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きっかけは本当にちょっとしたこと。


配信に来たコメントを眺めていたら、気になる文章が目に留まったんだ。




〝初見です。ESアイドルの方ですか?〟


りぃ「初見さんやっほ〜。えーっと……?」




アイドルと間違われることはよくある。


ただ、その単語の前についていた英字が見慣れないものだった。




りぃ「いー、えすって、何?」




疑問が口をついて出ると、今までとは比べ物にならないほどの速さでコメントが流れてくる。




〝知らないのマジ??〟


〝アイドルとか興味なさそう〟


〝私コズプロの___推しです!!〟




速すぎて読めないけれど、どうやらみんな知っている言葉らしい。




〝ensemble square〟


りぃ「アンサンブル、スクエア……? 」




コメントのうちのひとつ。


どうやらこの略称でESと呼ぶらしい。


タイムズスクエアみたいな名前だな。


ブラウザの検索バーにその名前を打ち込んで、エンターキーを押す。




りぃ「なるほどね、そこに事務所があるのか」




四つの事務所のロゴやライブ映像、宣材写真のようなものもヒットした。


キラキラしていて、まるで違う世界みたいだな。




りぃ「ふーん、」


〝りぃちゃんもESオタクなろうよ〟


りぃ「あはは、それも面白そうだね」




そうやって笑った。


笑えてると信じることにした。




りぃ「まぁしばらくは用事が続くし、時間があったら見てみるね」




教えてくれてありがとう、と言えば、コメントの波は徐々にひいていく。


すごい人気だな、ESアイドル。



そんな風に他人事みたいに考えていた。


一件のメールが送られてきたのはその翌日、朝。






『会談日程について』






それは、身に覚えのない会議の予定だった。

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