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くるぶしの骨
海月さんとの生活が始まって、数週間がたった。
私は、このまま彼女と一緒にいられるなら地上に戻らなくても良いと思っていた。
でも、幸せがいつまでも続くとは限らない。
海月さんに同種族の仲間はいないものの、他に知り合いはいる。
そのことに私は、とてつもない不安を感じていた。
__あの子が私を見捨てて、知らない所へ行ったらどうしよう、
私よりそいつとの仲が良くなって、私を1番にしてくれなくなったらどうしよう。
この考えは、私を縛り付けていた。
私たちはいつものようにあのおまじないをする。
でも、私はそれだけじゃ物足りなかった。
もっと、私を大切にしてくれている証拠が欲しい。
私はもう何も分からなかった。
どうすれば、あの子は私だけを見てくれるの?
他のやつとは、何を話しているの?
あの子の笑顔は、私だけのものでしょ…?
それから何日か経ったとき、私はやってしまった。
それを見てしまったあの子は顔色が悪くなり、絶望した顔をしていた。
でも私は、後悔はしていなかった。
これで私たちを邪魔するやつはいなくなったのだ。
今までの不安がほとんどなくなり、私は幸せだった。
彼女はそれから、体調が悪い日が続いていた。
原因は分からない。
私があいつを、■■てしまったから?
いや、そんなはずはない。
あいつがいなくなって、私たちは2人だけでいられるようになった。
それが、彼女にとっても幸せなことのはずだ。
私は失敗なんてしていない。
私はあの子の幸せを、何より願っているのだから。
「ねぇ…海月さんは今、幸せだよね…?」
彼女が眠りについたあと、私は1人で呟いた。
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あの子は最近、1人で外に出ることが増えた。
体調は、まだ悪いままだ。
何をしているんだろう、私と一緒には居たくないのかな。
私の不安は、どんどん多くなっていった。
あの子の看病をしていた日、私は聞いてしまった。
あの子が寝たあと、か弱い声で聞こえてきた。
『__会いたい…』
『___まだ、話してたいよ……』
これは、私に向けた言葉ではなかった。
きっと、私が■■たあいつに向けての言葉だった。
だから、私はあの子を外に出さないことにした。
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続きます
next⇨ 2026年 4月12日 0:00
コメント
1件
まって歪すぎる!好き!!歪んでるぜ!!!! 続き待ってます🥹🫶