名誉の従者
⚠️注意⚠️
・兄弟設定有り
・流血表現有り
・拷問シーン有り
・微グロ
きんとき視点
コンコン
と、するだけのロックと同時に医務室の扉が開く入って来たのは服を真っ赤に染めた茶髪の男
kn「おかえり、」
スマイルはβ国の第三拠点の襲撃任務に行っていた
sm「ん…ただいま…」
kn「派手に汚したねwスマイルの割には…」
sm「アイツらそこら辺の死体普通に盾に使うからめっちゃ返り血食らった」
kn「ん、治療するからこっちおいで」
スマイルは大人しく座り、左腕を出す肘辺りにナイフで切られた様な傷を負っていた
kn「結構スレスレなとこやられてんじゃん…」
sm「まぁ…」
kn「やっぱまだ肩痛むんでしょ?」
sm「うーん…まぁ右肩と比べれば違和感はある」
kn「傷跡治んないねぇ…」
sm「名誉の傷だよ、気にすんな」
そう、スマイルの左肩の大きな傷跡がある
スマイルは名誉の傷だと言い張ってくれているが、俺らからすればこの痛々しい傷に心が傷む……
だってスマイルのこの傷は…スマイルがこの国の幹部となるきっかけにもなったとある事件で負った傷……
それは……
7年前……
Nakamu視点
とある日、特に何も無い日
いつもの様に左手でショートケーキにパクつきながら右手で書類を熟していた時…
br「やっほ〜ん」
天井からBroooockが降ってくる
br「あはwまた無駄な糖分摂取?w」
br「きんきりに怒られるよ?w」
nk「無駄なとは聞き捨てならないなぁ」
nk「糖分摂取しないと頭回らないから書類出来ないよ」
nk「そっちのがきりやん怒鳴るもん」
そんな他愛も無い日常的な会話の中、俺とBroooockのインカムが光る
kn『侵入者』
shk『マジか、どんな奴?』
kn『めっちゃ変わった奴』
kr『どゆこと?w』
kn『正面から入って隠し通路、ダクト一切使わずにめっちゃ堂々と総統室向かってる』
kn『あまりにも堂々とするもんだから一瞬侵入者かどうかすら疑ったもん』
br『舐められたもんだねぇ』
kn『とりあえず向かってるのは総統室』
nk『Broooockが今俺のとこいる』
kr『了解、Nakamuの護衛はBroooockで』
kn『直ぐ捕えられると思う』
kr『まぁ…経路が決まってるならねぇw』
shk『居たッ…!』
kn『大丈夫?』
nk『どんな奴?』
shk『こいつ結構強いッ!』
br『シャークんでもッ?』
shk『めっちゃボロボロなんだけど…』
kn『そうなんだよね、超怪我人』
shk『だけど身体能力バグってるッ』
shk『ナイフのコントロールとショットガンのエイムヤバすぎッ』
br『僕行く!きんきりNakamuについて!』
shk『いッ』
nk『大丈夫!?』
shk『ナイフが顔擦っただけ、問題無い』
nk『Broooock急いで!』
br『今向かってる!』
kn『総統室着いた』
kr『俺ももうすぐ着く』
br『戦闘音やば』
shk『くそ、武器がねぇ』
br『待って、強い』
shk『あ!おいッ!』
br『抜かれたッ!そっち行く!』
shk『速ぇッ!』
そんな会話を聞きながら少し不安を抱えていると
バンっ
と、乱暴に扉が開けられた
きんときときりやんが俺の前に出る
kn「…そう簡単には殺らせないよ……?」
kr「ま、それ相当の覚悟出来てんだろうけど」
扉の方からBroooockとシャークんも来た
四面楚歌だ
??「……。」
侵入者は辺りを睨む
カヂャ、カラン
全-??「ぇ…」
謎の行動に全員小さく声を上げる
侵入者は持っている武器を全て床に捨てたのだ
そして真っ直ぐこちらに歩み寄って来る
目の前にはきんときときりやんが居るのに…
侵入者はそのまま2人を無視してこちらに来ようとした
kn「舐めてんの……?」
kr「武装解除したところで好きにしていい訳無ぇよ」
2人が侵入者をじっと睨むその間にシャークんが俺に寄る
??「…チッ」
そいつは小さな舌打ちと同時に高く飛んだ
kr「ッ…!?」
kn「う”ぁ…ッ!?」
そいつはそのままきんときに回し蹴りをいれる
nk「きんとき!!」
kn「……まだ大丈夫」
起き上がったきんときの口の端からは血が垂れている
nk「相手に武器が無かろうと容赦は要らない」
武器無し×1対5相手からすれば最悪の状態にも関わらず相手には一刻のスキも無い
仲間の幹部に1人怪我を負わせれば皆も向ける目の色は変わる
きりやんとBroooockは武器を麻酔銃に変えた
正直対人に麻酔銃を向けるのは国際的に違法なので国の信用問題にも及ぶのでちょっと気が引けるが…まぁ俺らの幹部に怪我を負わせた罰として…そこは俺が保障するか…
