あなたのためならあたしは

(及川竜生)「みんなー、何か食べたい？」

(及川竜生)「あたしが買ってくる。」

(こたつ)「俺はもちろん、肉！」

(タロー)「俺も」

(わかゔぁ)「俺もだ！」

(アマリザ)「俺も！」

(及川竜生)「男子軍は肉ね。女子軍は？」

(enn)「私は、野菜があるものが食べたい」

(ゑむ氏)「同じく」

(音羽)「俺は肉」

(及川竜生)「おけ、お嬢ちゃんは？」

(あみか)「うーん、あみかは」

(あみか)「……竜生が決めていいよ」

(及川竜生)「なんでも？」

(あみか)「うん、なんでも」

(及川竜生)「おけ、分かった。」

(及川竜生)「それじゃ、行ってくる」

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(タロー)「竜生さんが来てから」

(タロー)「2ヶ月くらいか」

(こたつ)「竜生さんは助かってくれてる」

(こたつ)「たまに編集の手伝いをしてくれたり、県外への撮影がある時は必ずあみかと一緒に来てくれる。感謝しかないよ。」

(enn)「そうだね。」

(音羽)「でも、どうしてボディーガードになったんだろう。あみか、知ってる？」

(あみか)「……」

(あみか)「理由は知らないけど」

(あみか)「おそらく……16年前、私に酷いことをしたからだと思う。」

(こたつ)「16年前……それからずっと竜生さんとあみかには会わなかったよな？」

(あみか)「うん、ママから聞いた。」

(あみか)「理由はママが知ってるみたいけど」

(あみか)「答えてくれない。」

(ゑむ氏)「うーん、それほどに」

(ゑむ氏)「話したくないってことかな」

(あみか)「竜生に聞いても」

(あみか)「今は話したくない。」

(音羽)「……」

(音羽)「なぁ、俺ずっと思ったんだけど」

(音羽)「どうして竜生さんはあみかの名を言わないんだ？」

(わかゔぁ)「……あ」

(アマリザ)「確かに」

(アマリザ)「あみかを呼ぶ時は」

(アマリザ)「お嬢とか、お嬢ちゃんとか、嬢ちゃんって呼ぶんだよな」

(わかゔぁ)「どうして今まで気づかなかったんだ……」

(あみか)「私も気づかなかった……」

(あみか)「どうしてなの？」

(こたつ)「……16年前、何かあったのかを聞いてくれる？ママさんに」

(あみか)「でも、答えてくれないんだよ？」

(こたつ)「そこにはめげずに言うんだ。」

(あみか)「……分かった。」

(タロー)「……ママさんは竜生さんのどこまで知ってる？」

(あみか)「竜生の出生までは知ってる。」

(タロー)「出生？」

(あみか)「うん。」

(enn)「……ますます気になってきたわね。」

(enn)「……みんな」

(enn)「竜生さんの過去を知りたい？」

(全員)「……もちろん」

(enn)「私も知りたい。」

(enn)「あみか、お願いね。」

(あみか)「うん」