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わんくっしょん
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東京卍リベンジャーズ 依
灰谷兄弟さん
夢しょ ネタバレ含
『 アッシュムーンラブ 』
第一章
「 愛欲広海 」
目次:
■夜の海に
■落ち着く匂い
■知らない感情
■掴めない心
■欲望のまま
■お遊びですか竜胆サン。
■うれしいことば
■愛欲広海
■さいごに
■夜の海に
. 確か、満月が輝いていた夜だったと思う。
. 少しの我慢。少しの苛立ち。抑えきれなくなる前に、すべて終わらせようとした。時刻は深夜12時。あたり一面真っ暗で、スマホのライトだけが頼り。何もかもどうでもよくなって、家を出たあの時の感覚、今でも生温くのこっている。不安、焦り、悲しみ、そんな感情はどこかへ捨て去ってしまった私。左側の鼓動が早まるなんてことは無く、覚悟を決めるなんて必要ない。
. だが、そんな考えはすぐに打ち砕かれた。運命を感じた。灰色の世界が輝いて見えた。今この世界に、 こんなにも素敵な人がいるなんて思いもしなかった。
. それは、不意に訪れる。少し海を眺めていた時のこと。
「なぁ、お前死ぬの?」
低くて、初めて会うのにどこか優しさが感じ取れる声。何気ない一言なのに、少し涙が潤んでしまいそうだった。
「りんどーもしかしてナンパ?笑」
一人の男はりんどう、そういう名らしい。もう一人の男は、そのりんどうとやらに酷く目付きが似ている。おそらく兄弟だろう。
「違うよ兄ちゃん。たまたま見かけて声かけただけ」
「それをナンパって言うんだよ〜笑」
くだらない。でも、この二人とは初めて会った気がしない。まるで神様が、こうなる運命だと言うように。私は、やっとの思いで声を振り絞った。
「……なに。なんか用でもあるの?」
その声は酷く震えていて、怯えているとはどこか違う。だが、怒っているとしてもその瞳に溜まる涙はなんだ。
「……ねぇ。君名前は?俺灰谷蘭〜、こっちは弟のり」
「竜胆。好きに呼べ。」
実の兄であるだろう言葉を遮る。その必死さはどこからくるのかはまだわからない。ただ自分の名前を伝えたかっただけなのか、それとももっと他に何かあるのか。今考えたってそこに答えは出てこない。
「わ、たし、黒瀬、月愛です、…」
本当は 黒瀬月愛 という名前ではない。昔ネットで使っていた名前を口走る。虐待などされた覚えもないが、あんな馬鹿げた家族につけられた名前など反吐が出るほど嫌だったからだ(苗字も同じとか無理無理すぎんがー)。
「つきちゃんかぁ、可愛い名前じゃ〜ん」
「お前うち来る?その感じ、家出とかだろ。行く宛てねぇなら俺らん家来いよ。 」
「りんどー天才〜」
何故だろう。断れない。どこか威圧感がある。嫌、何故が確信に変わるのがわかった。彼らの首には、あの、……梵天のタトゥーが入っていたからだ。
■落ち着く匂い
. エレベーターが徐々に登る感覚がやけにリアルで、上がらないと思っていた心拍数がドクドクと脈打つ。拳をぎゅっと握りしめ、手汗でひんやりとした汗が頬を伝う。緊張、不安、焦り、全てが入り交じって、どよんとした感情に飲み込まれそうになる。
「そんな力みすぎなくていいよ」
優しかった。暖かった。もう、誰も信用しないって決めていた心が、この人達の少しの言葉で、崩れ落ちそうだった。溺れてみたい。期待したい。そんな思考が頭をよぎる。そんな考えを遮るように、『月愛ちゃんはどう思う?』『絶対こうだよね。』人に合わせてばかりの毎日。ずっと一緒って言った癖して、離れる人を何度も目にした。誰にも言ってなかったけど、ホントは悲しかったよ。
. 気がつけば、もうついていた。嫌、気がつくまではきっと長かっただろう。このタワマンは、一階一階の高さが高いのだ。梵天その名を知らない人はいない。ここは、……
「ここは梵天の会社じゃねぇぞ。」
私の心を見透かしたように、竜胆さんが言を吐く。
「ん?あは、ここが梵天だと思ったの〜?可愛いねぇ。このタワマンは俺らの家だよ〜 」
ニコニコと何故か嬉しそうに話す。この蘭という人はどうも読めない。ずっと笑顔で、独特な喋り方。どうしてか、好きだなぁと思ってしまう。初対面で、全然タイプじゃない。けど、‥何かが私を引き寄せる。