最も直ぐに麻酔銃に気付いた侵入者も只者では無いのだろう
そいつはスーツのシャツとジャケット襟を立てる麻酔銃は弾では無くダートである
弾ほどの速さは無いし、露出されている首辺りを狙わなければならない為、襟を立てられるのは厄介である正面しか狙えなくなる
まぁ一番引っかかりがあるのは俺に殺意が無い事
さっき武装を外して歩いて来た時点で何か可笑しいとは思ったが…まぁきんとき1人傷付けた以上そんな配慮はしない
相手もだいぶ冷静な立ち回りである
ならばお望み通りこちらから寄ってやろうではないか
行動を起こせばきりやんとBroooockも察してくれるであろう
シャケを退かせて辺りを睨む侵入者に向かってる思いっ切り走る
shk「おいッ!?」
br「Nakamu!?」
ほら、やっぱり
相手は気付いた物の攻撃には起こさない
そのまま高く飛んで思いっ切り相手の胸板目掛けて蹴り倒す
いち早く察したきんときが侵入者の両腕を頭の上まで持ってきて両膝で固定する
仰向け状態の為、正面の首が晒されるそこ目掛けてBroooockがダートを刺すこの距離で銃で撃つのはあまりにも残虐な行為であり、国際的な信用問題に持ち込まれる為、直接ダートを刺すのは良い判断だ
nk「ないす」
shk「ヒヤヒヤさせんなマジ…」
kn「ガチでビビったw」
nk「俺に殺意が向けられてない気がしたからさ」
br「どうする?こいつ」
nk「そうなんだよね〜…」
nk「別に地下牢でも良い気はするんだけど」
kr「何処の何者なのかが分かんねぇからなぁ」
nk「それ吐かせる為に拷問室でもあり」
nk「ま、きんときとシャークん怪我させたし」
nk「拷問室でいいよ」
shk「了解、誰がみる?」
nk「え、俺がみたいとか言ったらだめ?」
正直俺に殺意が無い事、真正面から来た事、武装解除した事、
謎の行為が多すぎてめっちゃ気になるのだが
br「どう考えてもだめでしょw」
nk「だって俺に殺意無いんだよ?」
nk「めっちゃ気になるじゃん!」
kn「じゃあ最初は俺が担当する」
kn「その後要求されたら皆呼ぶ」
kn「1発殴り返してやりたいし」
nk「あぁwじゃあ頼むわ」
きんときは完全に脱力したそいつを担いで下の階へと向かった
その15分後…
kn『やっぱNakamu要求されたわ』
nk『やっぱり?』
shk『てか起きるの早くね?』
kn『着いて速攻起こした』
br『まじ?wあのダートの中結構強めのやつなんだけどw』
kn『関係ない関係ない』
kr『怖ぇ…』
kn『で?どうすんの?』
nk『そいつはなんて言ってんの?』
kn『あのねぇ…一言も声発さないの』
shk『…何で?』
kn『知らないけど…』
kn『自分の血で床に言葉書いて要求してる』
nk『やっぱ…変な奴だな…』
nk『とりあえず行くわ』
kn『まじ?』
shk『じゃあ俺らも行くか』
kn『うん、何するか分かんないしそうする方がいいと思う』
そこで通信を切って、机の上に散乱している書類を確認済みと未確認毎に纏める
引き出しからのど飴を1つ取り出して口に放り込む
幾ら軍師と言えどやはり血の匂いは嫌いである
その気持ち悪さを紛らわす為にものど飴は最適だ
螺旋階段の縁に腰掛けバランスを保ちながら滑る
総統室の最上階から拷問室の最下階となると直ぐに行ける様なものでは無い
そんなコツコツと優雅に降りてったら気が遠くなる
階段を降りて重い鉄扉を身体で押して4人が待機している拷問室へと向かう
kr「やっと来たか」
nk「ごめん、総統室居た」
kn「あね、」
nk「んで、めっちゃ気になるんだけど何事?これ…」
それは床一面に血文字で書かれた”Nakamu”という文字
kn「声発さないんだよね、こいつ」
鉄格子の向こう側で壁に凭れ掛る侵入者に歩み寄る
nk「何で声出さないの?」
そう問うとそいつはまた紅く染まった指を床に走らせ文字を書く貧血も兼ねてよろよろとしている侵入者の動きはとてつもなく遅く、流石にイライラしてきた
nk「これ貸すからこれで打って」
流石に痺れが切れたので自身のスマホを差し出す
??「……。」
侵入者は大人しくそれを受け取り、文字を打って画面を見せる
??“盗聴器”
と、1つのワードだけ
kr「こいつ…だr」
ガシャンッッッ
突然、侵入者が脚に付けられた鎖を鉄格子に打ち付けた
まるできりやんに喋るなと言ってるように
そしてまたスマホで何かを打ち込む
??“全てこれでやり取りさせてくれ”
そう見せて今度はきんときを指さした
kn”何?”
