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それでも、愛そうよ
第二章
ふつうの人間になりたかった。ただ、幸せに暮らしたかった。朝起きたら必ずおはよう。休みの日はダラダラと夜まで一緒に過ごしたかった。
もし、もしそれが、例え叶わなかったとしても、しっかり、、ずっと二人で居たかった。
どれだけ戻りたいと思ったか。どれだけあの時間があのまま止まっていて欲しいと思ったか。
互いに重なった非番。怪獣が出なくて幸せで、ずっと一緒に
ぴ ぴ ぴ ぴ
同じリズムで少し気が緩む
「ご無沙汰しています」
「まだ峠は超えていないため安静に」
「なにかありましたらコールをお願いします」
丁寧な礼。それから静かにドアに手をかけパタンと居なくなった。
今日で5日目だ。おい仕事が溜まってるぞ。亜白が大変そうだ。早く手伝ってやれこのワーカホリック。あんだけボクを差し置いて仕事に討伐、亜白亜白亜白とか言ってたのに今更全部丸投げかよ。
生きてるのに、酸素マスクを付けて静かに寝てる様子を見ると死にそうな感じで胸が苦しくなる。
腕にたくさん繋がっている管。辿ると点滴。ぽたぽたと管を辿って体内へと入っていく。身体中ぐるぐる巻きに巻かれた包帯。頭から足までほとんどが白く包帯に覆われている。
痛々しい。
ひとつ、想定外の事でバランスが崩れるとそれが凶となり全てが崩れる。
絶対に許しはしない。殺してやりたい。
まさか味方に撃たれるなんて誰も想像してなんかない。
むやみやたらに発砲なんかするからだ。今まで大した結果が出せてないやつがここぞとばかりに結果を出してやろうと焦って乱射するから。的に当たればラッキー感覚で適当に、何も考えずに行動するから。そんなやつを戦場になんか立たせるからだ。
“え、ぁー、事故です。”
舐め腐った態度。
簡単な重みのない言葉で済ませやがって。
殺したい、殺したい殺したい殺したい。
同じ苦痛を味わわせてやりたい。
ぎゅぅと保科の手を握る。
なあ保科、ボクがもし、こうなった元凶のやつを殺したら、お前はどう思う??
きっと、、お前はは優しいからボクを止めるだろうし、それはお前が1番嫌がることなんだろうな。
でもボクはそいつを一生許さない。お前がなにをどうボクに言おうと、きっと、絶対にボクはその隊員を許さない。仮にそいつが怪獣に潰されても喰われても、ボクはこころよく手を合わせることだってできないし、死んでも許しなんてしてやんない。ボクが死ぬまで、記憶が無くなるまで、ずっとずっと、ずっっとそいつを覚えてるし許さない。
結果が欲しいやつ。
目の前に運良く敵がいたら自分の手柄にしたいだろう。だけど未熟なお前は前衛なんかじゃなくて後衛に居る。
じゃあ前衛には?
小隊長に副隊長、そして隊長。ある程度実力のあるやつだけが前衛に立てる。
そうだな、お前の前には副隊長だな。
大丈夫、お前が倒す敵じゃない。そいつは副隊長がやってくれる。だから撃つな。仮に下手くそなやつが撃った弾が副隊長なんかに当たったら、、どうなるか想像はつくよな。
考えもしない。目先のことばっか。視野が狭い、一直線、敵にだけしか向けてない。
だから後衛のお前は迷わず撃つ。自分にはもしかしたら倒せないかもしれない、自覚があるから、1発じゃ当たらないから、とむやみに乱射する。どうだ??敵には当たったか??
先に当たったのは副隊長みたいだった。
予想外。想定外。まさか味方に撃たれるなんて。もし未来が見えるのならシールドをはれていたかもしれない。だがどうだ??見えないな。てことはシールド無し、モロにくらうな。
膝から崩れ落ちる。目の前には1発も弾は当たらなかった、元気な敵が叫びながら腕を振るう。
地獄だ。
何も知らずに、ただただ部下を守ろうとして敵に飛びつく。が、急に来る脇腹の痛み。目の前の敵とは5mほど離れてる。攻撃もされてない。じゃあこれは??この急にきた激痛は?皮膚が、……いや、肉、……??肉がえぐれるような、、、痛み。。。そのまま頭はパニック。真っ白で痛くて、情報を処理して、。。気付いたら敵の攻撃もモロにくらってる。
そこからは小隊長により救護があったそうだ。
小隊長。的確な指示を出しながら敵を討伐。
一瞬にして落ち着く。
傷が深い。良くないところを切られ、ドロドロと血液が溢れて出てくる。
小隊長により、その場で行える軽い圧迫と止血が完了。
よく気絶しないもんだ。
痛いはずなのに
、
【報告】
【東京都立川市付近にて蜘蛛型怪獣発生】
午後9時53分-蜘蛛型怪獣発生
第3部隊が討伐へと向かう
討伐開始から20分程
順調に討伐地区へと怪獣を寄せつつ討伐は順調に行われた。
午後10時25分-後衛隊員が敵へと発砲
シールド無し、後衛隊員の撃った弾が2発。
保科副隊長損傷。
※損傷箇所-前腕、脇腹付近
午後10時25分-蜘蛛型怪獣攻撃と共にシールドを展開
オペレーターによりシールドを張ったが、シールドを破られ保科、深く損傷を受ける。
午後10時37分-保科重症
近くに居た斑鳩小隊長により保科は運ばれ撤退。
午後10時58分-戦況悪化
副隊長が撤退、討伐は順調だったものの、少しずつ遅れをとってしまう。
午後11時7分-怪獣八号出現
地区Cにおいてフォルティチュード9.8の怪獣を確認。怪獣八号出現。
午後11時39分-亜白ミナ発砲開始
亜白ミナにより本獣撃破。
余獣討伐に移る。
午後12時28分-討伐終了
-以下、第3部隊により討伐は終了。
なお保科副隊長につきましては現在〇〇病院にて入院、治療中。
なにかあった場合、詳細は後ほど、各部隊オペレーターからの報告になります。
、
ポケットに折れるところまで限界に折ってやったくしゃくしゃの資料が出てきた。長谷川から4日前に貰った資料。
なんで保科がぶっ倒れてから1日後に届けてくるんだくそ。こちとら丸一日保科が討伐から帰ってこないからずっと心配してやってたんだぞ!!!
