テラーノベル
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最近、相方の晴一はキャンディーにハマっている。特にフルーツ味のが好みらしい。いつも口をもごもごしている。禁煙でもしてるのだろうか?―ガリッガリッ
またキャンディーを舐めている。最後まで舐めてみようと思いつつも、結局噛んで飲み込んでしまうらしい。
一度晴一からキャンディーを貰った時があるが、なかなか溶けないのがどうも苦手でそれ以降、キャンディーは舐めていない。
お互い溶けにくいのが嫌なのか。それとも待ちきれないのか。
「昭仁!ここ、もう一回曲の見直しお願い!」
背後から聞こえてくる元気な声で曲の修正を頼んできた。
そういえば最近、晴一との距離が近いと感じている。長いこと一緒にいて目も合わせられない日もあれば、こうして互いの体温が分かり合えるぐらい距離が近いときもある。
「晴一、距離近いぞ」
「ん…?あぁごめん。」
今も隣り合わせで互いの足がぶつかる。
高校の時から一緒だったのになぜこんなにドキドキしてるんだ?晴一がドキドキするとこっちまでドキドキしてくる。
「晴一、こっち見て」
―ちゅ…
わしは思わず晴一と軽いキスを交わしてしまった。晴一はわし以上に動揺しているのだろうか。瞳孔がぐらぐら動いている。
「…!すまん…」
「………そんな軽いのじゃだめっ」
「…!!」
―んっ…くちゅ…
晴一はわしの頭を押さえて熱い口づけが始まった。舌が口の中の粘液を絡めるごとに甘い甘いフルーツの味がした。
「はぁ、はぁ、」
晴一が口を離したかと思えば、ズボンのポッケからキャンディーを取り出した。そのキャンディーを口に入れると、またキスを始めた。
口の中では甘い甘い匂いでキャンディーが互いの舌を絡め合う。口の中はすっかり愛情の熱で熱くなり、今まで溶けにくかったキャンディーは時間と共に瞬く間に溶けていった。
キャンディーさえ溶けなければ、もっと晴一と一緒にいられるのだろうか?そうであるのなら、キャンディーが溶けにくいのも悪くない気がした。
コメント
1件
いやもう、第1話からこれか〜〜〜!!!😭💕 キャンディーが溶けるスピード=一緒にいられる時間の切なさ、エモすぎる…!!「キャンディーさえ溶けなければ」って昭仁の気持ち、めっちゃ刺さった。軽いキスから熱くなってく流れも、距離感の揺れも、全部が甘くてせつない…続きめっちゃ気になる!!🍬💖