「りーうらぁーーーっ!!!」
「わっ、ないくん!?」
今日は会社でしかてきないことがあり、久しぶりに出社して活動をしていたら、背後から愛しい君が抱きついてきた。
相変わらずのデカイ声に、耳痛い……と苦笑する。
「りうらこの後暇?お昼いかない?」
ないくんからのお誘いに一瞬喜ぶが、既にお昼は食べてしまっている。
というか、現在時刻は3時45分。
お昼と言うにはもう遅いような気がする。
「ごめん、りうらもうお昼食べちゃってるわ。てか、何時間ぶっ続けで作業してたの。ちゃんと休憩して。」
「うぐっ……」
図星を付かれたように項垂れるないくん。
本当に心配になる。
ないくんは、自分でも言ってるけどまじで自律神経バグってる。
自分がどれだけ疲れてるのか分かってない。
だからこうやって呼びかけたりして休ませる。
中々休んでれないときは、メンバー総出で無理矢理休ませる。
メンバーは全員恋敵だけど、ないくんに倒れて欲しくないのはみんな一緒。
俺等ってそんな頼りないかなぁ。
「じゃあ、りうら補充して回復する……」
ふと、そう言って抱き着く力を強めたないくん。
かわいいかよ。思わず声が出そうになる。
ないくんは俺のことをただの弟みたいにしか思ってないらしく、俺に対する行動が無防備過ぎる。
昔から、ないくんは俺のことただの年下だとしか見てくれない。
こっちは、ないくんが頼れるような人になろうって努力してんのに、いつまで経ってもないくんの俺に対する感情は変わってない。
『りうらは無意識に一番になるために努力してる』、ってないくん言ってたのに、気づいてくれてたのに、『ないくんの一番になるために努力してる』ってことには気づいてくれない。
ないくんから見たら、俺なんかまだまだ未熟でおこちゃまかもしれない。
けど、俺は君の一番なりたい。君が頼ってくれるような人になりたい。
いつ聞けるか分からないけど、君から『一番好き』を貰えるようになりたいんだ。
今は、頼りなくて生意気な可愛い弟かもしれないけど、いつか。
君の一番になるから。
「ないくん、」
「大好きだよ。」
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