「中入ろ〜、」
「ただいま。」
二人は口を揃える。中に入り、廊下をすぐに出るとまず目に入るのがデカデカと置かれているソファ。アニメや映画でしか見たことがないキングサイズだ。見たことの無い景色に、思わず息を呑む。部屋中にラベンダーのような匂いが漂っている。恐らく兄の匂いだろう。エレベーターに乗っているときも、近くにいて微かに甘いラベンダーの匂いがした。気に入っているのだろうか。この人ではないチャラチャラした男がこのような匂いをつけていたらきっと避けるだろう(ウザイので!!!)。だが、この人は違う。なにか、落ち着く匂い。
■知らない感情
. シャワーの音がやけに響く。風呂とトイレがおなじ場所にあるタイプの家だ(ホテルですか?ちょっと面白いです)。
「月愛ちゃん。寒くない?先にお風呂入っていいよ」
そう言われ、恐る恐る入らせてもらう。どこもかしこも完璧に整頓されていて、埃ひとつ見当たらない。お湯は暖かく、当たり見渡す限り黒と白で埋め尽くされている。シャンプーやリンスでさえ黒と白だ。オセロでもしたいのかな。
. お風呂をあがってタオルで体を巻く。すぐ横には丁寧に服後置かれてあった。綺麗に畳まれた服の上に白色のメモ用紙。そこには、[女用の服持ってないし、デカいだろうけどこれで我慢してね〜♡]
きっと、蘭さんが書いてくれたのだろう。着てみると案の定ブカブカ。半袖なのが余計ジワってくる。足の膝くらいまで長さがあり、もはやワンピースと言ってもいいだろう。だが、出してもらえる有難さに感謝しながら二人がいるであろうリビングに足を運ぶ。
. シャワー室のルームを出て、廊下をまた六歩ぐらい歩いた所、ソファに座って何やら電話をしていた蘭さんを見かける。それに気づいた蘭は自分の横をトントンと叩いた(ここに座りな)。私は恐る恐る腰掛ける。無理もない、こんなに身長が高くて、首に梵天のタトゥー。そして何より怖いのが、嫌でも耳に入る電話内容。
「三途が行ってよ〜。死体はお前の特技だろー?笑」
死体。人生で初めて聞いた言葉。だがこの人は当たり前のように口にする。
(いつか私もスクラップされる、、!?)
別に、今すぐしてくれて構わない。だって、私があの海に言った理由も、死体になるために行ったのだから。
「月愛。メシ食う?」
急に声をかけられ体をビクッとさせる。
「え、だ、大丈夫です。」
流石にここまでお世話になることはできない。きっと、この人達もすぐに私を裏切ることになるんだから。
「だーめ。食え。俺からの命令」
じゃあ何のために聞いたんだと思いながら、蘭さんの傍を離れようとする。すると、
「俺も食べる〜」
いつの間にか電話を終えた蘭さんが私の腕を掴んで自分のそばに引き寄せる。一体なんの風の吹き回しだと思いながら体を強ばらせる。
「な、なんですか‥‥‥?」
「いやー?笑 くっつきたかっただけ〜」
いつもなら、「あ、そうですか」と流すが、そうはいかなかった。何か、何かがやはり私の中で蹲っている。
■掴めない心
. 湯気が立つ。手を少し近づけただけで手汗でいっぱいになるほどの熱さ。机に並ぶは、The 日本食 と言ってもいいほどのメニュー。焼き魚(鯵 )に味噌汁。焼きたてほやほやで、少し焦げ臭いがいい匂いが漂ってくる。澄ました顔をしているが、ホントは喉から手が出そうなほど食べたいと思っている。
「残さずちゃんと食えよ」
命令口調だが、どこか優しさを含んでいて、少しの嬉しさがこちらにまで伝わってきた。私は、(なんで嬉しそうなんだ……)と、不思議に思いながら箸を持ち、鯵を解して少し掴み、口に持っていく。口の中に広がる苦味と旨味を噛み締めながら、表情には出さず、柔らかい感触を静かに楽しむ。
「どお?おいし?りんどーの作る料理は世界一だからねぇ」
まさにその通りかもしれない。プロ並みにうまいかも。竜胆さんは、こびと図鑑にいるアラシクロバネのような顔をしている、、のでは無く、満足気に微笑んでいた。
私は、私の中にある何かがまた蹲るのをしみじみと感じていた。
