見送るのが寂しい

目黒がやって来た。いつも同じ場所に座る。

この日、渡辺はいつもの場所じゃなく、目黒の足元の床に座った。

目黒ーどうした？

渡辺ーこうしたらいいって勉強した。

目黒ー勉強？誰と？

渡辺ーばか。自分で調べた。

目黒ーそれで？

渡辺ーここ、舐めたら気持ちいいんだろ？

目黒ー出来る？

渡辺ー恥ずかしいから、目閉じてて。

渡辺は目黒のズボンの前を開く。

下着をずらし、目黒の物を掴む。

勉強したように「ソフトクリームを舐めるように」を実践している。

目黒ー翔太くん・・気持ち・・いい。

荒い呼吸のまま、目黒が言う。

渡辺は、嬉しく思う。

自分の拙い愛撫に、目黒は感じている。

目黒の物を扱きながら、口に含む。

目黒ー翔太っ・・離して・・でる。

渡辺は、いっそう深く口にする。

喉の奥に目黒の飛沫を感じる。

目黒ー出して！翔太くん！

渡辺ーうぇっ・・飲んじゃった。

ペロリと唇を舐める。

目黒は渡辺を抱きしめる。

目黒ーどうした？急に。

渡辺ー見送るのが寂しいのは、好きだから。いっぱい寂しいのは、いっぱい好きだから。

目黒ーん、翔太くんも、そう思っていいの？

渡辺ーこの間、このピアスくれただろ？電話の後、いっぱい泣いた。それだけ好きなんだって。

目黒ー嬉しい！翔太くん！

身支度を整えて、渡辺を抱き上げる。

しがみついて、恥ずかしそうで、でも、嬉しいって顔をしている。

目黒ー翔太くんの番。

渡辺ー恥ずかしい。

目黒ー翔太くんにも、気持ち良くなってもらいたい。

渡辺ーあっ・・あっ・・舐めた。

渡辺ーはぁ・・はぁ・・なんか・・ゾクゾクする。

渡辺ーあっ・・だめ・・そんなの知らない・・だめ・・。

渡辺ーあぁ・・でる・・で・・る・・目黒・・でちゃう・・はぁはぁ・・。

目黒は、渡辺の服を整えて、膝に抱き上げる。渡辺は、恥ずかしくて、目黒の首にしがみつく。

目黒ー気持ち良かった？

渡辺ー・・ん・・。

目黒ーまた、進めたね。

渡辺ーあの、その、たまにでいい。

目黒ー何で？

渡辺ー恥ずかしすぎる。

目黒ーそのうち、裸になるよ？

渡辺ーぅわ〜だめ。

目黒ー今更だわ、裸なんて。

渡辺ーでも、やっぱりだめ、お願い。

キツくしがみついて、そう言う。

うなじを舐めながら、笑う目黒。

どんどん変わっていく渡辺。

時々、自分は自分のままだろうかと思う。

その度に目黒に確認する。

目黒ー翔太くんは翔太くんのままだよ。

安心する目黒の言葉。

キスしても、恥ずかしかったころから、凄く進んだ2人。と渡辺は思っている。

目黒ー何言ってるの。まだまだ先あるよ？

渡辺ーまた今度な！ドラマのセリフ全部忘れちゃう。

目黒ーまた、遊ぼうか？

渡辺ーん。

そればかりは嫌だと言う渡辺。

渡辺のペースに合わせて進もう。

目黒は、怖いと言った渡辺が、いつかは、目黒が欲しくなる。

ゆっくり進もう。

続く