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コメント
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ああ、もう…これ、めっちゃ刺さったわ… (´;ω;`) 「好きだったよ」って十年越しに言える瞬間、めちゃくちゃ尊いし切ない。お互い大人になったからこそ「遅かったな」「そうですね」って笑い合える感じ、涙腺崩壊した。 出会う順番が違ってたら、っていうのは心に残るフレーズやわ。最後まで綺麗な初恋のままで終わらせた二人、かっこよすぎる。 🐶🐱 🍓🐿 さん、この温かくて優しい空気感、めちゃくちゃ好きです。続きも読みたいけど、この余韻も大事にしたい…!
「あの日、君を好きだった。」
高校三年。
卒業式の日。
たくとは最後まで言えなかった。
「好き」
その一言を。
りゅうきには恋人がいた。
同級生の男の子。
優しくて。
りゅうきを大事にしていて。
りゅうきも幸せそうだった。
だから。
何も言わなかった。
「先輩!」
卒業式の帰り。
りゅうきが走ってくる。
「卒業おめでとうございます!」
「ありがとう。」
「また会いましょうね。」
たくとは笑った。
「そうだね。笑」
嘘だった。
たぶんもう会わない。
会ったら。
好きだって言いたくなるから。
だから連絡先も聞かなかった。
写真だけ撮って。
終わった。
それが初恋だった。
十年後。
冬。
仕事帰り。
駅前のカフェ。
「……たくと先輩?」
聞き覚えのある声。
振り返る。
そこにいた。
りゅうきだった。
十年ぶりだった。
少し髪が伸びて。
少し大人になって。
でも笑顔は変わらない。
「久しぶり。」
「え、やば……本物?笑」
「偽物みたいに言うなよ。笑」
二人で笑った。
それから。
何度か会うようになった。
昔話をした。
高校時代の話。
文化祭。
体育祭。
放課後。
そして。
自然と話題は恋愛になった。
「そういえば。」
りゅうきがコーヒーを飲みながら言う。
「あの時付き合ってた人とは別れました。」
たくとは頷く。
「そうか。」
「先輩は?」
「独身。」
「意外。」
「失礼だな。」
笑い合う。
でも。
胸の奥が少し痛かった。
十年前なら。
期待したかもしれない。
でも今は違う。
今さらだ。
そう思っていた。
すると。
「俺。」
りゅうきが言った。
「昔ずっと気になってたことがあるんです。」
「なに?」
「先輩って。」
少しだけ困ったように笑う。
「俺のこと好きでした?」
時間が止まった。
十年間。
誰にも言わなかった気持ち。
墓場まで持っていくつもりだった。
なのに。
りゅうきは真っ直ぐ見ている。
、、、 逃げられない。
たくとは小さく笑った。
「好きだったよ。」
りゅうきの目が揺れる。
「やっぱり。」
「バレてた?」
「途中から。」
「じゃあ振られてたな。」
「……どうだろ。」
たくとは驚く。
りゅうきは窓の外を見る。
「当時は恋人がいたから無理だった。」
「うん。」
「でも。」
少しだけ寂しそうに笑う。
「もし出会う順番が違ったら。」
その先は言わなかった。
言わなくても分かった。
たくとも言わなかった。
言ったら。
また好きになりそうだった。
だから。
「遅かったな。」
そう笑った。
りゅうきも笑った。
「そうですね。」
二人とも大人だった。
結ばれなかった。
今さら奪う気もない。
でも。
人生で一番綺麗な初恋だった。
そんな物語。
──「あの日、君を好きだった。」