. 扉を開けると大きなキングサイズなベッドが私たちを迎えた。添い寝……!?!!と困惑しながらも、竜胆さんが、ベッドをトントンと叩いた所に私は、遠慮しながらも蘭さんと竜胆さんに挟まれて寝ようとした。が、寝れるわけなかろうが。近くで見れば顔が整っていて、「え、常時メイクしてる??」の思うほどのビジュだった。二人とも私の体に向きを向けて寝ていて、余計緊張する。少し肩の力を抜いてみると、異常なほどの眠気に襲われた。私は眠気に逆らうことができず、結局爆睡をしてしまう。
「……無防備な寝顔」
竜胆さんが呟く。最初から起きていたのだ。
■欲望のまま
. 兄貴と二人きりの生活。仕事は淡々とこなし、たまにいるヤク中に毒を吐く。それが俺の日常。人を殺したってなんの罪悪感ですら抱かない。人はいずれ死ぬ。殺されたってことは死ぬ時が早くなっただけの話。そう考えれば殺しも楽だ。正直いって、毎日が退屈だった。兄貴は嫌いではないし、梵天という名の会社もそこそこ金が貰えていい気分だ。だが、何かが足りなかった。そんな中、俺の前に現れたのが 黒瀬月愛 。全部諦めたような顔して、ほっておけばすぐに消えてしまいそうな儚さ。いつみても綺麗な紫色の瞳。黒髪のサラサラで美しいロングヘア。何もかもが、俺の人生を上書きするように染めていく。月愛と会った時、瞬時に思った。
「笑顔が見たい」
特に深い意味は無いが、ただ純粋に、その光り輝く紫色の瞳に惹き込まれ、笑った顔が見たい。そう思った。よく考えると、年下にナンパして笑顔が見てぇなんざ、誰かが見たら笑うかな。俺は、ひとつの屋根の下で浅い眠りについた。
なーんて、りんどーは考えてるのかな。あは、俺ら兄弟だねぇ〜。
. カーテンから朝日の日差しが差す。見慣れない天井。子鳥のさえずりは聞こえそうで聞こえない。穏やかな雰囲気などはどこかに消え去り、身長の高い人に挟まれて目覚めた朝。なんとも憂鬱だ。まるで、学校が始まる月曜日のような。
■お遊びですか竜胆サン。
. 朝起きて、カーテンふわっと湧き上がる。
目が覚めて、どうしようもない倦怠感に襲われる。私の左側は、どうしようもないほどバクバクと鳴っている。
「起きた〜?」
昨日の出来事は夢ではなかったようだ。久しぶりにニワトリの鳴き声が聞こえる。
「悪い、寝すぎて飯作ってねぇ。」
「え、だ、大丈夫です、!!」
いつになったらこの人達は私を殺してくれるんだろうか。
「あ、の、………私を殺さないんですか…?」
ただ純粋に、ただ願望に、従うまま口に出てしまった疑問。
「………あは、そんなこと気にしてんの〜?」
「そんなに殺されたいか。」
「ち、違います、!!ただ‥‥その、私には生きてても意味がないんです。生きてても私には得しないんです。 」
ハッキリと、自分の思いを伝えようと。震える声でいった。
「じゃあ、生きてて得すること教えてやるよ」
私は、え?と顔を強ばらせて、しばらく待っていると、いきなり竜胆さんが私の唇と竜胆さんの唇を合わせ、接吻をしてきた。
「俺とキスできる。」
■うれしいことば
. 顔が真っ青に染まっていくのが分かる。青だけじゃない、少しの赤色も入っている気がする。今どきの犯罪者はこんなことするのか(しません)。だが不思議と、気持ち悪いとは感じなかった。生きてて得することがキスをすること?理解ができない。この人は揶揄っている。絶対に。
「なっ、なんのつもりですか、!?」
思わず出来事に声がひっくり返る。今はそんな事よりも、先程の唇の感覚がいやらしくてまともに思考が働かない。
「りんどー積極的〜、ね、俺もしていい?」
「は、…いやいみわかんな──」
私が口を開くと蘭さんは私と接吻してきた。竜胆さんと手つきが似ていて、優しく、短いキスだった。なんなんだこの人達は、そんなノリで簡単にキスをしてしまうのか。そんなノリで簡単に私のフォーストを取ってしまうのか。呆気に取られている私に、
「月愛ちゃんってさ。無垢じゃん?真っ白な背景を真っ黒に染めるって、すごぉくゾクゾクするでしょ?」
蘭さんが私に言った。続けて竜胆さんが、
「お前が知らないこと、俺らが全部教えてやる。だから月愛、俺らのために生きろ。」
命令口調で、どこか威圧感があって、怖さで腰が砕けそうだけど、なんだか今は、この人達の言葉が胸にジーンと染み込んでしまった。私は、この人達に惚れてしまったのかもしれない。私の中にある何かは、私の中の知らない感情は、彼らに対する「好意」なのかもしれない。
