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『綾斗君…!!』
「うおっ!!びっくりした…どした?」
『これ…!』
僕が綾斗君に見せたのはある記事で見つけた井神村の事件についてだった。
「【井神村大量殺人事件】…か。これがどうした?」
『ここ…この村では生贄にされた女の子がいたんだよ…』
「だから、それがユガミサマとどんな関係があんだよ…」
『今日…僕の夢に出てきた子…首に縄みたいな跡があったんだ。それもくっきり。しかも、図書館に行って調べてみたらあったんだよ。井神村に関する本が。』
「まじか!!……どこで見つけたんだよ。」
『東川高校の近くにある霧野図書館だよ。』
「えぇ…お前あそこの古本のとこに行ったのかよ…」
『うん。だから、放課後寄ってみようよ。』
「まぁ、お前が言うなら、良いけどよ…」
「で?ここ?お前が言ってたとこ」
『うん。ここ。』
「マジで出そうな雰囲気醸し出してるけど…」
『そうかな…』
僕と綾斗君が行ったところは狗島市にあるかなり古めの霧野図書館だった。
「マジで古すぎ…ホコリ被ってて…汚ぇし」
『でも、ここにあったってことは古い本を主に置いてるのかもね。』
「あ、これじゃね?おまえが言ってたヤツ。」
『ん?あ、そうそう。これこれ。』
それから井神村に関する事が書かれた本を僕達は読んでいた。
『ユガミサマ…本名【七戸 裕香】』
「16歳で生贄となりその後行方不明となった少女。」
『赤い着物に黒い靴…腰付近まで伸びた黒くて長い髪…』
「お前の夢に出てくるやつと一緒か?」
『うん。まるっきり。』
「なら、これだな…気になるなら今度の休日行ってみようぜ。」
『え?行くってどこに。』
「は?井神村にだよ。」
『え!流石にやだよ。』
「はぁ??ここまで来てかよ。」
だって、ユガミサマに出会ったらどうするんだよ……
「別に幽霊なんだから出て来ねぇよ。今更ビビってんじゃねぇ。」
なんで僕が考えてる事がわかったんだよ。たまに綾斗君は怖い。僕が思ってる事感じてる事が分かるから。まぁ、小学生からの付き合いだし…
『うーん…でも、もしも行くならお祓いしてからにしようよ。』
「ったく…しょうがねぇなぁ。お祓いしたら行くぞ?ガチで。」
『う、うん。それなら、僕も行くよ。』
それから、僕と綾斗君は今週の日曜日井神村に向かう事にした。勿論お祓いをしてから。
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はい!度々すみません。作者です!
だんだん夢の真実に近付いて来てますね!
ちなみに○○市とかは自分で考えてるんで…まぁ、どこかしらおかしいでしょう!!でも、気にしないでくださいな!
では、次回は【真実】です。
また次回お会いしましょう。