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「急いでみんな! 頑張って走って!」

「ボ~ッとする……夢でも見てたみたい……」

「鎮静剤の影響よ。体に害はないから安心して」

「野郎ども! ガキどもから目を離すんじゃねえぞ!」

「「イエッサー! 兄貴!!」」

「R-66はこっちでいいのよね」

「ああ、伊達に数か月ここにいない。道順はちゃんとわかってる」



ローは大丈夫だろうか。確かローはSADの製造室でヴェルゴと戦っている。だめだ。……今は考えるな。俺たちはR-66の扉へ向かうだけ。

瞬間、建物が大きく揺れ、上から瓦礫が降ってくる。



「天井が浮いたぞ今!」

「い、一体何が起きたの!?」

「ローだ……ローがこの建物ごと斬ったんだ…」

「えぇ!? そんなこと、可能なの!?」

「ローならできる。走れ! 割れ目からガスが漏れ始めるぞ!」

「みんな、急いでR棟へ!」

「でもおねえちゃん、こわいよ…」

「もう走れないよ…」



子供たちが恐怖し、足を止めてしまう。無理もない、死がすぐ後ろまで迫っているのだ。

だが家に帰りたいだろ、こんなところで死ぬことなんて望んでないだろ? そう言えば、子供たちは頑張って立ち上がって再び走りだした。

俺も全力で走る。絶対に子供たちを家に帰すために。



「R棟までもうすぐだ。もうすぐで外に出られるぞ!」



R棟に着くと、ルフィが見えた。よかった。R棟に着いたんだ。



「ハァ…ハァ……ローは……まだいないか……」



俺はその場に座り込み、息を整える。他の皆も疲労困ぱいの様子だった。



「麦わら屋!」



そう声が聞こえ、振り向くとローがいた。俺は走り出す。

そして、ローに飛びついた。ローは少し驚いた様子だったが、優しく受け止めてくれた。



「よかった……」

「無事で何よりだ。怪我はないな」

「掠り傷くらいだ。スモーカーさんも生きててよかったです」



俺ははそう言ってスモーカーさんを見る。彼は葉巻をくわえたままこちらを見てくれていた。



「麦わら屋、シーザーはどこだ?」

「ああ、あの扉ごとあっちの方へぶっ飛ばした。どこまで飛んだかな」

「オイお前! 約束は誘拐だろう」

「でも、あんな奴もう捕まえんのも嫌だ、おれ!」

「いやでもそういう計画だ。もし逃げられたらどうしてくれる!」

「いいじゃん別にあんなの」

「ルフィ、ローと約束したんだろ。俺もお前に『頼んだぞ』って言ったはずだ」

「ぐ……」

「俺との約束を破る気か?」



俺が言うと、ルフィは眉間に皴を寄せる。大分シーザーのこと嫌ってんな。わからんでもないけどさ……俺も一発殴る予定だし。



「お前を信用するんじゃなかった。さっさと追うぞ!」

「え~っ?」

「ルフィ」

「う゛…わかった!!!」

「急いでトロッコに乗れ!」



ローの言葉に、ルフィは動かない。仲間が全員揃うまでは行かないつもりらしい。

ひとまず子供たちはトロッコに乗せないと。



「お前ら~! トロッコに乗れ!」



子供たちとG-5の海兵たちがトロッコに乗り込む。

俺たちも乗り込んだ。



「ねえ、このトロッコどこに通じてるの?」

「ここを抜けりゃ、タンカーが停泊してる港にたどり着く」

「島中毒ガスに覆われてるのに、大丈夫なの!?」

「確かにタンカーに乗り込むためには外気に身をさらさなきゃならねえが、建物に潰されるよりはマシだろう」

「でも、子供たちは!」

「大丈夫だよ、お姉ちゃん。私たち、外に出たいから!」

「そうだよ、息を止めてたら何とかなるよ、きっと!」

「ぼくたち、お父さんとお母さんに会いたいんだ!」

「お願いだよ、僕らも一緒に連れてって!」



子供たちが必死に訴えかけるのを見たナミが運を天に任せるしかない。そう言った。もうここまで来たらそうするしかないだろう。

すると不意に警告音と共に扉が閉まり始める。閉まる扉の先から、紫色の死のガスが見える。



「おい! 何やってる? 麦わら屋の一味! 全員急いで乗れ! お前の吹き飛ばしたシーザーに逃げられたら、作戦はここで失敗だぞ!」

「何言ってんだ、全員じゃねえ! まだ仲間が来てねえ!」



けたたましく鳴り響く警告音。あともう少しで閉まる。そんな中、彼らは来た。



「モチャもいる! よかった…」



安心からか、俺の涙腺が緩み、ぽろぽろと涙を流してしまった。

全員トロッコに乗り込んで建物からの脱出を急ぐ。

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