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元から人外だった
人面魚みたいな、そんな存在で
人間には気味悪がられた
本当はイカなんだけどね…..
どうやら、海の外に出れるのは俺だけらしい
昔は純粋だったなって、そう思う
cn「おかあさん?うみのそとでたい!」
cn母「だめよ、外には危険がいっぱいなの」
相変わらず、外に出たいのは変わらなくて
ある日、外に出てみたんだ
cn「わぁ、✨きれ〜!」
その時はまだ、ただの綺麗な景色と思っていただけだった
村長「あの子は私達に任してください」
cn母「いえ、そんなの嫌ですッ!」
cn母「私の子ですよ!?生贄だなんて、なぜそんな…..ッ!」
村長「私達が地上で安全に暮らせるようになる唯一の方法なんです」
村長「これはしょうがないことなんです」
cn母「しょうがない!?ふざけないでよッ!」
その会話を聞いて、寒さを感じないはずの俺の体は
なんだが、冷たくなっていた
“生贄”
生贄は、外に出られる唯一の人魚である
そいつを食べ、外で暮らせるようにする儀式のようなものがある
本当、どうかしてる
人間でも共食いはしないのに、普通は
cn「いけ、にえ…..ッ」
cn「やだ…..ッ」
俺は外に出て、海が見えなくなるぐらい遠くへ走った
でも、走るのに慣れてなく足はボロボロで
呼吸は乱れ、今すぐにでも死んでしまうかのような状態だった
そんな時、誰かが俺の前に立った
cn「ひっ…..」
怖かった、だって”人間の形”をしていたから
「人外だ」そう言って、暴力を振るわれると思ったから
でも、彼は違った
???「え、大丈夫!?」
彼は、素直に心配をした
cn「ぇ…..?」
???「と、とりあえず…..足を治さないとっ」
彼はあたふたしながらも、俺を治療してくれた
“らっだぁ”というらしい
人間のわりには、変な名前だなと思っていた
そりゃそうだ
だって彼は、元から人間じゃなかった
cn「なんで、助けてくれたの」
そう聞いてみた、同じ人外だったとしても
敵対する奴もいるかもしれない
rd「んー…..ノリが良さそうだったから?w」
彼は笑いながらそう言った
「おかしい奴」と思うと同時に「一緒にいたい」そう思えた
こんなに優しくて、楽しくて
笑顔が眩しい
そんならっだぁに、俺は着いていくことにしたんだ