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俺の嫌いなものは人間でもなく妖魔でもなく俺自身だ。3
やっほー!
のあ
「のあです!」
あ、なんでそこでかぶせてくるかな?
のあ
「被せるのがいいかと思いまして。」
全然良くないよ。
てか、のあさん。
のあ
「なんですか?」
えとさんの気持ち知ってる?
のあ
「あ、もしかしてあの城ノ内さんのことが気になっ…」
えと
「何言ってるののあさん⁉」
あ、えとさんも来てたんだ。
あの日以来近づかないと思ってたのに。
えと
「…誰かがこうすべらせるかもしれないから監視してるの!」
のあ
「今の認めた判定?」
えと
「あのこというよ。」
のあ
「ごめんなさい。」
なになに?
あのことって。
のあ
「知らなくていいです!えとさんもいわなでくださいね!」
えと
「のあさんが言わなければ言わないよ。」
えーケチだなー。
まあいいや、じゃスタート!
のあ&えと
「スタート!」
………
ガラッ
ゆあん
「…今日誰もいないの珍しいな。」
…今日は家に帰ったら「あれ」をしないとな。
満月だよな今日。
タッタッタッタ
…はぁ…一人の時間はもう終わりか。
ガラッ
えと
「一番乗り!」
シーン
えと
「え?なんで城ノ内さんが⁉」
ゆあん
「すまんな。俺が一番乗りだ。」
えと
「そ、そういうことじゃないんだけど…」
ゆあん
「そうか。じゃ、俺は寝るからな。」
えと
「あ、まって!」
ゆあん
「…なんだ?」
えと
「…昨日はありがとね。今日の帰り空いてる?」
ゆあん
「昨日のことは別にいいが…今日の帰りは空いてるが何だ?」
えと
「ちょっと一緒に帰らない?」
ゆあん
「…好きにしろ。」
えと
「じゃ、帰ろうね!」
ガラッ
のあ
「あ、えとさん来てたんですか?」
えと
「あ、のあさーん!聞いて聞いて!」
…相変わらずうるさいな。
てか、軽状がいるんだったらあいつもいるよな。
ジジッ
テレパシーの音…
じゃぱぱ
「…城ノ内様…。」
ゆあん
「なんだ?」
じゃぱぱ
「昨日はなおきりが失礼をしたようで…」
ゆあん
「別にいい。直接突っかかってきたら次はないからな。」
じゃぱぱ
「はい…」
ゆあん
「それと、俺のことはゆあんって呼んでもいいし、敬語は使うな。」
じゃぱぱ
「それは…」
ゆあん
「なら赤龍特権で敬語は使うな。」
じゃぱぱ
「…わかりました。」
ゆあん
「使うなって言ったろ?」
じゃぱぱ
「…わかった。」
ゆあん
「蒼桜にも言っとけよ。」
じゃぱぱ
「わかった。でも、その代わりに俺等のことも名前呼びにしてくれ。」
ゆあん
「…わかった。」
プツッ
のあ
「じゃぱぱさん聞いてました?」
じゃぱぱ
「あ、ごめん。考え事してた。」
のあ
「もう。」
…今日は夜遅くになるな。
たしか今日は6限だったっけな。
うり
「ゆあんー!」
本当にいつも通りの日常になったな…
6時間後
ゆあん
「帰るか。」
グイッ
えと
「忘れてないよね?」
ゆあん
「…勝手について来い。」
パアッ
えと
「勝手についてく!」
タッタッタッタ
通学路
えと
「…ねえ。城ノ内って長いから名前で呼んでいい?その代わり私のことはえとって呼んでいいから。」
ゆあん
「好きに呼べ。」
えと
「そっか…ねえねえゆあんくん。好きな人いる?」
ゆあん
「いない。てか、まず作るつもりもない。」
えと
「え?もう好きな人いるの?」
ゆあん
「いねえよ。好きな人ってのはまず、自分のタイプとか関係あるだろ?」
えと
「え、うん。」
ゆあん
「俺にはそれがわからん。まず俺が好きな人を作るには…」
えと
「には?」
ゆあん
「ボソ)自分自身を好きにならないといけないからな…」
えと
「え?」
ゆあん
「いや、なんでもない。」
えと
「そっか。あ、私こっちね。」
ゆあん
「俺もそっちだ。」
えと
「奇跡だ!いえ結構近いんだね。」
ゆあん
「そうだな。」
数分後…えとの家の前の道路
えと
「私いえここなんだ。」
ゆあん
「そうか、じゃあな俺の家はもうちょっと奥だから。」
えと
「また明日。昨日は助けてくれてありがとね。」
ブゥゥゥ
ゆあん
「おいえと、あぶない!」
えと
「え?」
ブゥゥゥ
ちっ、最悪だな。
ゆあん
「右腕変化…」
ドンッ!
