コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「宗次郎(そうじろう)と一緒になる人は、幸せになれるだろうね」
杏葉(あずは)の言葉は、答えになっているようでなっていなかった。
「どういう意味?」
空太(くうた)は素直に聞いた。
幸せになるとは、いったい誰を指しているのだろうか。
杏葉なのか、それとも将来宗次郎と付き合う誰かなのか。
「そのままの意味。ちょっと頭は危険な部分もあるけど、一生懸命で、人のことも気にして、ちゃんとした優しさを与えられて、空気を変える力もある」
「大絶賛だね。やっぱり宗次郎が気になってるんじゃない?」
だが、杏葉は「どうかな」とだけ言って、悩むように口を閉ざしてしまう。
杏葉にも考えたいことがあるのだろう。
嫌なときは、嫌ですオーラを発する杏葉だが(空太しか感じないと自負している)、それを感じなかったため、空太はそのまま壇上で熱弁する教師の話に意識を向けるのだった。
恋愛*スクラ*********************
**********
*****
*****************
*****
**********************
**********************
***************