テラーノベル
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「ちょっ!みんな声が大きいよ!」
クラスの友達に、僕が拾ったエッチなビデオについて話してたらみんなどんどん声が大きくなっていった。
こんな話、女子に聞かれたら変態とか言われちゃうよ。
でもみんなが盛り上がる気持ちもわかる。
拾った僕自身、それを見た時にはすごく驚いて興奮した。
なんとそのビデオは大事な所にモザイクが無い、いわゆる無修正だったんだ。
それを友達に話したら、だんだん人数が集まり内容を聞かれたり、貸して貸して、とちょっとした騒ぎになってしまった。
予鈴が鳴る。休み時間も終わるから、 みんなにはまた順番に貸すから、と約束しとりあえず散ってもらった。
僕が子供の頃から遊んでいる秘密基地、といってもあまり人が来ないというだけで特別な囲いすらないところだけど、そのためか時々エッチな本やごくまれにビデオが捨てられていることがあった。
無修正なんてのは初めてだったけど、ついいつものようにクラスで話してしまったら、極めて小規模だけど騒ぎになった。
ふぅ、大変なことになったな。ま、じゃんけんでもしてもらって順番に見てもらおう。
「ね、さっき何話してたの?」
隣の席の橋本さんに話し掛けられる。
「え、あ~…そうそう、ゲームの話だよ。言っても多分わからないかな~」
どこまで聞かれてた…?これでごまかせるかな?
「嘘でしょ。全部は聞こえなかったけど、『無修正』『ビデオ』『拾った』ってのはわかったよ」
…もう全部じゃん。
「え~なんのこと?レアアイテムを拾ったって話の所かな?」苦しいかな?
「だから、リアルでレアアイテムを拾ったんでしょ?」
ぐっ…
「あぁ違う違う、あたしもそれ、見せて欲しいなーって話」
「え?」
「よーし、みんな!席に着け~!」
先生が来て話は中断した。
橋本さんは何も無かったかのように前を向く。
見たい?橋本さんが?
「無修正のビデオ」なんて聞いたら女子はバイ菌でも見るような目を向けて軽蔑するかと思ってたけど、それは僕の勝手な思い込みだったのかも…
ん?隣から小さく畳まれた紙が投げられた。
なんだろ?広げてみると「今日、ハカセんちで見せてよ」と書かれている。
橋本さんの方を見るとにこにこしてる。
えぇ~なんで?うちで?
あ、また何か書いてる…あ、来た。
二枚目の紙には「見せてくれなかったらクラス中の女子にもバラしちゃうよ♪」!?語尾だけかわいくしてあるけどはっきり脅迫されてる!
初めてもらった女子からの、授業中に回ってくる手紙がこんななんて…
休み時間になっても橋本さんは席に座ったまま僕に小声で話し掛けてくる。
この珍しい事態に僕の友達は近付いて来ない。
参ったな…
「ど、どうしてそんなに見たいの?」
「どうしてって?不思議?珍しいものが見れるチャンスがあるなら見たいでしょ?」
「でも…エッチなやつだし」
「?あぁ、女子はエッチに興味ないと思ってる派?」
え?
「違うの?」
「人によるとも思うけど、女子同士だってそういう話してるよ?」
「そう…なんだ。でも今日っていうのは急すぎるっていうか…」
「だって明日には誰かに貸しちゃうんでしょ?その前に今日、見せてよ」
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