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第十二話 たっつんの過去
「……たっつん?」
ころんが声をかける。
けれど、たっつんは動かなかった。
「俺の過去は……」
ぽつり。
「笑えるようなもんじゃない」
すると、教室の壁がゆっくり開いた。
その先にあったのは――
古い家。
たっつんが小さかった頃の家だった。
「……ここ、知ってる」
たっつんが呟く。
全員が中へ入る。
そこには幼いたっつんがいた。
一人で、暗い部屋に座っている。
「……なんで一人なの?」
ころんが聞く。
たっつんは答えなかった。
代わりに、古いテレビから声が流れた。
『――家族が行方不明になりました』
『現在も捜索が――』
「……」
たっつんが拳を握る。
「俺の家族は、ある日突然いなくなった」
「理由も分からん」
「ただ――」
たっつんは画面を見つめる。
「俺だけが残された」
ころんが黙り込む。
そのとき、幼いたっつんの隣に一人の少年が現れた。
「……誰?」
「俺にも分からん」
たっつんが答える。
少年は幼いたっつんに手を差し出す。
『一人じゃないよ』
幼いたっつんが、その手を握る。
けれど――
次の瞬間、少年の姿が消えた。
「……え?」
ころんが驚く。
たっつんは静かに言った。
「そいつは、俺が作った幻だった」
「寂しすぎて……誰かがいてくれたらって、ずっと思ってた」
たっつんの目から涙が落ちる。
#琉歌の部屋
まぜ太@nrkr
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#まぜ太
まぜ太@nrkr
237
まぜ太@nrkr
83
#専用部屋という字読めますか?平仮名にするねせんようべや
まぜ太@nrkr
64
「だから俺は――」
「ずっと、笑ってた」
「辛くても、怖くても」
「誰にも心配されたくなかったから」
その瞬間。
後ろから、まぜ太の声がした。
「……分かるよ」
たっつんが振り返る。
「まぜ太?」
「俺も同じだった」
「辛いことを、全部笑って隠してた」
二人はしばらく見つめ合う。
そして、たっつんが小さく笑った。
「……仲間やな」
「そうだな」
ころんは二人を見ながら、胸が痛くなった。
そのとき――
ドンッ!
突然、家の窓が割れた。
外を見る。
そこには、ななもりとジェルが立っていた。
「……なんで二人がここに?」
ジェルが叫ぶ。
「ころん! そこから離れろ!」
「え?」
ななもりが、震える声で続けた。
「この記憶は……本物じゃない」
「誰かが、たっつんの過去を作り替えてる」
「……誰が?」
ななもりは答えなかった。
ただ、家の奥を指差す。
そこには――
黒い扉。
扉には、赤い文字で書かれていた。
『本当の過去』
たっつんの顔から血の気が引く。
「……開けたくない」
ころんが隣に立つ。
「大丈夫」
「一緒に行こう」
たっつんは少し迷ったあと――
ゆっくり頷いた。
「……ありがとう」
二人で扉を開く。
そこにあったのは――
事故の日の映像。
そして、たっつんが見た「行方不明になった家族」の真実。
たっつんが目を見開く。
「……嘘やろ」
家族は――
いなくなったんじゃなかった。
誰かに、消された。
そして、その犯人の顔が映し出される。
ころんは息を呑んだ。
「……この人……」
全員が凍りつく。
画面に映っていたのは――
学校を作った人物だった。
そして、その人物は笑いながら言った。
『31人を集めれば、全部やり直せる』
たっつんが震える。
「……俺らは、最初から――」
ななもりが呟いた。
「この事件のために、集められたんだ」
その瞬間。
黒い画面に、新しい文字が浮かんだ。
『第七の物語――終了』
そして、その下に――
『残り24人』
ころんは息を呑んだ。
「……残り?」
ジェルが顔を上げる。
「そうや」
「この物語で――」
「誰か一人が、消えた」
コメント
1件
うわ……たっつんの過去、こんなに重いものだったんですね。自分で作った幻の少年と手を繋いでたシーン、胸がぎゅっとなりました。笑って隠してたって言葉に、まぜ太が「分かるよ」って返したところ、すごく温かかったです。でも最後の「本当の過去」の扉と、学校を作った人物の笑顔……全員が最初からこのために集められたって、震えました。残り24人って何だろう。続きが気になります。