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こんばんは💓
💛🤍続きです。
吉田さん視点です。
start
ぶつけた足をさすりながら、この鍵付きの箱の中に見えた物騒なモノを取り出す。
コレは…
オトナのオモチャってやつでは…?
しかも、棒状だ。てことは…女性用!?
よく見たらキーホルダー付いてる。
うわ…俺のアクキーなんですけど…。
すごく、良くない推理がついてしまった。
そう信じたくはないが…
ベッドの下に雑にしまわれたオモチャ、ソレについてる俺のキーホルダー、クローゼットにも俺のグッズが大量にあったり、俺の電話番号も捨てずに寝巻きに入れといて…
俺の推理はこうだ。
柔 太朗には女がいる。ただ、彼女ではなく遊び相手なんだ。何故なら、その女性が大切なら、楽しませるためのオモチャをこんな乱雑にしまうはずがない。そしてその女性は俺推しなんだ。何回か遊んだら、俺と繋げるって約束してて。それで俺の電話番号をポッケに忍ばせてる。そして、相手ごとに間違えないように、オモチャに目印として推しのアクキー付けてんじゃねぇか?
この推理を裏付けるには…
箱の中にもう1つ同じようなのがあった。それに別のメンバーの何かが付いてたら…この推理、ビンゴじゃね?ガサゴソ…
ガラッ…
山中「寒くなってきた…え。ちょっ…じんちゃん…?何してんの?」
吉田「うわ…」
山中「…………」
吉田「…………」
山中「み、見なかったことにする…」
バタン…
ベッドの上にあった、先ほど俺が匂いを嗅ぎまくったカーディガンを取って、部屋に戻ってしまった。
まだ数十分しか経ってないし、配信を続けているようだ。
吉田「…やばい」
ベッドの下の鍵付きの箱を開放し、さらに中にあったモノを手に掴んでる、その瞬間を絶対に見られたと思う。
…どう言い訳しよう。
…ソレよりも何よりも、俺には今。
やり場のない焦燥感がある。柔に探索がバレたことよりももっと重大なことだ。
アイツに不適切な遊び相手が、複数いるかもってこと。しかも、それが俺を差し置いて優先されてるような気がして、結構キツイってこと。
何だよ。
暇さえあれば俺のこと誘って来てたじゃん。
ゲームしようとかメシ行こうとか。
最近、誘って来ねえのお前じゃん。
何?俺から誘われないとか。お前から誘えよ。絶対に行くんだから。
もっと楽しい遊び見つけたってか…ふざけんな。
…ま、リーダーとして?
複数の女性と関係を持つようなことは、阻止しなきゃいけない。
そのうち1人でも、情報を持ち出されたら終わりだ。俺を推してくれてることは嬉しいが、その女には柔から手を引いてもらう。
だんだん、怒りが膨らんで来る。
え、逆ギレ?
…うるせぇ。この怒りは正当だ。
俺らは今、軌道に乗っているのに。
スキャンダルは御免だ。
少しでも落ち着くため、柔の配信を繋いで見る。
すぐそこに本人がいるのに。
…
山中『ありがとうございました〜。皆おやすみ〜』
配信は終わった。
片付けなどもあるのは理解しているつもりだが…
かれこれ30分以上、部屋に入ってこない。
痺れを切らし、こちらから扉を開けてみる。
ガラッ
吉田「柔?まだ終わんないの?」
柔 太朗は机に項垂れていた。
俺が声をかけたら、肩がビクッと引き上がった。
山中「あ…終わった、けど…」
吉田「ならお前、こっち来い」
腕を掴んで無理やり立たせて、寝室に連れて行く。
山中「ちょっ…い、痛い痛い…」
吉田「ソコに、床に座れ…ほんで、説明してもらおうか。」
床に箱を放り出して、蓋を開けて。例のオモチャ2つを手のひらで指して。説明を促す。
山中「……………」
吉田「お前さぁ。女の子が好きなのは職業柄、仕方ないとしてさぁ。関係持つのはダメだって。」
山中「……………ん?」
吉田「あ?」
山中「じんちゃん…何のこと?」
吉田「え?コレ、お前の遊び相手の女の子用のじゃないの?」
山中「……………女の子のでは…ない、ですね…………////////」
体育座りになって、頭を抱えてる。
どうやら俺の推理は違ってるようだが…
真相は分からない。
吉田「え、じゃあ、コレは…何なの?女の子との関係は無いなら無いで証明してくれないと…!」
山中「……………//////」
俺、なんかマズイこと言ってる…?
吉田「嘘はつくなよ?スキャンダルになったら困るのはお前自身だぞ」
山中「……………あの…」
吉田「え?」
山中「………ムリ、言えない俺…////////」
やっと顔を上げたと思ったら、めちゃくちゃ頬が赤い。
そのまま両腕を俺の太ももに付いてグイッと押しながら、顔を両腕の間に埋めて。顔が赤いのを隠してるようなポーズ?