えと
「え…どうなったの…?」
ゆあん
「…大丈夫か?」
えと
「え、うんってゆあんくんがかばってくれたの⁉」
ゆあん
「かばったわけじゃねえ。」
えと
「え…手で掴んでる?」
ゆあん
「ああ。」
えと
「右腕…どうしたの?」
ゆあん
「…ちょっとこっち来い。」
えと
「え…?」
ゆあん
「ちょっと待っとけよ。」
バンッ!
運転手
「ひっ!」
ゆあん
「おいおまえ。今回は見逃す。次はないからな。」
運転手
「は、はいぃぃ!」
ブゥゥゥ
ゆあん
「…こっちだ。」
えと
「え、ちょ…」
タッタッタッタ
ガチャ
えと
「え、いきなり家に入ったら親に迷惑が…」
ゆあん
「俺の家には親はいねえ。」
えと
「えっと…ごめん…」
ゆあん
「別にいい。ていうか、当たり前だ。」
ガチャン
えと
「ねえ、さっきの右腕って…」
ゆあん
「絶対に言うなよ?」
えと
「うん…言わない。」
ゆあん
「俺は人間じゃなくて妖魔だ。」
えと
「やっぱり…なんの妖魔?」
ゆあん
「えとは…竜より上の存在を知ってるか?」
えと
「うん知ってるよ。だって私は半分龍だから。」
ゆあん
「…は?」
えと
「種族こそ人間だけど、半分は龍の血が入ってるの。」
ゆあん
「…どの龍だ?」
えと
「それは…知らない…」
ゆあん
「そうか…で、話に戻るが俺は赤龍だ。」
えと
「赤龍…遥か昔からいきている龍?」
ゆあん
「そうだ。」
えと
「これ、私に話していいの?」
ゆあん
「…目の前で変化したんだ。これぐらいは別に大丈夫だ。」
えと
「…ねえ、花嫁は作らないの?」
ピクッ
ゆあん
「やめろ…俺に思い出させるな!」
ビクッ
えと
「…なんか…ごめん。」
ゆあん
「…すまん。お前が悪いんじゃないんだ。」
えと
「なんでそんなに花嫁が嫌いなの?」
ゆあん
「言えるわけない…言ったことがある人は一人しかいないのにあったばかりのお前に俺の口から言えるわけない。」
えと
「ボソ)本人からじゃなければいいんだ。」
ゆあん
「なにか言ったか?」
えと
「ううん。なんでもないよ。」
ゆあん
「絶対にこのことは他のやつに言うなよ。」
えと
「うんわかった。あと、さっきはありがとね。」
ゆあん
「別に大丈夫だ。当たり前のことをしただけだ。」
えと
「それでも…ありがと。」
ゆあん
「…そろそろ俺はやらないといけないことがあるからじゃあな。」
えと
「…見ていっていい?」
ゆあん
「…いいけど…面白いものじゃないぞ。」
えと
「いいならいいじゃん。」
ゆあん
「勝手にしろ。」
タッタッタッタ
屋上
ゆあん
「…えと、お前下がってろよ。」
えと
「うん。」
すぅー
ゆあん
「完全変化…」
パァァ…
えと
「すごくきれい…」
ジジッ
???
「ゆあんくんの体ってすごくきれい!」
ゆあん
「…???…」
えと
「なにか言った?」
ゆあん
「いや、なんでもない。」
えと
「すごく大きいね。」
ゆあん
「…送っていく。乗れ。」
えと
「え、いいの?」
ゆあん
「ああ、夜だからバレないだろ。」
えと
「じゃ、乗るよ。」
ストッ
ゆあん
「飛ぶからしっかり捕まっとけよ。」
えと
「うん…」
ファッ
えと
「わぁーきれー!」
ジジッ
???
「私、ゆあんくんに乗ってみるのが一番きれいに見えるかも!」
ゆあん
「気をつけろよ。落ちたら大変なんだから。」
えと
「ゆあんくん?大丈夫?」
ゆあん
「…俺なにか言ってたか?」
えと
「いきなり気をつけろよって。」
声に出てたか…
ゆあん
「…お前の家あそこだよな。」
えと
「うん。ここでおろしていいよ。」
ゆあん
「わかった。じゃあな。」
えと
「うん。今日も助けてくれてありがとね。またあした。」
サァァァ
あいつも…降りたあとは「また明日」ってよく言ってたな…
もう、あいつの声は聞けないけど…
終
ゆあん
「おい主。頻繁にえと怪我しそうになりすぎだろ。」
仕方ない仕方ない。
ストーリーを進めるのにはこうするしかないの。
ゆあん
「嘘つけ。考えたことすぐに書いてるから計画性がなくてこんな感じになってるんだろ。」
あーあー聞こえませーん。
I don’t Speak 日本語。
ゆあん
「さっきまでじゃべってたろ。しかも主英語の点数20点…」
ハイストップー!
それ以上はダメ。
ゆあん
「弱点他の奴らにも教えとくか。」
やめて!
そんな余計なこといらないから!
ゆあん
「うるせえよ。主から仕掛けてきたろ。」
ごめんって。
てか、もう終わる…
じゃ、おつぴち!
ゆあん
「おつぴち。」
次回⇒♡✕20