きんときもスマホで打ち込む
??“それで撃て”
きんときの右手には侵入者から奪ったであろうショットガンが
kn”お前を?”
??“俺の左肩を撃ってくれ”
謎の一文
自分を撃てと…
kn”いいの?俺がお前の脳天を撃つかもしれないよ?”
kn”何がそんなに信用となってるの?”
??“左肩!”
侵入者は何故か左肩にこだわる他は撃つなと…
kn”分かったけど…シャークんに撃たせるよ?”
kn”俺そんなコントロール良くないから”
それに対してコクリと頷く侵入者人は誰でもいいらしい
shk”いいの?”
それにもコクリと頷く
shk「撃つぞ」
シャケがそう言うと侵入者は着ていたジャケットを脱ぎ、左肩部分のシャツの袖を引き契った
余りの潔さと言うかドMと言うか変人さに流石の俺らもドン引きである
パァンッッッ
軽く跳ねるような銃声が地下の拷問室で反響する
そして目の前侵入者の左肩からはダラダラと痛々しい明るい血が流れている
kn「シャケお前やったな」
nk「まぁ良いけど…」
侵入者の肩から流れて来たのは明るい血、つまり動脈血だ
肩には鎖骨下動脈と言う太い動脈が流れている
ここはかなり重要な血管で致命傷にもなりかねない
そんな事を考えていると
グチョ…
と言う戦場ぐらいでしか聞かない様な音がなる
その音源は牢屋の中…視線を向けると…
br「ちょ、何してんの!?」
kr「は…!?」
先程シャークんが撃った傷の中に手を突っ込んでいたのだ
nk「何してんの……」
流石の俺らも心配になるレベルだ暫く唖然としていると…
グチャ…
傷口から出てきた手には小振りなビンが握られて来た
侵入者はそのままビンを俺に差し出す
血塗れになったビンを恐る恐る震えた手で受け取る
nk「ぁ……ぇ…」
ビンに付いた血を軽く擦ると、中に巻かれた紙が入っていた
ポッと良い音と共にビンを開けて中の紙を取り出す
後ろから他のメンバーも覗き込んでいる
巻かれた紙を開くと…内容は手紙だった…
俺宛の……
愛する弟、Nakamuへ
この手紙を見る事が出来たって事は目の前の変人に唖然してるでしょ?そいつは俺の弟子と言うか従者と言うか…まぁ俺にとって大事な奴なんだけど…
今ね、俺らの国は連合軍に攻められてギリギリ耐えてる状況なの
そんで相手がまぁかなりの引くほどのキモイぐらいのドSでねぇ…
完全に拷問されて首の皮一枚で生きてる様な状況なの
そんでまぁ相手も余裕ぶっこいて俺の弟子盗聴器付けた状態でなら逃がしていいみたいな事言ってきたからアホかと思って俺の弟子…あ、そいつの名前スマイルね、笑わないけど……
俺の弟子に連合軍にバレない様に白尾国に援軍要請の手紙届けて欲しいって頼んで手紙預けて、って頼んで手紙書いてたらバレない様にする為に肩に手紙埋めてもらうように軍医に手術予約して来たとか言って帰ってきたから流石の俺も引いたわ……多分この手紙血塗れでしょ?w変人だけどもそいつ良い奴だから…まぁ宜しく頼むわ
連合軍との契約で変な真似したら俺殺すって言われてるからスマイルがこっち戻って来る事は出来ないし…
頼むとしたら連合軍長官の暗殺お願いしたい
でないと俺死ぬ…wその後なら宣戦布告で問題無いと思う…
情けねぇ兄ちゃんで申し訳ねぇが…
死にたく無いので頼みます()
永遠の兄、らっだぁより
内容をざっと読んで牢屋の中を見た時にはもうスマイルと言う侵入者は気を失いぐったいとしていた
そこで はっ と自分らの行動を目に見る
nk「きんとき!!止血と輸血!!!!!」
kn「分かってる!今部下に準備要請した!そのまま連れてく!!」
きんときは血塗れの侵入者を担いで傷がこれ以上広がらない様に医務室まで突っ走って行った
盗聴器が付いてるのはあの侵入者のみらしいのでもう堂々と総統命令を下す行動と場の飲み込みの早いうちの幹部はそれぞれもう自分の持ち場に向かってるいる
nk『シャークんは暗殺任務、』
shk『了解、もう向かってる』
nk『その後直ぐ宣戦布告するからきりやんBroooockはシャークんの部隊含めて出軍準備整えといて!』
br『了解、兵は十分に足りてる』
nk『シャークんもなるべく早く!!』
nk『運営国の拷問室!入口は1つしか無いから後ろから急所狙えば即殺出来る!!』
shk『後2km弱で着く』
nk『きんとき!スマイルさんの容態は!』
kn『止血でギリ繋いでる!』
kn『今輸血の為の採血で血液型出してるとこ!』
nk『ありがとッ…頼んだ……!』
nk『俺ら…
兄さんの大事なお弟子さん
撃っちゃった……』
kn『責めるな!
