◇◇◇◇◇
場所は変わって、第三拠点の会議室。
「ちょっと待っててくれ!ペドロがもうすぐ来るから。」
「ペドロさんというのは?」
「あー、ここの三番隊隊長だよ。」
「おー、来たぞ!ベロニカ!なんかあったか?
って、え?本物か?本物なのか?」
「そう!喜べ!本物だよ!」
「うおー!!!!なぜ?ここに?」
「ペドロ!俺に感謝しな!俺が土下座して来てもらったんだからな!」
「おー!ホルヘ!グッジョブだ!お前、最高の仕事をしたよ!」
「ペドロさん!こんにちは!」
「カグヤ様ジャ!」
「ハガネデス!」
「コガネデス!」
「モニカデス♡」
「エマデス☆」
「レイラデス!」
「私たち!黒の軍団デス!!」
今日は何回すんねん!
「うおー!うおー!」
ここもアイドルオタクかーい!
「黒の軍団、ナンバーワン!」
「黒の軍団、ナンバーワン!」
これ、奴隷解放軍で流行ってるん?
「ちなみに、俺は、エマ推しだ!歌姫降臨!
私の歌を聴け〜!聴く〜!エマ〜!」
もう好きにして!こいつら、古参か?この熱量は異常や!
「私は、ハガネとコガネ推しだ!ハガネ〜!コガネ〜!」
お前2回目!クノイチ推し!
「俺は断然、カグヤ様推しだ!カグヤ様〜!」
お前3回目!ロリエム推し!
なんなんや?会議室に呼んどいて何してるん?
カグヤ様たちもノリノリで何してんねん!
もう、こいつら歌わしてデビューしようか?
マネージャーからプロデューサーに昇進したる。ユメPや!
「それじゃ、本題に移ろうか?」
なんや!このオンオフ!ベロニカさん!
プロデュースの件は保留!
「俺から説明する。まず、黒の軍団は同志だ!」
「おっしゃ!予想通りだぜ!!」
「本隊も喜ぶ!これはビッグニュースだ!」
ちょっと!断定?なんも言ってないけど!
「そして、なんと!黒の軍団の新メンバーのレイラは、隷属の首輪を外せるんだよ!」
「何〜!それほんと?」
「あー、バッチリこの目で見た。今回、救助したのが少女5人だが、すでに首輪は外されている。」
「ちょっと〜!凄すぎてちびりそうなんだけど!」
「それがあったんで、土下座して来てもらったって訳だ。どーだ!凄すぎてちびってしまえ!はっはっは!」
「黒の軍団、ぱねえわ!ペドロ、ショック!」
「ユメ!私からも代表としてお願いしたい。
ここには、首輪をつけたものが大勢いるんだ。もし、全員の首輪が外すことができたなんてことになったら、確実にちびる。間違いない。」
ユニークな表現すぎて、意味がわからん。
「あ!ベロニカ!来てもらうときに、ユメには礼をする約束してるからな!準備しとけよ!」
「お前、どうやって礼をするってんだよ!どうやっても、払いきれねえだろうがよ!どうすんだ!ユメ、分割だ!しかも、金はそんなにねえ!物納で我慢してくれ。」
「あのー、首輪の件は、レイラがやってくれると思うんで、問題ないと思いますが、ご内密にお願いしますね。」
「もちろん。承知の助だ!」
「あと、僕たち、お金に困ってないんで、お礼とかは大丈夫ですから。」
「くー!泣かせるねえ!無償の愛か!本当に神だな!あんた神だよ!
ただ、そうは言ってもだ。もらったもんは返すのが礼儀だ!礼はさせてもらうよ!」
この人たちの熱量がハンパない。
尊敬するわ。もう同志でOKです。
「はい、それじゃ、できる範囲でお願いします。」
「よっしゃ!ところで、黒の軍団はライブとかは、やってないのか?」
「ベロニカ!脱線すんじゃねえよ!」
「いいじゃねえか!お前らも聴きたいんだろうがよ!」
「そうだな。どうなんだ?」
「まだ、やってないです!というか、黒の軍団ってどんな感じで伝わってるんですか?」
「敏腕プロデューサーのユメ率いる、強くて美しい謎の美少女アイドルグループ。
その名は、黒の軍団!華麗に参上!」
ひえー、何その謎のキャッチコピーみたいな紹介文は!恥ずかしい!
「お!ええやないか!」
「わー!いいですね♡」
うちのメンバーには高評価みたいです。
恥ずかしくないんかね?
というか、僕はマネージャーじゃなくて、プロデューサーやったんか!よっしゃ、そこはOKや!ユメPや!ファインプレー!
「黒の軍団は、超人気だぜ!皇国と王国を救った大英雄だからな!ライブした方がいいぜ!」
最後、意味わからん!
「ありがとうございます。
それじゃ、まず首輪を外しに行きますか?
レイラ!大丈夫?」
「はい、大丈夫。」
まだ、話があるみたいやけど、とりあえず、先に首輪を外しに行くことにした。
この人たち、楽しくって親しみやすい。
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