TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「なぁ、坊や。名前はなんて言うんだい?」隣に座っていたカルラという名のお姉さんは少年の方に少し身を寄せて名前を聞いた。

「分からない。」

「分からない?分からないってどういうことだい?誰だって名前があって産まれてくるはずだろ?みんなかはなんて呼ばれてるんだい?」

「なんて呼ばれてるかも分からない。今日の思い出しか無い。前の記憶が、、、無い。」

「お父さん、お母さんはいないのかい?」

「いない。ずっと一人。お腹空いた。」

カルラはとても気まずいことを聞いてしまったと思い少し反省の顔を見せた。

「おい。」

 カルラは怖い顔をしながらバーテンダーの方を見た。

「この坊やにオレンジジュースとプリンを作ってやってくれ。」

彼女の注文はとても怖く鬼のように見えたスキンヘッドのバーテンダーは「は、はい~!!」と返事をし慌てた感じで作り始めた。

「それからこの坊やは、私の子だ。」

 少年はカルラとスキンヘッドの男が言っていることが分からずキョトンとしていたが当然スキンヘッドの男はとても驚いた目をしていた。

「この子をですか!?」

「あぁ、そうだが??なんか異論があるのか??」

「いえ!?なんでもないです!!」

「ふふっ」

カルラは軽く微笑みタバコ皿を味覚に持っていきタバコを口に咥え火をつけ吸い始めた。

「なぁ、坊や、君の願いを2つ叶えてやろう。何か言ってみなさい。」

「願いってなに??」

「え、、、願いとはね。今、欲しいものを指すんだよ。何かないのか?」

「な、、、名前が欲しい。」

「名前??」

 カルラは少年の顔を見ながら悩んでいた。

 すると、再び少年は口を開いた。

「それと、生きることを知りたい。」

「生きること??」

「僕は、今日生まれたから僕達はなんのために産まれたのかなんのために死ぬのかを知りたい。」

「それは、かなり難しいなぁ。生きること、死ぬこと、、、とても難しいなぁ。」

 この質問は20代のカルラにとってはとても難しい願いであった。

 その時、頭を抱えていたカルラを見ていたバーテンダーが一つの記憶を呼び起こしハッとする。

「そういえば、一つ聞いたことがあります。このキジン街には3つのゾーンというものが存在するって聞いたことがあります。『天』、『森』、『海』という3つのゾーンがあって願いを叶えてくれるって聞いたことがあります。いかにも怪しい長い髭を生やしているじぃさんが言ってましたよ。」

「3つのゾーンが願いを叶えるのかでも確信がないしなぁ。」

「なんかそのじぃさんが約100年前に存在していたと言っていやした。確かその名前が青田かなえといった名前がしてやしたぜ。」

「青田かなえねぇ。ってそいついるよ!!そいつ現実世界にいるよ!!でもそいつなんて願ったんだよ!?」

かなえが叶えた願いによってはそのじぃさんがでっち上げた夢物語になる。実際かなえには謎が多くて1日に3億円を銀行に預けた記録が残っている。私が勝手に調べた記録と青田製薬の社長になった記録がある。この記録を間違った願いを言ったら確信はない。

「3つのゾーンで1億円ずつ願ったそうですよ。」

「まじかァ!?あいつそうだったんだァ、、、」

「そうみたいっす。」バーテンダーは顔を下に向けたカルラの姿を見て少し戸惑った。

「よし、行こう!!この子の願いだ!!奇数で願いを終わらせてたまるか!!」

「奇数??」

「坊や、奇数っていうのはな2で割れない数なんだぜ!!」

「へぇ~!すご~い!!僕が知ってるのは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10とあと1が1つと0が4つついてる数字!」

「ど、、どこでその数字を」

「ん!」

少年はにっこりテーブルにあったメニューを指で指した。

(坊ちゃん、最後のやつは大人の数字だからまだ早いっすよ~)バーテンダーは心の中で滝のように涙を流した。

「私は、偶数が好きだぁ!行くよ!ルナ!!」

「ルナ?」

「そうだ。君の名前はこれからルナだ!月の子供でかぐや姫みたいに成長が早い。それに君は月みたいだからね。」

 僕は、目の前に広がった世界が白黒のカラーから色鮮やかなものに変化した。

「ねぇねぇ、お名前は??」

「私かい??私はカルラ。伊集院カルラ。探偵だよ。」

「カルラ!!カルラ!!」

僕は名前をつけて貰ったこととお姉さんの名前を教えて貰ったことに嬉しくなった。するとルナの左肩をガシッと掴んだ。

「ルナァ、カルラ姉さんと言いなさい。」

と怖い声で言う僕の目線に合わせ怖い顔で言った。

「おほん。気を取り直して。さぁ、行くぞ!!」

「おー!!」

僕達は、笑顔で居酒屋のドアを開け店を後にした。


この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