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この話大好きかも!!!! いふくんとりうら君の会話がちょっと面白いの好き!! 投稿頑張ってください!!
こちらはirxsのnmmn作品になります
ご本人様には全く関係ございません
全て筆者の妄想です
筆者がnmmnのルールを破っていた場合、教えていただけると嬉しいです
bl要素有り マフィアパロのようなもの
水赤です(赤水にも解釈できます)
微グロ注意
ここまで大丈夫な方だけどうぞ
「りうらぁー入ってもええ?」
黒いコートを肩に掛けた高身長の男が、返事を待たずに扉を開ける
「せめて返事を待て」
「急ぎの用があんねんて」
通常運転の男に、リウラは思い切りため息をついた
「んで?用って何さ。俺今忙しいの」
「俺には机に突っ伏して寝る準備してる様にしか見えへんのやけど」
青い目をじとっと細める男
「いやぁ書類整理ダルすぎるんだって」
「働け」
「それがボスに言うことなのか?お前」
「働いてくださいくそがき」
「今まろの給料が90%offされましたね」
まろと呼ばれた男…イフは益々目付きを悪くする
「ってか急ぎの用あるんじゃないの?」
「あ、そうやったわ」
コイツあほだ…とでも言うかのようにリウラは先刻の仕返しとしてジト目をした
そんなリウラを横目に真剣な顔で書類を取り出すイフ
「この前あのー…なんとかって組織をバトって潰したやん」
「ごめんけど俺ないくんじゃないから代名詞でまろと会話できないよ」
「ほらあの、すごいガッツリ裏社会ルール破ってたチビ組織」
「あぁ、あそこね」
裏社会をまとめる長であるリウラが作り出した裏社会ルール
其れを破ればリウラ率いるマフィア…と言うより殺し屋組織「ダイス」が潰しに来る
このルールは裏社会の秩序を出来る限り安定させるためのものなのである
周りの組織は皆、ダイスを恐れていた
なのでこのルールは裏社会の金科玉条として大切に守っている者がほとんどである
「なんか命知らずな組織だなぁって印象には残ってるよ」
「そいつらとの戦い最終的にどうなったかリウラ知っとる?」
「報告書は一応ざーっと読んだ 」
「丁寧に読め」
「でも知ってるよ」
「組織の本部ビルごと爆破して自爆したんだっけ。そいつら」
「そうなんよ。しかも結構早い段階で 」
「え、そうなの?」
「お前が真面目に報告書読んでないのが発覚したな」
「うるせぇ」
確か報告書で見たその組織の本部は大分大きかった
あのサイズの建物を丸ごと爆破させるなんて元から準備してたとしか思えない
自爆するの前提で戦ってたのスゴイナー位にしか思っていなかった
でも…早い段階で?
相当押されてたんだろうか
諦め早くないか
「まぁそれで、相手の組織の人間は死んだわけよ」
「…一人を除いて」
「そこは読んでたんか」
「んで確かその時に爆破される前、ボスっぽい人が俺らに叫んだんでしょ?」
『これで終わりだと思うんじゃねぇ゛!!』
『何時か必ず潰してやるからなぁっ!!!!』
『ダイスの虫けら共が!!!!!』
「虫けらはどっちだよって思った」
「俺も思った」
これまでもダイスに潰された人間がこういう感じのことを叫んでるのは聞いたことがあった
其れを聞く度にリウラは「負け犬の遠吠え乙~」と内心煽りまくっていたのだが
…何か引っ掛かる
「あんな弱小組織が大胆に俺らに反抗してきた…」
「単に肝座ってただけの雑魚か、好奇心でやったキチガイか」
「わざと俺らに狙われるようにしたか」
「多分その説がいっちゃん濃厚やな」
はぁぁぁぁぁっとリウラがわざとらしいため息をついた
「どうよリウラ。最期にそのボスが叫んでたこと、どう思う?」
「嘘でも本当でもだるいなって思う」
本当なら勿論大変な事態であるし、嘘でも結局調査をしなくてはならない
ダイスが潰される…そんな事が起これば裏社会の秩序がどうなるかは目に見えている
「じゃあ一人生き残ってるんでしょ?そいつに吐かせればいいじゃん」
「其れがなぁ…」
途端に渋い顔になるイフを怪訝そうに見詰めるリウラ
次にイフが継ぐ言葉によって、リウラも同じ表情になるのだが
「…ボスを出せば正直に全部話すって」
「ホトケ・ラリマー20歳」
「組織の幹部の一人。爆発に巻き込まれて重傷やったけど一命は取り留めた」
「今は拷問部屋で大人しく捕まっとる」
つらつらと捕虜の説明をするイフを冷たい目で一瞥するリウラ
「…会ってこいって言ってる?」
「うん」
「馬鹿なの?」
そんなの罠を疑わない方がどうかしている
自分の組織を潰した復讐としてリウラを殺そうとしているのかもしれない
「まぁまぁちょっと聞けやリウラ」
「…」
「会いにいきゃあ分かるやろうけど、その捕虜…ホトケは随分と弱っちい体しとんねん」
「それに爆発で負った傷はまだ完治していない。身体検査もしたけど武器も何も持ってない」
「プラス手錠と足枷付けられて椅子に固定されとる」
「周りには銃持った構成員がずらり」
「こんな状況でリウラに危害を加えられると思うか?」
確かにそんな状況ではリウラに近づく処か満足に身動きも出来ないだろう
しかし、リウラは納得出来なかった
「なんか俺が会いに行く方向で話進んでるけど、其れでも完璧に安心は出来ないよ」
「大丈夫やって超能力とかない限り」
「超能力あったらどうすんだよ」
「えらい心配症やなぁ」
「ってか拷問で吐かせないの?俺が行っただけで素直に話すとは思えないけど」
「俺も最初は拷問で吐かせよぉ思ったんやけどさぁ」
呆れたように息を吐いて言葉を継ぐイフ
「爪2、3枚剥いでも何も反応しないねん。アイツ、マジ気色悪いわ」
「…大分面倒だねそれ」
イフは青い悪魔と呼ばれるレベルには拷問が得意なのだ
イフの手に掛かれば、どんな悪党も泣いて情報を吐くと言われているのだが
「まろの爪剥ぎに耐えるのは凄いね」
「自慢しとるわけちゃうけど、俺の拷問無表情で受けれるんならもう痛みで吐かせんの無理やと思うねん」
「もっと激しいのヤんなかったの?例えばあの(自主規制)とか」
「アイツまだ怪我完治してないねんて。ソレやったら死んでしまうやん。」
「あぁそっか…」
「やからお前に会いに行って貰いたいねん」
イフの拷問でも無理…それならば
「ないくんに情報取ってきて貰えばいいじゃん!」
「むり。アイツがいくら優秀な情報屋やからって依頼いくつも同時進行出来んやろ」
「…そうだわ、依頼してたわ俺ら」
「そろそろ腹括ってくれリウラ」
「本当に正直に話す?ソイツ」
痛みで攻められないのならこうするしか無いのだろうが、いけしゃあしゃあと嘘の情報を吐かれてしまっては困る
そこがリウラは心配だったのだが
「…あぁー…まぁ大丈夫やろ。」
「…?」
「よし、そうと決まれば行くで。リウラ」
「あ、うん」
イフから不自然な返しをされ
少し違和感を覚えたリウラ
この後向かった拷問部屋で
捕虜から告白されるとは
思いもしなかったのである
水赤ミリも無くてすみません
次回から水赤し始めます