■愛欲広海
. 朝起きて、カーテンふわっと湧き上がる。目が覚めて、どうしようもない倦怠感に襲われる。だって今日、二人が残業で帰りが遅くなってしまうから。
「ね、ほんとに寄り道しないで帰ってきてよ、?」
「しないよ。月愛ちゃんのことだけ考えて真っ直ぐ帰ってくるからね」
「なんかあったらすぐ連絡しろ。遠慮なんかすんなよ」
そう言って二人は順番に私にそっと優しくキスをしてくれた。
「………うん、!」
ふたりなら大丈夫。だって、あの日、私のために躾てくれたンだから。
. 夜の七時のこと。私は、家に帰るのが嫌で蘭や竜胆の家で養ってもらっている。正直いって凄く嬉しいし、助かっている。蘭と竜胆は私のことを大切にしてくれて、嫉妬も束縛も本当はして欲しい。だがそんな我儘を忙しいふたりに押し付けるのは嫌だった。けど、ほんの少しの出来心が出来た。嫉妬したらどんな顔するかな。また、前みたいにキスしてくれるかな。そんな少しの好奇心で、私は決められた門限を二時間も破った。玄関に入る前にスマホを確認する。LINEのメッセージは既に何件か来ていて、門限の時間は二時間弱過ぎている。私は満足気に微笑み、玄関の扉を開けた。開けた先には腕を組んで待っている二人がいた。すごく怒っていて、私は後悔した。怖くて足がすくみそうだ。
「……随分と、帰ってくるのが遅かったね」
「楽しんできたんだなぁ、俺らじゃない誰かと。」
笑っている顔が余計に怖い。
「ご、ごめんなさい、時間すぎてるって、気が付かなくて……… 」
声が震える。目すら合わせることもできない。
「月愛。ちょっとこっちこい。」
二人にベッドへと連れられる。竜胆くんが私の手首を掴んでいる力は、異常な程に強くて、骨がギシッと悲鳴を上げているのが分かる。
「悪い子には、お仕置しないとねぇ?」
そう蘭が言って、竜胆さんが私の足と竜
胆くんの足を絡ませ、三秒後にはボキッと足の骨が逝く。関節技をかけられたのだろうか。初めての感覚に声をあげそうになる。だが蘭が私の唇と蘭の唇の重ね合わせ、私の口に蘭の舌を入れてくる。痛さで声をあげそうにもあげられない。そして、まだ困惑しながらも呻いている私の舌を蘭はガリッと噛んで唇から離す。
「ぃあ、ッ……!?!」
「次やったら噛みちぎるからね。」
「ぅ、……ぅ〜”、……」
「これは俺らの愛だぜ。こんなにも愛してんのに、なんで約束が守れねぇかな。」
「もう外出さない方がいいんじゃない?知らない人にホイホイついて行かれちゃ困る。」
「そうだな。GPSだけじゃ安心できねぇし。」
私はやっと気づいた。これは、彼らの愛情表現であり、私は、彼らに言葉に表せないほど愛されているって。 ああ、しアワせだな。
. 今日も一段と、月が綺麗に見える。灰色の世界はかつて、思い出せないほどの幸せで胸がいっぱいになった。
■さいごに
ほんっっっっっっっっっとにごめんなさい。
なんか勢いでキスさちゃいました。解釈違いだよねごめん!!!!
もうほんとに、長いし、約7000文字だね現段階。
とりあ、あの。。気に入ってくれたら嬉しい。。
ちなみにタイトル名の アッシュムーンラブ という名ですが、アッシュは日本で灰という意味です。ふふふふふふふふふ。
なんかもっといっぱいかきたいやつがあったきがする。かいてるうちにわすれてしまった。。。。。もうやだしんだ。
だからリベンジできるように第一章ってかきました。
続編出すぜ!!!!!
そしてまた違う形でかくぜ!!!!!
コメント
3件
東リべの小説今まで読んだこと無かっのに 、めちゃのめり込んで読んでたよ やっぱり 、書き方も言葉の表現の仕方もほんと大好き 説明が細かくて 、頭の中で思い浮かべながら読めるしほんとに最高だった 🥹 7000文字お疲れ様! タイトルとか 、日本で灰なんてなんか深くて?とりあえず好きだっ! 続編は熱すぎる ! 🔥 自分のペースで頑張れ ! 💪🏻 待ってるよ ― ! 🙌🏻💕
え もう最高すぎて言葉出ません 本当にありがとうございます😭♡ 今まで見た小説の中で1番好きかもしれないです…ᐡ т · т ᐡ♡ 家出したことからコテキャ見た目の 設定まで細かく把握してくれてて 超絶わくわくどきどきしました♪♡ 返信欄にてもっと話します‼️‼️
#tkrv夢