お前の良くない癖!!』
kn『この人もそれは承知の上だった!!』
kn『それだけお前のお兄さん、らっだぁさんは人の心を動かせる人なんだ!!』
kn『悄気込むな!だらしない!!
この馬鹿総統がッ!!!』
きんときの辛辣だけど息切れた必死な言葉で我に返る
nk『ッッ____ありがとッ…どうかしてた…』
kn『…いーえ、こっちも顔色良くなってきたよ』
nk『了解ッッ…良かったッ……!!』
shk『こちらシャークん、』
shk『ターゲットの討ち果たし完了』
shk『らっだぁさんも酷い怪我だったけど』
shk『拘束されてた軍医さん達が今必死で処置してる』
shk『命は危なく無いってさ』
nk『了解ッ…』
もう視界が涙でぐちゃぐちゃで何も見えない
br『シャークん部隊、きりやん部隊、連合軍本拠地前配置完了』
br『Broooock部隊運営国前連合軍第二拠点前配置完了』
kr『本拠地前スピーカー準備完了、Nakamuいつでもどうぞ』
次々と朗報が入ってくる
さぁ、
こんな目に逢わせた向こう側に
凶報を入れてやろうではないか
マイクのスイッチをONにする
nk『スゥ……』
nk『聞けぇぇぇぇええええ!!!!』
nk『我々!Nakamu率いる”白尾国は、!』
nk『貴様ら連合軍に”、!!』
nk『宣ッ戦布告を”下す!!!!』
nk『軍師の”居な”い”雑魚共がッ!!』
nk『精々死に際まで闘い舞って”最期を”迎え”る”がいい”!!!!!』
そこでマイクをブチッと切る…
視界ぼやぼや、鼻声、喉ガラガラ…相手からしたら弱々しいガキから受けた様な宣戦布告だったろうが……
まぁ良い、実力で魅せてやろうではないか
宣戦布告から4時間後、
今の所見方に死者無し、順調だ連合軍って言う事もあり、人数”だけ”で持ち堪えているようだが、明らかにこちらのが有利だ
そこでピピッとインカムが光る
kn『こちらきんとき、Nakamu、スマイルさんの意識が戻った』
nk『!……直ぐ行くッ!!!』
そのまま総統室をダッと後にして階段をダァーーっと下り医務室までダーっと突っ走った
要はめっちゃ急いだって事さ
途中階段で転んでカーペットで膝擦りむいた気がするが何時もの事なので別に気にしない
ガラッッ!と医務室には相応しく無い扉の開け方+大声で中に入る
nk「きんときッッ!!」
kn「うるせぇぇぇ」
nk「すいません、分かっててやりました……」
kn「余計ダメだろw」
nk「スマイルさんは!?」
kn「真後ろ」
そう言われてくるっと振り向く
sm「パチ、」
nk「!…」
ばっちりと目が合う
nk「体調は…」
kn「流石にまだ貧血だね」
kn「肩は……関節当たってたから後遺症は残るかもしれない……」
nk「そっか……」
nk「ごめんなさいッ…!」
ベットサイドまで行き、横たわってるスマイルさんに深く頭を下げる
sm「別に…分かってたし」
nk.kn「……。」
sm「だってさ、最初は敵として侵入して来た奴が肩差し出して外側撃つか?」
sm「普通に考えて内側の動脈狙うだろ」
nk「でも…」
sm「らっだぁさんにも言われたよ」
sm「『それでお前の動脈がいかれるのが俺にとって一番嫌なんだけど』ってさ」
nk.kn「……。」
sm「まぁ随分と舐められたもんだと思ったよ」
sm「俺がそんなんで死ぬ訳ねぇのに……」
nk「何で…?」
sm「だって死にたくないもん」
nk「……え゚?」
kn「……??」
きんとき、気持ち分かるこの人何言ってんの……?