だから何かと思って亜白に電話までしてやって聞いたら
「うちの隊員の撃った弾が保科に当たってしまって。そのままシールドを張ったと聞いたが、破られ重症だ。今は手術が終わったばかりで」
くそ、、、くそくそくそ、……
もう4日も通ってる。
はやく起きろよ
ボク様を差し置いて……、
ぴ ぴ ぴ ぴ
、と規則正しく鳴って響く音。
すー、すー、と息を吐く度に曇る酸素マスク。
全部全部、もし貰えるのならボクで良かったのに。
包帯をなぞりながら思う。
「ボクの事好きなんだろ」
「ボクのために早く起きろ」
コンコンコン
「…」
「……」
「時間だ」
「戻るぞ、鳴海」
「長谷川」
「いつ起きると思う」
「宗四郎のことだ」
「早く目を覚ますだろう」
「…、」
「また明日な」
〜
【6日】
【7日】
【8日】
【9日】
【10日】
ガラガラガラッとドアを開ける
もうここまで来るのは慣れたものだ。
けどやっぱり、この生活には慣れない。
はやく帰ってこい、。
「保科ぁ」
「今日ボクは会議に参加したぞ」
「怪獣も倒した」
「資料もぜーーーーんぶ片付けたんだぞ」
「ちゃぁんと、ただただ寝てるだけのお前と違って働いたぞ」
「褒めてくれたって別にいいぞ???」
生きてるのか疑う。
早く起きてくれないとボクが困るんだが。
2人の家
“ただいま”
“おかえり”
それさえもないし、飯だってひとり。寝る時もひとりで寝てるし、朝起きたって誰もいない。2人の家だったはずなのに帰ってくるのは1人しかいない。そんな毎日記憶に残らないような寂しい生活を10日間もしてる。記憶に残らない、意味のないような生活を続けるんだったら、お前と一緒にここでずっと寝てた方がいいし、断然ひとりよりかいい。お前もボクが居なくて寂しいんじゃないのかね。こんな冷たい風と看護師しか入ってこない部屋だと寂しくて死ぬぞ。
それともほんとは起きてるのか??
毎日見舞いに来てるボクをおもしろがって寝て騙そうとしてるのかおまえは。今だってボクがとってるこの手、強く握ったら起きたりするのか?
