ…!」
そういうと、ミラヌは瞬間移動と共にしゅうの首にミラヌが持っていた杖を突き刺す。
ミラヌ 「お前には分からないだろうなぁ..こやつが犯した罪というものを…。 」
しゅう 「…あぁ………っ!!」 ガタッ…
しゅうが唾を飲み込むと膝から崩れ落ちて倒れ込んでしまった。
僕 「しゅう!!ミラヌさん…しゅうは大切な親友なんです。どうか…いじめないでください…。」
僕の手は震えていた。
それは…とても酷く。
ミラヌ 「大丈夫じゃ。わしゃ、そいつに何もしていない。杖をそいつの首に突きつけただけじゃ。そやつが勝手にビビり散らかして、膝から崩れ落ちただけじゃ。」
かける 「なんなんだよこいつ…。」
ミラヌ 「あ、そうじゃ!ここの紹介を
しないとじゃな!さ、行くぞ〜! 」
そういった後、締め付けられていた原始人はどこかにポッと消えてしまった。
しゅう 「お前ら…こいつなんかに着いて行ったら…殺される…。」
ミラヌ 「殺しはしないぞ?ただ、ここにいらっしゃる神聖な神々にクソみたいな外道に合わせる訳にはいかないからのぉ〜。」
かける 「やっぱり…あなた…イカれてますよ…! 」
ピタッとミラヌが立ち止まる。
後ろに振り向き、辛辣な目つきで睨まれる。
ミラヌ 「わしがイカれてるって?」
ミラヌはフッと笑った。
ミラヌ 「お前らごときに言われたかないわ。」
しゅう 「はぁ…?」
ミラヌ 「いつもなら…それはそれは長い廊下のところでここに入るなと、引き止める役割のやつがいたんだが…。なぜお前らはそやつに会わずに来たんじゃ?
そして、なんでそこまでしてここに来たかったのじゃ?」
かける 「え…それってまさか…。」
あの倒れていた人を思い出す。
あぁ…気味が悪い。
しゅう「それって…あの…ナイフが刺さってた…」
ミラヌ 「なんじゃと?あやつがやられるわけがないじゃろ?」
かける 「でもほんとにナイフで刺されていたんです。写真だって撮ってますよ。」
かけるは写真を探すが、見つからない。
かける 「あれ…?あれ…!?さっき撮った写真が…ない…!?」
ミラヌ 「そりゃそうじゃろ。**彷徨界(さまよいかい)**で写真を撮れる上界人なんぞ、相当な訓練を受けん限り撮れんぞ。
ここの情報を知らしめる訳にはいかないからのぉ〜。」
僕 「さまよいかい…?じょうかいじん…?何を言ってるんだ…?」
ミラヌ 「あぁ。それらはこちらの世界の言葉じゃ。ここの世界の名前は彷徨界。
そして、お前らのことを上界人と読んでいる。まあ、お前らがわしのことを神と読んだりするようなもんじゃ。」
かける 「そう…なんですね…あっ…! 」
長い廊下を歩いた末、そこには大きな扉が立ちはだかる。
ミラヌ 「あ、辿り着いたのぉ!ここからは彷徨界の本界となる。上界には戻れなくなるが、良いか?」
僕 「はい…。準備は出来ました。」