テラーノベル
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今回もめんどくさくなっちゃって読みにくいですね…許してね
静まり返った深夜の楽屋。大型特番の収録を終え、他のメンバーが次々と帰路につく中、目黒は一人、ソファーに深く体を沈めていた。連日の撮影による疲労が、鉛のように体にのしかかっている。「……めめ、まだいたんだ」聞き慣れた声に顔を上げると、そこにはラウールが立っていた。いつの間にこれほど大人びたのだろう。パリのランウェイを歩き、世界を知った彼の瞳は、かつての無邪気な煌めきを脱ぎ捨て、どこか底知れない熱を孕んでいる。「ラウか。……お疲れ。俺も今、帰ろうと思ってたとこ」「嘘だ。さっきからずっと、そこで動けないくらい疲れてるくせに」ラウールは迷いのない足取りで近づくと、目黒の隣ではなく、あえて正面のテーブルに腰掛け、目黒を見下ろした。長い足が目黒を閉じ込めるように左右に置かれ、逃げ場を塞ぐ。「……ラウ、近いよ」「近くないと、めめは僕のこと見てくれないでしょ。いつも『可愛い末っ子』っていうフィルター越しにしか、僕を捉えてない」ラウールの大きな手が、目黒の頬を包み込む。その指先は驚くほど長く、そして男らしい骨格を感じさせた。目黒は反射的に身を引こうとしたが、その手は吸い付くように離れない。「……最近のめめ、他のメンバーと仲良くしすぎじゃない? ふっかさんと飲みに行ったり、照くんとジム行ったり。……僕がいない間、寂しくなかったの?」「……寂しいわけないだろ。みんなメンバーなんだから、当たり前だろ」「僕は当たり前じゃないよ」ラウールの声が一段と低くなり、目黒の耳元に直接響く。「僕は、めめの特別になりたい。……ううん、もうなってるはずだよ。めめが気づかないふりをしてるだけで」ラウールはそのまま目黒のネクタイを緩めると、シャツの第一ボタンを指先で弾いた。目黒は混乱した。自分よりずっと年下で、ずっと守ってきたはずの存在。それなのに、今自分を組み敷こうとしているこの男からは、抗いがたい支配的な色気が溢れ出している。「待て、ラウ……っ、お前、自分が何してるか分かって……」「分かってるよ。……めめが僕を『男』として認めざるを得ないくらい、めちゃくちゃにしてあげようと思ってる」唇が重なった。それは、かつてのラウールからは想像もつかないほど執拗で、深いキスだった。目黒の口内に侵入する舌が、拒絶を許さないほどの熱量で支配していく。「んんっ……ふぁ……ラウ……っ」目黒の喉から漏れた甘い声に、ラウールの瞳にさらに暗い悦びが宿る。ラウールは目黒の細い腰を引き寄せ、自分の体に密着させた。鍛えられた目黒の体よりも、今のラウールの体は一回り大きく、逃げ場のない圧迫感が目黒の理性をじわじわと削っていく。「……ねぇ、めめ。僕の心臓の音、聞こえる? ずっと、こうしたいと思ってた。パリにいる間も、ずっとめめのことしか考えてなかったんだ」ラウールの熱い吐息が、目黒の首筋に降りかかる。大きな手のひらが、目黒の背中から腰へと滑り落ち、シーツを掴むような強さで目黒の肌を求めた。「……やめ、ろ……っ。……って、言いたいのに」「言えないんでしょ? ……めめも、僕に翻弄されるの、嫌いじゃないはずだから」ラウールの不敵な笑みに、目黒はついに観念したように目を閉じた。守っていたはずの背丈を追い越され、守っていたはずの純粋さに支配される。その逆転の快楽は、どんな言葉よりも深く目黒を酔わせた。深夜の楽屋。鏡に映る二人のシルエットは、もう「兄弟」のそれではない。一人の男が、愛する男をすべて暴き、手に入れようとする、剥き出しの独占欲に満ちた夜だった。