TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

僕はさくらの大切なものを壊してしまった。、

それはさくらが毎日右の手首につけている、ピンクと紫の糸で編まれたもの。

さくらはそれをお守りのように手首につけていた。

それは僕にも何度か見せてくれた。

その度に笑顔で「これ、良いでしょ!」と言ってくる。

その笑顔が僕は大好きだった。

それなのに、僕はそんな大切な紐を切ってしまったんだ。

その日はさくらを家に泊めていた。


🌟「お風呂入ってくる?」

🌸「あー…入りたいかも!」

🌟「もうお湯は入れてるから入れるよー」

🌸「ありがと、流石ゆぺくんだね、」


さくらは僕を褒めてくれた。

その言葉が嬉しくて、つい口角が上がりそうだったが必死に平然を偽った。


🌸「じゃあ、入ってくるね」

🌟「いってらっしゃい」


さくらは大切な紐を机の上に置いた。

お風呂の時は外すんだな、それ。

その時は呑気にそれを眺めていた。

だけど、眺めるだけでは満足できなかった。

僕はそれを付けてみたかった。

さくらと同じものを身につけるなんて、なかなかできないし。


🌟「でも、どうやってつけるんだろ…」


僕は頑張ればつけられるだろうと思った。

しかし、それがダメだった。

紐は一瞬で切れてしまったのだ。


🌟「え…切れ…た…、」

「どうしよ…大切なものなのに…」


僕は切ってしまった焦りと、大切なものを壊してしまった罪悪感でいっぱいになった。



数分後、僕は心を落ち着かせて決心した。

正直にさくらに話して謝ろう、と。

不意にドアは開いた。


🌸「良いお湯だったよ、ありがと」

🌟「さくら…ごめん、」

🌸「え?何があったの?」


僕はさっきあったことを正直に話した。


🌟「マジでごめん…僕のことビンタして、」

🌸「いや良いよ、そんなのできない」

🌟「でも…」

🌸「おれがそういうのできない性格だって、ゆぺくんが一番知ってるでしょ?」


“一番”


その二文字が僕は嬉しかった。

だけど、僕の罪悪感など一切消えない。


🌟「…そうだね、ほんとごめん」

「謝って済むことじゃないけど…」

🌸「だから大丈夫だって、」

「落ち込んでばっかりだと、嫌いになるよ?」

🌟「えぇ…それは…嫌…」

🌸「だったらいつものゆぺくんに戻ってよ」

「ほら、いつもみたいに笑って」


そんなことを言われても心から笑うことなんてできなかった。


🌸「うーん…」


そんな僕を見て、さくらは何かを考えているようだった。


🌸「じゃあさ、一つお願い聞いてもらっても良いかな?」

🌟「…?」

「僕が叶えられる範囲なら何でも良いよ、?」

🌸「…そっか、できれば叶えて欲しいな…」


そんなに叶えて欲しいことって何だろ…?

もちろん僕にできることなら何でもするつもりだ。


🌟「それで…お願いって…何?」

🌸「…引かないで欲しいんだけどさ…」

🌟「うん…?」

🌸「おれ、ゆぺくんのこと…好きなんだよね、」

「だから…」

🌟「…え、?」


その一言の理解に数秒かかってしまった。

だってそれはありえないと思っていたことだから。

僕だってさくらのことが好きだ。

それも恋愛の意味で。

だから、その言葉がどんなに嬉しいものか。


🌸「引いた…よね、でも本気だから、」

🌟「嘘…引いてなんかないよ、」

「だって僕も…さくらが好きだから、」


自分でも分かる。声色が今にも泣きそうだ。

でもそれは仕方のないことであるから、今さらどうしようもできない。


🌸「え、ほんとに…?」

🌟「…うん、ほんとだよ、」

「ずっと隠してたけど、前から好きだよ、」

🌸「そうだったんだ…嬉しい、!」


そこでようやくさくらも泣きそうになっている事が分かった。

僕はさくらを優しく抱きしめた。




そして数日後、俺たちは正式に付き合い始めた。


🌟「あの時は紐が切れたの凄い焦ったわ…」

🌸「あーでも、あれが切れたから付き合えたみたいなとこあるし、結果良いよ?」

🌟「そうなんだけどさ…」

🌸「それに、あれは切れて正解だよ」

「元々紐が切れたら願いが叶うものだし」

🌟「…え?どういうこと?」

🌸「実はあれ、切れると願いが一つ叶うっていうやつなんだよ」

🌟「…そうなの?!」

🌸「そうそう、だから切れて正解だよ」

「まぁ…自然にではなかったけどね、w」

🌟「なるほど…?」

🌸「あと忘れてるかもだけど、おれだってゆぺくんにずっと片想いしてたんだからね?」

🌟「えーなんか照れる」

「やっぱ俺の彼女可愛い」

🌸「…可愛くないし、」


さくら、俺がデレたらツンデレになるのマジ可愛い。

普段は穏やかでデレてくるのに、俺がデレたらこれよ?

あいつの横は誰にも譲らないわ。

そう強く思った。






ちなみに紐の正体は、ミサンガと呼ばれるものです!

調べたところ、色・着ける場所にも意味があるらしいです!


ピンク▶︎恋愛・結婚

紫▶︎才能・忍耐・思いやり

右手首(利き手)▶︎恋愛


こんな感じです!

本当の大切なものってありますよね(意味深)

スクロールお疲れ様でした!

〜🌸くん右の短編集〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

306

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