⚠️キャラ崩壊しかしていない。
第10話 とある密室での噺 パート2
「俺も、お前ん事が好きっちゃよ。」
その言葉を聞いて、息が止まった気がした。
「……ぇ。」思わず声が漏れる。
好きだなんて、見え透いた嘘だ。だってらいとは、女の子が大好きで…。
男とは死んでも無理だと、いつも笑いながら言っていた。
でも、目の前のらいとは嘘をついているようには見えない。
ーえ、もしかして本当にこいつ俺の事が好き?
真っ直ぐに至近距離で見つめられ、ばくばくと心臓が悲鳴を上げ始める。
「な、なんで?お前、男は無理って言ってたじゃん……」 と恐る恐る聞くと、
真顔で「男は無理でもロゼは特別やけん。」とあっけらかんと答えられる。
「えぇ、…??」困惑の声を上げつつ距離を取ろうとさりげなく後ろに下がるが、
腕を掴んだまま、ずいっと再び距離を詰められる。いや近い近い近いッ!!
「なぁ、俺と付き合ってくれん?」
駄目と?と上目遣いに見つめられ、
「う……。」と呻き声が出た。
狡いぞこいつ、いつもはそんな顔しないくせに…。
相手はらいとの筈なのに
何だかいつもよりかっこよく見えて、どぎまぎして俯いてしまう。
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自分の一挙一動によって頬を火照らせ、俯くロゼの姿に
可愛いなぁ、と思うと同時にもっと恥じらう姿を見たいという欲望が増す。
つい数ヶ月前まで男相手なんて冗談でもありえないと思っていたが、
今では一喜一憂するロゼの表情や仕草に、こんなにも心を揺り動かされている。
ぎゅっと強張っている体を優しく抱きしめて、赤く染まった耳元で
「絶対にお前を幸せにするけん、な?」 と囁くと
ロゼがびくりと小さく肩を振るわせ、
オーバーサイズの黒いパーカーからチラリと白い鎖骨が見え隠れする。
ーーーーーうわ、えろ…。
という本音が思わず漏れそうになるのを飲み込んで、
「そのうち返事、聞かせてな?」とだけ言って名残惜しいがロゼから離れる。
「………ウン。」と弱々しい返事が返ってきたので「おう、待っとる。」と苦笑しつつ元の席に座ると、
右に居たみかさがニヤニヤしながら、「ふーん、らいとって意外とチキンなんだぁww」
と馬鹿にしてくるので「そうそう、お前と違って紳士なんよ!」と嘲笑う。
「はぁ〜〜?紳士はいきなりハグとかしませんから〜!」と、ぐちぐち言ってくるのをシカトしてると
左のらぴすに「よく我慢できまちたねぇ〜えらいえらい!」とぐりぐり頭を撫でられた。
なん、ムカつくなコイツ……殴りてぇ…。
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そんな3人のやりとりを尻目に、静かに近づいてきためるちゃんに袖をくいっと引っ張られる。
未だ収まらない胸の鼓動をよそに、「ん、めるちゃんどうしたー?」と平然を装って尋ねると
「まま………ロゼは、俺のママだもんね?」と見上げてくる。何だこの堕天使、可愛いぞ?
戸惑いながらも「うん??まぁ…そうだね???」と答えると
「ん、ありがと…」と何やら満足げな顔をして離れていった。一体何だったんだ???
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ロゼから離れ、らぴすとらいととみかさが揉めている所に駆け寄って行き
「さっきの聞いてた?ロゼは俺のママだからねー。」ふふん、と仁王立ちでドヤ顔をするメルト。
それを見た3人は
ーーーそれ絶対ロゼに恋愛感情って伝わってないやつーーー!!!
というツッコミを飲み込んだ。
そんなメンバー達を見て
「まぁ、これでロゼも多少は危機感持ってくれるといいなぁ」と小さく苦笑したリーダーは、
一人何も分からずに、ぽつねんと座っているロゼに
「ロゼー!折角だし何か一緒に歌おうよーー!!」とマイクを持って近づいて行った。
この男も密かにロゼを狙っている事に変わりは無いのだ。抜け目ない…。
慌てて他のメンバーも、
「あっ!俺も歌いたい!」「ロゼは俺と歌おうよー!」等と駆け寄って行く。
そして結局はカラオケで盛り上がりすぎて、オールしたのであった…。
ーーーー続かない?
コメント
4件
待ってましたー!💫❤️めっちゃ可愛いです!!
やっぱり💫💛❤️最高に尊すぎますッッッッ!!!!!!!なんだかんだ言って💫💛くんに弱い💫❤️くんの図大好きです🫶