夏祭りが始まる前。
集合待ちしているときだった。
チーノの顔がやけに真面目だった。
それは朝からもそうだった。
ci『…おはよう!シャオさん!』
sho『おお、おはよう…?…なんかあった?』
ci『…え、そうですかね?まぁ大丈夫ですよー!』
sho『…そっか。ならええんやけど。』
心配ではあるが…
ci「…」
sho「…」
ci「あっ。ゾムさんとトントンさんきましたね」
気まずい空気が流れていたところで、
チーノがそう口に出した。
彼の目線の先を見ると、そこには確かにゾムとトントンがいた。
格好は特に浴衣になっているわけでもなく、
いつも通りのラフな格好だった。
zm「あー?なんだ、お前らもオサレしてねーのかよ。おもろくねーなー。」
tn「ゾム…お前それブーメラン刺さってるやで…。」
zm「???」
ci「…ははは!」
sho「お前なぁ…。」
彼ら2人が来ると別に気まずい雰囲気ではなくなった。
こうなると毎回思ってしまう。
sho(…あー。)
sho(俺もこんな人になれたらな)
…………………………
2時間後。
夏祭りが行われている場所にもついて、メンバーも全員集まっていた。
rbr「あっ、りんご飴あるやん!俺あれ買ってくるわ!」
sho「あっ、じゃあ俺も買いに行く!」
ci「いってらっしゃいです」
tn「ゾムは何がええ?俺はイカ焼き買いに行くけど。」
zm「え!いく!!」
ci「僕はいいですかねー。」
ut「………」
ci「…」
たった2人だけの時間。
でも不思議と気まずくはなかった。
ut「…お前なんか買いに行かんのんか?」
ci「いいんです。俺はみんなが楽しそうにしとけばそれでお腹いっぱいなんで。」
ut「…ふーん。」
ci「それに大先生が可哀想なんで」
ut「はっ?!失礼やな!」
ci「ふふふ」
あー、苦しい。
頭がガンガンする。
寒気も酷い。
手が、冷たい。
足が霞む。
目眩がする。
ut「…てかさ、今日集合した時から思ってたけどお前体調悪くね?」
ci「…そんなことないですよー。」
ut「…。…ついてこいよ。」
ci「えっ。」
僕はそのまま大先生の後をついていきました。
その時はなぜか安心していました。
ci(道標がいるって、頼もしい。)
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