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#公安
あーむ
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「ハッキングのログが漏れてる…… 公安じゃない、これは『テント』の残党のサイバー攻撃……」
東京・地下セーフハウス。大田梨歩の悲鳴に近い声が響いた。
モニターには、赤い警告灯(アラート)が狂ったように点滅している。仕掛けられたトラップにより、この拠点の位置情報が敵に完全特定されたことを意味していた。
バンッ!
防爆ドアが外側から爆破され、漆黒のタクティカルウェアに身を包んだ武装集団が乱入してくる。
黒須駿が即座に銃を抜き、応戦する。激しい銃撃戦。しかし、敵の数が多すぎる。黒須が左腕をかすめられ、苦悶の表情で膝をついた。万事休す――。
その時、銃撃をかいくぐるようにして、もう一人の男が部屋に足を踏み入れた。
乃木憂助だ。
しかし、その男の顔に、いつもの気弱な社畜の面影は微塵もなかった。
顔を歪め、狂気を孕んだ笑みを浮かべる。――「F」の覚醒だった。
「おいおいおい、黒須!情けねえツラしてんじゃねえよ。別班が聞いて呆れるなァ!」
Fは超人的な体術で突進すると、敵の銃を奪い取り、一切の躊躇なく急所を撃ち抜いていく。圧倒的な蹂躙。わずか数十秒で、セーフハウスは静寂に包まれた。
Fは硝煙の立つ銃口を弄びながら、冷や汗を流す大田のデスクへ歩み寄る。
「よお、天才ハッカー。いい腕してるじゃねえか」
大田は恐怖で声が出ない。目の前にいる男は、自分を助けてくれた乃木でありながら、完全に別人の「怪物」だった。
「先輩……!」
黒須が痛む腕を押さえながら、大田をかばうように前に出る。
Fはそれを見て、底意地の悪いニヤニヤ笑いを浮かべた。
「……へえ。なるほどな」
Fは大田に触れようとしていた手を引っ込め、黒須の肩をわざと強く叩いた。
「黒須。お前、こいつのこと守りてえんだろ? 任務じゃなくて、テメエの『本気』でよ」
「なっ……何を言って……!」
動揺する黒須を無視し、Fは大田のモニターを覗き込むと、キーボードを乱暴に数回叩いた。画面の警告が消え、敵の全システムが強制シャットダウンされる。
「大田。このアマチュア(黒須)じゃ頼りねえだろうが、死んでもテメエの盾になる根性だけはある。……まあ、せいぜい上手く使い倒してやりな」
Fはそう言い残すと、くるりと背を向けた。
そして、ドアの手前で一瞬だけ立ち止まり、いつもの優しい「乃木憂助」にもどっていた。
コメント
2件
めっちゃ痺れた…っ!!😭💥 普段の優しい乃木さんが一瞬で“F”に豹変するギャップ、マジでヤバすぎる…!!狂気帯びた笑みで敵蹂躙するとことか、もう脳がバグる…🔥 しかも本性出してもちゃんと黒須と大田のこと気遣ってるのズルくない!? そこがまたエモい…💕 「使い倒してやりな」の言い回しがFっぽくて最高だし、最後に元の乃木に戻るオチもたまらん…次話マジ待ってる!📖✨
初こめ