あああ
とりあえずやめない
赤「ん……っ、」
重い瞼を上げる
寝る前のことを思い出す
赤「…ぁ゛〜、」
そうだ、あの時無理やり……
…いや、思い出すのは辞めよう。辛くなるだけ
思い出したくないのに、あの時の記憶がフラッシュバックして、涙で目が潤むのが分かった
赤「ぅ……」
この歳になって、こんな頻繁に泣くだなんて情けない
少し身体を捩る(よじ)
そのとき、
赤「……あ、ぇ、?」
異変に気がついた。
黄
昨日、僕らは身体を重ねた。
僕の下で必死に意識を保ちながら鳴く赤がひたすらに可愛くって、初めてにしては激しくしすぎちゃったかも?
疲れてしまったのか、赤は途中で意識を飛ばしてしまった。
だけど、まだまだ足りなかった僕は無理やり起こして腰を動かし続けた
いやいや泣きわめく赤になんだか腹が立って、薬をたくさん飲ませて気分を変えさせた
まぁ、あれに関しては赤が抵抗するのが悪いよね。
もう逃げられないんだから、大人しく言うこと聞いてれば薬を大量に飲ませることもなかったのに…
なんて、救いようのなく可愛いんだろう
ずぅっと、四六時中そばにいてあげたい
ずっとずっと、好きを伝えて、頬が赤くなるところを見てたい。
だけど、今日も僕はお仕事
会えない時間が悲しいけど、僕と赤が生活するためのお金を稼ぎに行かなきゃいけない
赤の朝ごはんを持って、いつもの部屋へ向かう
黄「赤〜!!」
「おはよ、朝ごはん持ってきたよ」
昨日泣かせすぎたかな。
目を赤く腫らしていた
ご飯を食べさせながら、目元を撫でる
黄「今日も僕お仕事だから…いい子でお留守番しててね」
赤「…うん」
……
赤
朝食を食べて少し時間が過ぎ、
彼は家を出て行った。
今日は平日だし、きっと仕事に行ったのだろう
完全に物音がしなくなったのを確認し、俺は動き始める
さっき気づいた異変。それは
拘束器具が壊れかけているということ。
ほとんど壊れかけで、少し力を入れたら壊れそう。だけど、彼がいる前でそんなことしたら意味がない。
だから、今の時間まで我慢をしていた
あのとき、冷静な判断を取れた自分はかなりすごいと思う
ついに、この地獄が終わる
思わず笑みを零しながら、拘束器具を壊した
警戒しながらも、素早く、
この家の間取りは理解していないが、頭の中で間取り図を立てながら玄関へと進む。
ようやく扉が見えてきた。
やっと、出られるんだ
少し泣きそうになりながら鍵を開け、
ドアノブに手をかける
外からの明るい日差しが差し込んだと同時に
息を飲んだ
赤「っ、へ、……」
【続く】
焦らします、短くてごめんね。
コメント
5件
あぁもうこれは……そうやん…w(何かを察した) フラグ立てときます🚩
辞めないんですね!めっちゃ嬉しいです!!ちょうど今1〜4話読んでたので早く見れました✨焦らされます(?)