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🐣🍄
終電前のホーム
お前を送り届けて1人 道を歩く
少し前まで
隣で肩を並べて歩く2人の影があって
終電逃したお前をどう家に誘い込もうかを必死で考えて結局空回りして
それでも隣にいる選択をしてくれた。
だけど今日は いつもとどこか違う雰囲気を纏っていつもと違うペースで笑って
何を考えてるか分からないまいたけに萎れた空気が胃の中に入って少し震えた。
いつもと同じ道 いつも寄り道する歩道橋で
『あの頃は子供だったからさ。お互い』
橋にもたれかかって独り言のように呟くその姿
子供だからで割り切るにしてはお互い傷つきすぎたんだ。
だから2人とも 別の道を選んだ
何も違わない。はずなのに
まいたけを思って伝えた言葉もお前が思って言ってくれた言葉も時間が経てば消えていく
ときどき気まぐれで伝えてくれた言葉に息苦しさを感じて
ありがとうもごめんねも伝えられなかった
息苦しさを感じたらもうそこで終わりなんだって。
終電前 最寄り駅を目前にして足が止まる
これが ここが 最後の道
意外と呆気なく終わっちゃうんだ
まいたけが口を開く
今度は伝えるように
『元気でね!』
笑顔なのに少し寂しそうな感情を見抜いたのはきっと俺だけ
俺は黙って縦に首を降って優しく手を振った。
3年間
お前から貰った愛がデカすぎて忘れるにも忘れられなくて
デカすぎた愛に目を輝かせて沢山のものに素敵だと伝えたのはお前だけだったから
後ろを向いたまいたけの腕をそっと引いて
「ありがとう」
これが最後の言葉
寂しそうな目で優しく頷いて駅の改札を通り抜けた。
そんな寂しそうな顔するなよ
出逢わなければなんて思ってないから
お前らしく笑顔でいてくれ。
別れたあとの空気は夏なのに少しだけ冬の匂いがした。
2人とも好意は薄くなったけどいざ別れるとなったらやっぱり寂しくてお互いつらそうな顔をしちゃうふぇまいさん
ふぇさんの夜撫でるメノウ聞いたら書きたくなったから書いたらグダグダ;;