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久しぶりにターボーの家で宅飲みしてたんだけど
キ「ターボー、お前飲みすぎだろ」
もう何杯こいつが飲んだかなんて覚えてもない
でかい仕事が終わったから褒めて欲しいって
いきなり誘われて珍しいなとは思っていた
大手企業の社長だしな
俺がどんだけ辛いかなんていくら想像したってわからない
キ「ターボー?…」
一点を見つめてぼーっとしてるターボーに
ほんとに壊れてしまうんじゃないかって
恐怖が湧いてくる
タ「俺さ、疲れたよ。もう休みたい」
はじめてこんな親友をみた
今でも泣きそうな震える声だった
弱音を吐くこと自体好きじゃないこいつが
こんなことを言うって相当なことだよな
辛い、よなぁ
今更遅いだろうけど
今俺なりにできることをこいつにしてやらないと
俺がこいつを守ってやらないといけないって
そう思った時には行動に移してた
キ「なぁターボー」
泣いてる姿を見られたくないのか
ずっと下を向いているから
ターボーの両頬を両手で優しく包んで
こっちを向かせた
「俺の前では我慢しないでいいんだよ、な?」
「弱音吐ける人いなかったんだろ、お前気強いから頼るの苦手だし」
タ「ッ…、」
図星だな
いつもは隠し事なんて上手く隠し通すのにな
気づいてあげれなかった俺も悪いよな
そう思うと今日はこいつを甘やかしてやりたいと心底思った
頬に触れていた手を髪にうつして
できるだけ優しく撫でてあげる
娘にするように、
これでいいかはわからないんだけど
「ほんとによく頑張った!お前がどんな社長なのかはよくわかんねえけどさ、」
「俺はすごいと思う。偉いよこんなに努力してるんだから」
「泣けばいいじゃん、大丈夫俺は味方だから」
その一言でターボーは声を出して泣いてくれた
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ターボーが泣きながらしんどかったことを話してくれた
会議で自分の意見ばっか反対されたり
気の強い性格のせいか悪口が聞こえるようになったり
アンチも増えていったり
最初はそんなこと気にしてなかったらしい
まぁ疲労は怖いもんだよな
メンタルも弱らせてくんだから
キ「疲れた時はさもし時間あるんだったら」
「俺のとこ来いよ、飯くいながら話したりとかさ」
ターボーにはもう我慢させない
俺が守ってやるから
タ「ありッ、がとぅ…」
涙はまだ止まっていないけど
やっと笑ってくれた
キ「よし!やっぱ笑顔が1番!だろ?」
タ「ん、そうだな!」
ターボーは自分の目をゴシゴシ服の袖で拭いて
いつもの笑顔を取り戻した
キ(ずっとこいつが笑っていられたらいいのにな)