闇には憧れる

「よし、できたな。」

ついに、転移能力ができた。

「まずは、行きたい場所を思い浮かべる。

そして、影の中に潜り込み。

指定した場所までの空間を削り取って、出ていくと。」

「おー、一瞬で移動した。」

「紙の上の点と点を紙を折り曲げてつなぐイメージですね。

しかもこれ、影を削ってるだけだからこの世界に影響なし。」

「エコですね〜。」

「エコですよ〜。」

「かなり便利な能力だな。」

「これで、いつでも旅をしながら決闘に参加できる。」

「いや、そんなに無理して参加しなくても。」

「ふ、金がねぇんだよ。」

「・・・そ、そうか。」

「とりあえず、行ってきます。」

「お、おう。」

「じゃー、また後で。」

サッ

「あいつ、金欠だったのか・・・」

♢闇あこ♢

「到着。いやー、便利ですな。」

「あ、明希さん。ようやく見つけましたよ。」

「あれ、決闘の受付の方じゃないですか。

どうかしましたか？」

「いや、それが決闘２位の方が戦いたいと。」

「２位の方がですか！」

〜つづく〜