…
……なしで生きてけないの、お前がいちばん分かってるんじゃないか。
知ってるならはやく起きろばか
温もりを手放す
持ってきたものを片さなければ。
「保科」
「モンブラン、冷蔵庫入れとくぞ」
「早いうち食え」
「、…」
「あと」
「どれぐらいで起きるんだ」
「早く起きないとボク帰るからな」
「ボクだって忙しいんだ」
「………、」
そう言っても静かで話してくれない。
ほんと頑固だ。
「…、また、明日来るからな」
ガラッと戸を開ける。
もう一度見て出る。
はやく起きろばか
ボクが、…
保科なしで生きていけないの、お前がいちばん、………知ってる、だろ、、。
大丈夫、ちゃんと生きてるんだろ、。
生きてる、生きてる、、生きてる生きてる生きてる、、、……。
生きてるって分かってる。なのに、、どうしてもドアを超えると耐えれずに溢れてくるものがある。苦し、、
いつまで続くんだ、。
〜
【11日目】
〜
身体中が痛い。
思うように動かない。
眩し、、、白、…………
重い体を起こそうとするが、なかなか難しい。
ガラガラッと勢いよく扉が開く音が聞こえた。
「保科ぁー」
「あー、、、、」
目の前に、視界に入ってきた人物は、すごく大好きで大切で、
「な、る、……みさ」
「は、??」
「ほ、……保科、、…っ、!!!!」
急に飛びつかれる
「ぃて、」
「ほ、本物、か、!!??!」
「ぇ、は、??」
「いや、保科ですけど、」
「っっ、〜、、」
「よかっ、た、……、」
「ぇ、」
「っ、……11日目、」
「今日で、、」
「ずっと、、……」
抱きつかれたと同時に握られた手。鳴海さんの手に力がこもる。
…あれ、、え、……
握られた手に湿り気を感じる。
「……鳴海さ、ん、?」
「っ、」
「泣いてはる?」
「っ、……るさぃ、、」
「……も、泣かんとってよ」
「…寝たきりで堪忍な、?」
「寂しい思いさせてもうたなあ」
「っ、……ばかあほ細目おかっぱ」
「んー、はいはい、」
「待たせてごめん、な。??」
「っ、……」
「死んだかと思った」
「ずーと生きとるよ」
「寝てたくせに」
「んふ、」
ふわふわの好きな髪の毛を触る。
「寂しかった?」
「……別に、」
「寂しくない」
目元、
きっと寝てないんやろうなあ。
しかもまだ泣いとるし。
そんな顔でそんな否定されても説得力ないて
「えぇ〜ほんまに?」
「んー、、」
繋がれてた手をわざとほどく。
あかんむっちゃキョトンてした顔しとる
おもろ
「?、」
「あかん、また眠なってきたから」
「鳴海さんも仕事あるでしょ??」
「は、?、」
「お見舞いおおきにな??、」
「は、ぇ、」
「か、帰らないがッ、!??!?」
「眠」
「まっ、…寝るな、、!!!!」
「っ、……」
何かを言いたくても言えない顔。
「……嘘」
「まだここに居って、??」
「…、、」
「あかんかったらええか「まだ居る」」
「…ん、ふふ」
「…まだ居る、から、……」
「…寝るな、」
「えぇ〜、」
「死にそうで怖い、」
「ほんなら一緒に」
「せまい」
「鳴海さん細いから」
「無理がある」
「ひひ」
少し顔柔らかくなった
ほんまは寝るん僕やなくてあんたやで。目の下のクマ、増しとる。
どれだけ寝てなかったんやろなあ、、……
鳴海さんの方が死にそうかも
「ん、……いてて、、」
「ふー、ほら」
「いけるんちゃう?」
「は?ばかか」
「来ないん?」
「あいとりますよ」
「……」
「…」
「…、、行く」
「間長すぎやろ」
バサッと布団をめくられた。そない全部どかさんでも、……寒っ、。。
ガサゴソと隣に大人しく入ってきた。
「もっと素直やったらええのに」
「じゅーぶんだ」
「ふふ」
「おやすみ鳴海さん」
「、おやすみ」
〜
少し様子を見てたけど、むっちゃ寝るの早いなあ、。
ひとつ、不安なことがあると鳴海さんは寝れんくなってまう。不安にさせてもうたかなあ。。
ぐっすり眠ってくれる恋人を見ると安心する。
長谷川さんが来るまではゆっくり寝とってな。
僕はずっと隣におりますから
ねくすと100
またじかい‼️‼️‼️‼️‼️
【申し訳ないです】
どうもお久しぶりです。お元気ですかメリークリスマス。
塾塾塾塾勉強勉強勉強勉強説教説教説教説教という冬休みが続いてます、K氏はそれでも体は大変元気です。心はボロボロです。
申し訳ないということで投稿を何度もすっぽかしました。安心してください。1月8日までに頑張って1話もしくは2話もしくは3話書き上げます。午前午後は勉強に構ってやらないとなので、ド深夜(10時〜2時)に投稿が増えると思いますのでちゃんと起きてろよお前ら🫵🏼🫵🏼🫵🏼🫵🏼
最後になんですが、本当はクリスマスに投稿しようとしたストーリーがありまして、でもクリスマスがすぎてしまったと言うことで、今消そうか投稿しようか迷ってるので良ければご意見を……
投稿する場合は、ここのストーリーでの【番外編】でお届け致します‼️
あとめっちゃ関係ないんですけど、この前夜に外で縄跳びしまして
二重跳び98回と過去最高記録達成しました誰か褒めてくださいありがとうございました。
コメント
16件
ちょ98回は化け物すぎませんか運動神経がいいの塊じゃないですか!!! 私は‥2回しか‥☆ 塾勉強でいろいろ大変ですよね テラーを書くことを無視してもいいので無理はなさらないでくださいね! 番外編読んできます☆
まってもう更新嬉しすぎて飛べそうです😖😖😖 てか二重跳び98回すごすぎません!?私一回もできない………笑 クリスマス編みたいです! たったの3日?くらい誤差ですよもう心がクリスマスなら実質クリスマスです🎄🤶 もう本当に最高すぎて尊いです😖😖🫶🏻🫶🏻🫶🏻 鳴保の可愛さと暖かさと切なさが心に染みる🥹🥹
投稿ありとうございます! 98回すごすぎます‼️😳なんでそんなできるんですか!?この作品も最高すぎます!!続き待ってます!でも、無理せず頑張ってください🔥💪