山中「なんで鍵かけんの忘れたんだろ、俺ぇ…///////」
吉田「悪いのはそこかよ。違うだろ?」
山中「女の子の遊び相手なんか居ない。…だから見逃して。」
吉田「見逃せるかぁ!それにお前、これ俺のアクキー付けてんのは?俺推しの女の子にコレ使ってんじゃないの?」
山中「………じんちゃん推しの人に使ってるのは合ってる…けどそれ以外は教えられない!」
吉田「なんでだよ!」
山中「…えッ…と…////////」
めちゃくちゃ眉毛ハの字にして、下向きながら。
頭ポリポリとかいてる。
吉田「まさか自分が使ってますとか言わないよね?笑」
山中「……………そぉだよ?」
吉田「…はっ…!?」
山中「自分が使ってます!もぉいいでしょ?しまって…!?////////」
手際よくパパっと蓋をして、鍵もかけてしまった。
吉田「腑に落ちない。もし嘘ついてたら…」
山中「嘘じゃないって…本当にコレだけでもう見逃して…お願い。」
吉田「お前、俺推しじゃないじゃん」
山中「……………いやぁ?」
吉田「どっちかと言うと嫌いじゃん?」
山中「ううん。」フルフル
吉田「…そうなの?」
山中「…うるっさいなあァァ!」
立ち上がって、ベッドの隅っこに腰掛けて。その流れのまま、うずくまるように倒れ込んだ。こちらに背中を向けて。
吉田「じゃあお前…カーディガンに入ってた俺の電話番号は…?女の子に流そうとしたとかじゃなくて…?」
山中「しないよ、そんなこと…絶対に。」
もともと小さめの声が、うずくまる体に遮られて、より聞こえにくい。
吉田「じゃあなんで…」
山中「これ、入れといたら…じんちゃんから電話来るかなって… 」
吉田「なんだそれ、おまじないみたいなこと?」
山中「……………」
冗談かと思ったが。
反応的に、ガチっぽい。
…けど、マジでなんだそれ。そんなおまじない使わないで、お前から連絡して来いよ。
あー、頭に血が登ってく。
コイツの舐めた態度でどんどん血が集まってる。何に怒ってるのか、自分でももはや分からないけど…。
背中を向けてる柔の、正面に回り込んで。
肩を持って無理やり体を開かせる。柔の両足の間に膝を付いて。怒りに任せて、肩をグッとベッドに押しつける。
山中「…じっ…じん…ちゃ…?」
吉田「ふざけんな?なぁ…お前の言ってること、まとめると、つまり俺とこういうことシたいってこと…?」
山中「あ……やッ……////////」フルフル
怯えるような表情で、首を横に振った。
そうだよな。…何でそうなる?自分が言ってることの辻褄が合ってなくて笑える。
けど、柔の顔は。赤い。態度は否定してるけど、受け入れてる感じもある。
ただ、両手を顔の前に持ってきて、顔を隠してる。
反応から察するに、複数の女性と関係を持つような余裕さは無い。むしろ、初めてなのではないかと疑うほど。
山中「やめて…ッ//////こんなことシたいんじゃないッ……!」
やめてと言われると何故か、もっとしたくなる。
吉田「ふーん。こんなことって?何すんの?俺ら」
山中「あ…ちがッ…//////」
吉田「俺に何されんの?」
山中「や、だッ…!違うってば…//////」
吉田「質問変えるわ。何されたいの?」
山中「ほんとにッ…やめてッ…//////」
…さっきから気付いてる。
コイツの下半身が膨れ上がってること。
吉田「ココとか触られたいの?」
そっと、ソコを手で包む。
山中「あぁッ………//////」
ビクンと全身が跳ねて、キー高めの甘い声。
声が恥ずかしかったのか、今度は腕全体で顔を隠してしまってる。
吉田「ふっ(笑)すげぇ良い反応するじゃん」
山中「………//////…もぉやめてっ、お願い…!」
吉田「え〜?なんで?」
添えただけの手を動かそうとしたら、柔の手がパシッと俺の手を叩いた。
俺が一瞬、怯んだ隙にゴロンと奥へ転がって行って、カラダを離されてしまう。
山中「バカ………もう…知らない…」
吉田「え〜終わっちゃうの?」
山中「じんちゃん、サイテー…帰って…」
…あ。コレ、やらかした。
何されても絶対に怒らない男を、怒らせてしまったかも。
あ、謝らなきゃ…
吉田「柔…太朗…ごめん…」
山中「もぉやだ…帰って…!」
吉田「………」
これは、帰ったほうが良さそうだ。
…でも、その前に。
足掻けるだけ足掻いてから帰りたい…じゃなきゃ次回、会うときに気まずすぎる。
吉田「ご、ごめん!本当ごめん。柔、お前に嫌われるのだけは勘弁…。許してくれ。」
山中「今日は…帰って…じんちゃん…ごめん…ちゃんと許すからぁ……だからお願い…」
吉田「そう、なのか………分かった。ごめんな。」
…
ほぼ後退りみたいな感じで、気付いたら帰りのタクシーからも降りて、自宅についたところだった。
何…?さっきの、あの、声…
山中『あぁッ………//////』
かわいいんだけど…
自室のベッドに座って。
ゴクリと唾を飲み込む。
焦燥感や怒りだと勘違いしていたこの感情が、もしかしたら性的興奮だったのかもと今さら気づく。
人は、こんなときに”女を買う”んだろう。
けど俺が欲しくなったのは、女ではない。
吉田「…柔 太朗………ッ…」
たぶん、こんなふうに…
柔 太朗も今頃、あのベッドで俺の名前を呼んでるんだろうと考える。願望も含まれてるけど。
なんとなく、野生の勘で…。
end
続きます…
#さのじん
コメント
10件

ガチで良すぎます!!! 柔ちゃん可愛すぎるし😭😭 次も楽しみです!
えぇなんですかーーーー もうなんなんですかーーー 最高すぎます🥹🥹 続き楽しみにしてます🥹🥹🥹