テラーノベル
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地雷の方はcomeback✋
甘く。重く。
春の風が、まだ少し冷たい放課後。
「なつ、帰ろーぜ」
教室のドアにもたれながら、いるまが当たり前みたいに声をかける。
「うん、今行く」
このやり取りは、もう何年も変わっていない。
いるまとは、家も近くて、小さい頃からずっと一緒にいる。
周りからは「仲良すぎじゃない?」って笑われるくらい、当たり前に隣にいる存在。
でも、俺にとっては少し違った。
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「今日さ、○組の子に告られた」
帰り道、何気なく言われたその一言。
「へぇ…どうすんの?」
平然を装って返すけど、胸の奥が少しだけ痛む。
「断った」
「え、なんで?」
「なんか違うんだよなー」
ケロッとした顔で言ういるまに、俺は少しだけ救われる。
でも同時に思う。その“違う”のは、俺じゃない。
いるまの恋愛対象は女の子。
それは昔から知ってるし、変わらない事実。
自分がどれだけ想っても、その“枠”に入ることはない。
「なつは?好きなやつとかいないの?」
不意に聞かれて、心臓が跳ねる。
少し考えて答える。
「……いないよ、ずっと」
嘘に決まってるじゃん。
ずっと前から、目の前にいるのに。
でも、言えるわけがない。
「そっかー、意外」
笑ういるまの横顔を見ながら、なつは少しだけ目を伏せた。
この距離が壊れるくらいなら、言わない方がいい。
それが、俺の出した答えだった。
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ある日の放課後。
「なつ、今日ちょっと寄りたいとこあるんだけどいい?」
向かったのは、昔よく遊んでいた公園。
親と喧嘩して泣いた時はよくこの公園でいるまに慰めてもらってたっけ
「懐かしいっしょ笑」
そう笑顔で振り向くいるまに胸がキュッとする。
「バカ懐かしい笑」
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――
時刻は5時。さっきまで自分たちも照らしていた太陽は山に隠れかけて、あたりはオレンジ色に染まっていた。
「ブランコ乗ろーぜ」
突然の提案に驚いたが快く承諾してブランコに座る。
ブランコに座るいるまは、どこか考え込んでいるようだった。
「どうしたん?」
そう聞くと少し間をおいてから口を開く。
「最近さ」
「うん」
「なつが、なんか遠い」
「…え?」
ドキッとする。
たしかに恋愛感情を抱いていることに気づいてからは少し距離を置くようにしていた。
「前より一緒にいても、どっか行きそうな感じする」
なんでそういうとこ敏感なんだよ…
「別にそんなことないけど…」
目を逸らすなつに、いるまは少しだけ眉をひそめた。
「嘘」
「……」
「俺、わかるから」
昔からそうだ。
いるまは、俺の変化にすぐ気づく。
「なんかあった?」
優しい声。
それが余計につらい。
「……何もないよ」
そう言うと、いるまは小さくため息をついた。
「なつさ」
「ん?」
「俺の隣、いなくならないよな?」
そんな言葉に、咄嗟にいるまに目をやる。
「……なんでそんなこと聞くの?」
「わかんない。でも」
少しだけ不安そうに笑う。
「俺なついなくなったら、俺無理かも」
その一言でずっと我慢して、蓋で閉じてきた思いの限界を越えた。
「それは」
「ずるいよ」
思っていたより大きな声がでる
「え?」
「いるまはさ、俺のこと親友って思ってるだけじゃんッ」
初めて、少し強い口調になる。
「でも俺は違うんだよッ!」
空気が止まる。
言うつもりなんてなかったのに。
でも、もう止まらなかった。
「俺…ずっと、いるまのこと好きだったッ…」
言ってしまった。
ずっと隠してきた気持ち。
今すぐこの場から逃げ出したかった。でも逃げ場なんてない。
いるまは、驚いた顔のまま動かない。
「いるま、ごめんッ…」
ポロポロ
泣くつもりなんてまっさらなかったのに、涙が止まらなかった。
「気持ち悪いよな。俺男だし」
「違っ」
食い気味に否定されて、なつは目を見開く。
「気持ち悪いとか、思ってねぇよ」
真剣な声だった。
「ただ…」
言葉を探すように、少し黙る。
「俺、そういう目で見たことなくて」
やっぱり、そうだよな。
わかってたこと。
「うん、知ってる」
「だからさ」
なつは無理に笑う。
「これからはちょっと距離置こうかなって——」
「やだ」
即答だった。
「……え?」
「やだ、それは無理」
いるまは立ち上がって、俺の前に来る。
「好きとかは、正直まだわかんねぇ」
「でも、なつがいなくなるのは絶対やだ」
真っ直ぐな目。
その言葉はさっきよりも強く重たく感じた。
「それじゃだめか?」
「なにそれ笑…そんなのッ…」
そんなの、ただ都合いいやつじゃん。
でも
「それでもいいって思うくらい、いるまのこと好きなんだよ」
小さく呟く。
聞こえたのか、いるまは少しだけ笑った。
「でも条件がある」
「?」
「隣にいろよ、今まで通り」
「そんなん、 当たり前な」
そしているまは真剣な目を俺に向ける。
「俺、ちゃんと考えるから」
「なつのこと」
その言葉に、胸がまた強く鳴る。
簡単なハッピーエンドじゃない。
でも、終わりでもない。
なつは小さく息を吐いてから、頷いた。
「……わかった」
その瞬間、いるまは安心したように笑った。
「よかった」
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夕暮れの公園。
2人の関係は、少しだけ変わった。
でも、離れたわけじゃない。
本当の意味で、向き合い始めたばかりだった
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また連載とか始めちゃいましたよ。こいつ。
他の作品も進めたいって気持ちはあります。
ごめんなさい。
ある作品を参考にして書き方変えてみた
変だったら教えてください🙇🏻♀️՞
NEXT▶︎1500♡
コメント
3件
かぷちゃんッッ"...!! ちょっと流石に天才すぎやしないか🤦🏻♀️ もう...ほんと...語彙力無さすぎて困る😕 とにかくとにかくぶっ刺さりです...ᐢ o̴̶̷᷄ ̫ o̴̶̷̥᷅ ᐢ 続きがとてもとてーも楽しみ😽︎💞 無理せずかぷちゃんの範囲でね✊🏻❤️🔥