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「…すいません、力加減間違えました、つい勢いで…」
てへへ、と笑ってみせる。
周りの人たちはみんなびっくりしていて 、
「なんだーびっくりした」
「急にでけー音だすなよー」
なんて口々に言ってくる。
「まだ入学したてで緊張してて…」
愛想笑い。
我ながらヘイト管理、完璧。
心の中でガッツポーズを決める。
悠「まぁまぁ、そういうこともあるって〜、さ、座りな?」
佐原先輩がフォローして和ませてくれる。
なんだか柔らかい雰囲氣の持ち主だなぁ。
涼風くんは大丈夫かな…。
そっと隣を見てみる。
少し俯いてて、眼鏡から覗く深緑の瞳はやっぱりどこか悲しげで。
その後も自己紹介は続いていったが、彼はどの生徒にも目を向けることはなかった。