nk「え…何、死にたくないって思ったら生きれると思ってんの…?」
sm「…?そうじゃないの?」
kn「違くね?」
sm「じゃあさ、自分が生命を生み出す神様だと思ってごらんよ」
sm「折角自分が授けてやった命を死にたいって言う奴生かしたいと思う?」
確かに…
nk「……思わない…」
sm「だろ?自分が授けた命を何時でも亡くすのは惜しいと思って不可能でも生きたいって必死で言ってる奴の方がどう考えたって生かしてやりたいでしょ?」
nk.kn「それは…そう……」
こいつ…何か面白い……
sm「ま、俺が向こうに戻るかこの国に留まるのかはらっだぁさん次第だけど、」
sm「何方にせよ、仲良くはしてくれよ」
sm「俺の肩を撃った代償にな」
nk「ッ…あったりめーだろ!」
kn「おめぇみてぇな面白い変わり者Nakamuが逃す訳ねぇよなぁ?」
sm「そうかよ…ッ⸝⸝⸝⸝」
……ちょっと照れてね?こいつ…
ピピッ
インカムが鳴った
shk『全員殺ったよ』
nk『了解、兄さんは?』
shk『今さっき意識戻った、状態も良いよ』
nk『良かった…』
shk『そっちは?』
nk『意識戻った、まだ貧血だけど…話せてはいるよ』
shk『今馬車の準備して貰ってる』
shk『らっだぁさんの状態が安定したらストレッチャーごとそっちへ運ぶ』
shk『こっちはまだ戦後状態だからそっち連れてった方が良い』
nk『了解ッ』
やり遂げた…けれど…自分の過ちを埋めれた訳では無い…こんな俺に…兄さんは微笑んでくれるだろうか……
kn「あれ?Nakamu膝から血が…」
nk「え?…あぁ、来る途中転んだ」
kn「また転んだの?w相変わらずだねぇ……w」
nk「転びたくて転んでるんじゃねぇし!」
それから2時間後、車椅子に乗った兄さんが白尾国にやって来た
kn「あれ?ストレッチャーって聞いてたんだけど…」
rd「爆速で回復したったわw」
shk「後、脚と腕の骨がくっ付けば完治だってさ」
nk「え…スマイルのが重症やん…」
rd「スマイル回復遅いからね〜」
sm「そんな事無いっすよ」
rd「スマイルねぇ、怪我しないようにはしてるけど怪我した後はどうでも良くなって放っちゃうんだよねぇ」
br「……、ダメじゃんw」
rd「だから宜しくね?きんちゃん」
kn「俺すか?w」
rd「だってそうでしょ、軍医」
kr「ってか…宜しくと言うと?」
rd「あーね、やっぱスマイルはここ置いとくわ」
置いとく…w
kr「いいんですか?」
rd「うーん、寂しいっちゃ寂しいけど…」
rd「あのコミュ障のスマイル初対面のNakamu達とここまで打ち解けてる事自体めっちゃ珍しいし…」
rd「Nakamu達からもおもろいもん見つけた、って言う好奇心とか興味とかの感情が感じられるから」
rd「ここ置いてもいいかな〜って」
nk「スマイルは?」
sm「え?」
nk「スマイルは良いの?」
sm「…何が?」
rd「あ、スマイル基本的に人の話聞かないから」
WT-sm「?????」
ひ…人の話を聞かない……???
rd「超自由人、超マイペース、超サボり魔だけど」
rd「でもおもろくて欠かせなくなる様な奴だから」
rd「俺の一番弟子を、宜しく頼むよ」
rd「Nakamu総統、……」
nk「ッ……お任せ下さいッ!!」
きんとき視点
それで来たのがスマイルだ
sm「そういえばそんなんだったなぁ…」
kn「何?w会いたくなっちゃった?wらっだぁさんに」
sm「別にそんな事言ってねぇだろ」
sm「きんときだってあれからNakamuがお兄さん子になって嫉妬してんじゃ無いのー?w」
kn「はぁ?」
sm「ズッ友だもんなー?w」
kn「こいつ…w、傷口に消毒液ぶっ掛けてやろうか!?」
sm「やめて!嘘嘘嘘!ねぇ待て!」
kn「逃げんなおら!」
sm「ヤダヤダヤダヤダ!!」
今日も何かと平和です。
END