翌日。龍星に家に来てもらい、話を聞いてもらう。
「どうした?急に相談なんて」
「その…お前に聞いてもわかんねーかもしれないけど、聞いてくれる?」
「まぁ、わかんね〜かもしれね〜けどとりあえず聞くわ」
「ありがとう。その…俺の気持ち?の事なんだけど…」
「うん」
「その…ある人を見ると、胸がドキドキしたり緊張したりするんだよね」
「ほう」
「んで、その人に冗談でも悪口…?言われたら傷つくんだよ。他の人に言われてもなんも思わんのに」
「なるほど」
「だからその…なんでなんだろうって思って…」
「う〜ん、それはねぇ…恋…だね」
龍星にそう言われて俺は慌てて否定する。
「いやいやいや!ないないない!」
「だってドキドキして緊張するんでしょ?しかもその人に言われた時だけ傷つく。そりゃ恋だよ!」
「マジで言ってる…?」
「マジだよ?」
「んー…」
俺は余計に頭がこんがらがってしまった。そんな俺に龍星はニヤニヤして言う。
「ねぇ、だ〜れ?教えてよ!」
その相手は男だし、言ったら距離を置かれるかもしれない、と思いながらも龍星はそんなやつじゃないと判断し、言うことにする。
「あの…言いにくいんだけど…」
「うん」
「聖勇…なんだよね…」
「わぁ…こりゃびっくりだ…すげぇな…」
「すごい?」
「あ〜、いやいや!こっちの話!」
「てかごめんね?困るよな、こんなこと急に言われても。キモいし、ひくし。」
「ううん!ひかないよ〜!俺は応援する!」
そう言って龍星は俺の背中を叩いてくる。
「本当…?」
「もちろん!それでキモイとか言ってちゃ〜友達失格だろ!てか人間失格だな!」
そう言いながら笑う龍星に俺も笑い返す。
「ありがとな、いろいろ」
「いえいえ!!俺でよければいつでも相談乗るからな!!」
「うん、ありがと。じゃあ…相談したかっただけだし…帰りな?」
「おい〜!用済みは帰れってか〜!?どうせ暇だし遊ぼうぜ〜?」
「まぁ、いいけど」
そして俺たちはしばらく話したりゲームしたりして遊んだ。龍星を見送ってから1人になり、急に聖勇のことが頭に浮かんでくる。ずっとだ。そのせいで今日はちゃんと寝れなかった。そして次の日。俺はいつも通り聖勇と待ち合わせ場所で合流した。昨日、この気持ちの正体が恋だとわかって、いつも以上にドキドキする。
「直斗おっはよ〜!」
「おはよー…」
緊張していたせいで声が小さくなってしまう。
「ん?どうしたの?元気ないねぇ」
「あ〜…ちょっと寝不足で…」
「え〜!だめじゃん!ちゃんと寝ないと!!」
「今日ちゃんと寝るから大丈夫…」
「ならよし!!」
そしてその後、学校へ向かった。学校につくと、龍星が「今度の休みに旅行に行こう」と提案してきた。プランなどは全部龍星が考えてくれると言ったので、了承して旅行に行くことになった。そして当日。俺は1泊分の荷物を持って集合場所へ向かった。ホテルは思ってたよりもいい所でとてもゆっくり出来そうな所だった。部屋に入ると、あることに気がついた。
「まって、ベット2個しかねーじゃん」
「あ〜…その事なんだけど…俺なんかミスって2人部屋になっちゃって…悪いけど2人で寝てくんない?俺、寝相悪いから2人で寝たらベットから落ちちゃうからさ」
そう言って龍星は俺の方を向いて頷く。そして俺は察した。これは龍星がわざとやったな、と。
「お〜!直斗と一緒に寝るとか小3のお泊まり以来じゃない?なんか懐かしくていいね!」
「うん…」
「え、なに?俺と寝るの嫌だった…?」
「違う!そうじゃない!ただちょっとボーっとしてただけ!」
「そんな必死に否定しなくても大丈夫だよ?」
「ごめんごめん!勘違いさせたくなくて」
そしてその後、俺たちは海に言って沢山遊んだ。そしてホテルに帰り、順番に風呂に入った。最後に龍星が入り、龍星が出るのを待っている間に聖勇はベットに座り、俺はその前に立って話していた。しばらく話していると、龍星が風呂から出てきた。龍星がこっちに来る時、「いいポジションだ」って聞こえたような気がしたけど、構わず話を続けた。すると次の瞬間。
「すきありっ」
「うわっ…!」
俺は後ろから龍星に押され、聖勇を押し倒してしまった。俺は急な出来事に聖勇の顔を見つめたまましばらくその場を動けなくなった。
「…あ!ごめん!」
俺は恥ずかしくなり急いで立ち上がった。そして後ろを向くと龍星がニヤッと笑った。
「お前っ…」
「ごめん、あたっちゃった〜」
そして俺は「わざとだろ」と小声で言った後に「ちょっとトイレ」と言ってその場を離れた。心臓がうるさいくらいに鳴っている。このままだと2人にも聞こえるんじゃねーか?ってくらいだった。俺は何度も深呼吸をし、落ち着いてから2人の元へ戻った。そしてその後、俺たちは何事も無かったかのように過ごし2人同じベッドで眠りについた。そして夜中にふと目が覚めると、俺と聖勇は向かい合った状態になっていた。俺は聖勇の寝顔にしばらく見入っていた。可愛いし綺麗な寝顔だなぁと思いながら俺は無意識に聖勇の頬に触れた。すると聖勇は「ふふっ」と笑った。起きたのかと思ったけど、聖勇は寝息をたてていた。どんな夢みてそんなに笑ってんだ?と思いながらも俺は聖勇の顔を見ながら再び眠りについた。翌朝。俺が目を覚まし、顔を洗っていると、聖勇がこっちに来た。
「おはよ〜直斗〜!」
「ん、おはよ」
「龍星まだ寝てる?」
「うん。ぐっすりだわ」
「そっか」
昨日の夜のことが気になった俺は思い切って聞く。
「なぁ、昨日なんか夢見てた?」
「えっ、なに急に」
「いやっ…なんとなく」
「っとねぇ…あっ…」
そう言ったまま聖勇は黙り込む。
「聖勇…?」
「あっ!ごめん!あの…覚えてないや!うん!なんか…ぐっすり眠れたのかな、なんも覚えてない!」
慌てながら言う聖勇に俺は不思議に思ったが、気にせず話しを続ける。
「そっか、ぐっすり寝れてよかったな!」
「うん!」
「そろそろ龍星起こすか!朝飯もうすぐだし」
「うん!」
そしてその後、俺たちは一日中遊びまくって家に帰った。
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